- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416212578
感想・レビュー・書評
-
ナイトハイクについて非常に実用的でもあり、写真も美しく他にはない珍しい本。著者の闇を愛する気持ちが伝わってくる不思議な魅力のある本。
夜の高尾山をなるべく灯りをつけずに縦走したり、八丈島の闇夜の目の前の滝も見えない状況は想像しただけでも恐ろしい・・・しかし、不思議と知らなかった闇夜の世界に惹かれてしまう。 -
著者は夜の街、夜の山、夜の海辺を歩く。その際に極力、ライトは使わない。ライトを使うと、明るく切り取った場所しか見えなくなるから、という。夜の闇を楽しみたいのだと。自分も夜の山を歩くが、ライトを消すことはない。これからライトを消してみるかな。でも夜の山で突然、ライトを持たない人とは出会いたくない。
-
<目次>
第1章 闇歩きの楽しみ
第2章 闇に慣れる
第3章 闇へ行く
第4章 闇の中の怪しい光
第5章 闇のしたく
第6章 闇暮らしの知恵
<内容>
闇歩きや洞窟歩きを本職にする(そういうツアーを主催したり、企画したり、文筆したり)著者の、闇歩きのすすめ。「社会」のカテゴリかと思いましたが、「旅」ですね。自分は「闇」があまり好きではないのですが、この本を読むと「闇歩き」「ナイトハイク」をしたくなります。明かりのない夜の空や都会の夜景、森の中の光る者たち、興味があります。ちょっとしたハイキングコースを「闇歩き」したくなります。かなり注意が必要だと思うし、滑落しても、野獣に出くわしても、誰かに発見されることが少ないはずなので、そういう危険察知能力も必要だけど、なんか楽しそうですし、野生に戻れる気がします。 -
闇歩きの楽しみ
闇に慣れる
闇へ行く
闇の中の怪しい光
闇のしたく
闇暮らしの知恵
山登り、ウォーキング、ハイキングを深夜、闇の中で行う著者。
だからこその不思議な幻想的な風景が多い。
闇は、人類にとって怖いものであると思う。
だからこそ、人類は、火を灯した。
でも、今の世の中、灯した火ばかりで、闇とはとんと出逢う機会がない。
人間の情報収集でかなりの任を担っているであろう視覚が、闇の中ではほとんど機能しない。
その代わりに、他の嗅覚、触覚、聴覚、味覚が周りの情報収集をフルパワーで始める。
だから、闇の中では、日常では捉えられないほどの鮮やかな香り、新鮮な手触り、聞き取れないほどの小さな自然音、味わったことのない素晴らしい味に出逢える。
そんな体験は、気分をリセットするのに充分な非日常体験だと思う。
言われてみれば、たしかに。。
日が落ちた後のいつものランニングコースは、異世界を感じることがあり、日中よりも面白いと感じる。(怖さもあるけど)
-
夜の闇を楽しむ、という詩的かつ贅沢なエンターテイメントを紹介し、実践するための一冊。
実際に行っている著者だからこそ、その面白そうな様子はとても魅力的で、身近にある闇―夜を再認識したくなる。
また、掲載されている写真がいずれも美しく、これだけでも見ていて楽しい。
前半のこの内容で、ぜひまた全国版を作ってほしいと思う。 -
まずは闇に慣れること。五感の活性化。人間本来が持っている感覚が研ぎすまされる等。
ナイトハイクの指南書。
防犯上、街灯は増やすコトはあっても、減らすコトはないかも知れません。
でも、見えないと恐いと言う感覚を...
防犯上、街灯は増やすコトはあっても、減らすコトはないかも知れません。
でも、見えないと恐いと言う感覚を知るために、節電のために、星空を眺めるために、もっと工夫が必要ですね。。。