世界のお墓文化紀行: 不思議な墓地・美しい霊園をめぐり、さまざまな民族の死生観をひも解く

  • 誠文堂新光社
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本棚登録 : 139
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416616482

作品紹介・あらすじ

世界各地の墓地から、珍しいもの、美しいもの、風変わりなものを厳選。
全ページオールカラー、写真満載で、ユニークな葬法や各国の墓事情を紹介し、民族や国によって異なる多様な葬送民俗・死生観に光をあてる。
不思議でディープな、世界「墓」ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 墓、というとおどろおどろしかったり、幽霊が出る、とか、ゾンビが登場するとか、とにかく怖いイメージがつきものだ。
    しかし、昔何かで読み聞きしたのは、ある僧侶の話:「お墓に眠る方々は供養されているので化けて出ることはありません」
    私はいわゆる霊感が全くない(あるかないかは別として)ので、墓を怖いと思ったことはない。
    祖父や叔父にそっと心で語りかけ、備えた食べ物を持って帰って美味しく食べる(カラスが散らかすので持って帰らないといけないのだ)。

    本書の写真を見てみると、今は亡き人に語りかけ、偲び、生者と死者の心が交わる場所は、美しいと思った。
    文化が違うので、中にはギョッとするものもある。
    カタコンベや死者の生前の姿を模した人形が見つめてきたり、鳥についばまれたり、墓は3年ほどで改葬されてしまったり。
    日本の文化の中で暮らしている私には驚くものもある。
    しかし、日本国内でも、骨壷を墓に収めるところもあれば、骨を同じ墓にみんな一緒くたにしてしまうところもあり、「文化」なのだなあと実感する。

    私は親が亡くなったら、手元供養にしたいのだけれど、それも、他の国から見たら
    「遺体とくらしている」
    くらいの衝撃かもしれない!

    多文化、共生社会、なんていうけれど、私たちは上っ面しか見ていないことがほとんど。
    決めつけず、受け入れ、知ること。
    難しいことかもしれないが、まずは、小さな一歩から。

  • 世界・・・日本以外の国の埋葬とお墓に重点を置いた紀行。
    美しい写真が死の持つイメージ・・・怖さや暗さを払拭した、
    神々しい、清々しい風景を表現している。
    人間であることゆえの行いが、埋葬。
    死を悼み、故人を想い、足跡を残す。
    或いは来世への旅立ちとしての自然に還す儀式もある。
    宗教、風土、人種は違っても、人間は埋葬を行うのは同じ。
    でも、様々な埋葬とお墓を見ると、その土地の個性が垣間見える。
    しかし、墓地の土地問題は日本同様、
    大変な国が多いのだなぁと、しみじみ思いました。

  • ふむ

  • 写真が美しい。お墓なのに。
    古い写真もある。有名な場所も。

    日本はない。日本で特殊なのって沖縄の亀甲墓くらい?関係ないけど卒塔婆見たことない気がする。

    棺に入れて土葬して何年かしたら入れ替えってのに驚いた。墓石を棄てる必要ないからエコ?
    開けたときどうなってるんだろう?土を被せたら臭わないのかな?

  • 墓地に関して世界中の色んな宗教による弔い方の説明や、有名な人の墓碑とか、墓地事情とかてんこ盛りで紹介。
    そもそも自然に返すのが大事だとする宗教だとお墓の必要性がないしね。
    共同墓地やら、疫病による隔離とか、世知辛い土地が足りない問題とか色々な事情が知れて興味深い。
    ただ、海外の事情なので、国内に関してはほぼない……日本の火葬率の高さはすごいかも。

  • サン・ピエトロ大聖堂やっぱ凄いな~~
    個人的にはルーマニアのマラムレシュ地方とかブルターニュ地方みたいにお花がいっぱいあるお墓に入りたいし、大事な人は葬りたい

  • 色々な思想、文化、土地によって様々な
    お墓があった

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著者プロフィール

1912年創業の明治時代から続く老舗出版社で、大正年間から刊行する「MJ無線と実験」「子供の科学」「農耕と園芸」の3誌をはじめ、「アイデア」「天文ガイド」「フローリスト」など大変息の長い雑誌が多いのが特徴です。出発は書籍の文芸書でしたが、その後、実用や科学、農業や花、デザイン、商業、広告、ペットなど、雑誌を中心に多種多様なジャンルを刊行し続けてきました。近年は、料理や手芸などの実用系書籍も多数刊行しています。

「2021年 『復刻版 日米會話手帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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