私、山の猟師になりました。: 一人前になるワザをベテラン猟師が教えます!

著者 :
  • 誠文堂新光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416516195

作品紹介・あらすじ

狩猟や罠に興味を持つ人が増えていますが、実際に免許を取得してから技術を体得する方法はあまり知られていません。

実際に猟師になり、狩猟を実践できるようになった人の体験談から、どうしたら技術を体得できるかを紹介します。

また、捕らえた獲物を肉として食べるための処理方法や衛生管理もまとめています。

なぜ猟師として狩猟をするのか、山と獣と人間の関係・いとなみについて、ハンターからのリアルなメッセージも。

感想・レビュー・書評

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  • 山賊ダイアリーから興味を持って、読んでみた。料理人から猟師になるエピソードに、すごく納得。命を、頂くということ。

  • 狩猟に関連して起業したひとたちへの取材記事

    「プロ」の猟師は、シカ・猪を獲り、獲物を売却して稼いでいるわけではなく、有害駆除、獣肉加工販売や、インストラクター等を行い生計を立てている方が多い。
    取材は、狩猟歴が数年から数十年と長い方まで。
    今後、狩猟を職業としたい方には問い事例集でなる。

    「猟師になりました」という軽めのタイトルと内容が一致しない。

  • 面白かったが、もう少し猟師になるための情報が欲しかったなあ。

  • 夫が図書館で借りてました。
    いよいよ猟師か(笑)と思っていたら、意外に興味深い話だよ、とオススメされたので読んでみました。

    もちろん猟師になるためのノウハウも書かれていました。
    が、それ以上に今日本の山で何が起きているのかという自然環境の現状や、猟師が持ち合わせるべき資質、ポリシーなどが紹介され、猟師という職業への理解が深まりました。

    皆、森や動物の未来を考え、動物が好きなのに殺さざるを得ない、という矛盾と葛藤に苛まされながら使命感で続けているのです。
    猟師の方は、自然に対する畏敬の念と謙虚さを持ち合わせた人々であり、命と直接向き合っているだけに、言動の重みが違いました。
    私達が単純に「かわいそう」などと言えるのは、肉を食べているのに直接それを殺していないから。
    もっというと、野生動物の食害に悩まされている農家や自治体の立場も考えていない発言です。

    人間が環境破壊をしたおかげで、動物との共存が難しくなり、だからこそ野生動物の適正数の管理が必要で、ほおっておけば森は荒れ、野菜も作れない状態になるのです。
    科学的根拠を用いながら管理していかなければバランスが取れない危うい環境にした私たちの責任は重いなあ、と。
    その一端を猟師の方に担って頂き、頭が下がる思いです。

    「狩猟の狩という字は、けものを守る、と書く。動物と人間、植物の生態を熟知して、身を以て森と動物たちを守るのも猟師の役目。」
    というコトバが印象的でした。

  • もともと動物好きで山登りもしているので、猟師という職業に興味があった。誰も来ない山奥でのキャンプ中に猟犬に出くわし、おろおろした経験もある。
    本書では猟師になるためのノウハウと同時に「なぜ猟師という職業が必要か」という理由を何度も紹介している。日本の森林のため、農業のため、食文化のため猟師の方々の貢献度が非常に高いことがよく理解できた。私も血を見ることが怖くない性格ならやっていたかもしれない。
    もう少し一人ひとりの生き様や苦労を深掘りできていれば、さらに評価は上がったと思う。

  • 山で猟師をしている人たちへのインタビューが淡々となされている。
    基本的に獣害に対する対策としての狩猟が中心の人たちで、肉として食べることを重視している。

    私たちは動物を殺して、食べているが、猟師のように、直接経験しているわけではなく、そのことを日々感じていない。

    それぞれの取材対象者たちは、ポリシーをもって狩猟をしている。また獣害や狩猟における課題なども具体的に描かれている。

    狩猟に関するテーマが筆者から示され、テーマに対しての考えが書かれていると面白かったのでは?と思う。

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著者プロフィール

三好 かやの:第一次産業を中心に、原料から料理まで取材・執筆を続けるライター。著書に「東北のすごい生産者に会いに行く」(柴田書店)、「私、農家になりました。」(誠文堂新光社)など。

「2016年 『私、山の猟師になりました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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