ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見

著者 : 鈴木一誌

• 誠文堂新光社 (2017年7月21日発売)

作品紹介・あらすじ

生活者そして知識人としてのデザイナー12年間のクロニクル。

長年にわたりブックデザイナーとして活動し、デザイン、写真、映像についての批評でも知られる著者が、
2005年から2016年までの12年間にわたって日常や社会の諸相に巡らせた思索の軌跡。
『at』『atプラス』『市民の意見』『十勝毎日新聞』という三つの媒体に寄稿した連載エッセイと読書アンケートを中心に収録する。
経済や情報のグローバル化を背景に、人々の価値観や公共性の枠組みが大きく変容していった時期に書かれたこれらのエッセイは、
出版にかかわるデザイナーならではの同時代批評であり、デザインについて語らないデザイン論でもある。
市場経済のデザイン言語から離れ、私たちの足下から立ち上がる思考の地平。

「カラーのプレゼンをチョイスするだけの編集者は、編集者なのではなく消費者なのだと思う。（中略）
ひとは消費者であってはいけないと思う。むろん、ひとは消費者でなければ生きていけない。
消費者でありながら消費者であることをヤンワリと拒む生き方を探したい。」
（本書所収「かしこい消費者」より）

感想・レビュー・書評

[まさんの感想 · 2019年12月28日]

0077
2018/11/18読了
どんなことでもデザインにつながるなー。
生活の中での気づきが私は少ないな。
全部日常になってしまっている。

[モリケンさんの感想 · 2017年10月11日]

一貫する批評精神。

著者プロフィール

一九五〇年東京都生まれ。ブックデザイナー。杉浦康平氏のアシスタントを一二年間つとめ、一九八五年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ、デザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集（二〇〇一─一一年）。神戸芸術工科大学客員教授。著書に『画面の誕生』（みすす書房）、『ページと力』『重力のデザイン』（ともに青土社）、『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』（誠文堂新光社）、共編著に『知恵蔵裁判全記録』（太田出版）、『デザインの種』（大月書店）、『絶対平面都市』（月曜社）など。

「2020年 『ドキュメンタリー作家　王兵』 で使われていた紹介文から引用しています。」