万葉の鳥: 和歌を通して鳥を愛でる 鳥を知って和歌を味わう

著者 :
  • 誠文堂新光社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416619971

作品紹介・あらすじ

現存する最古の和歌集である『万葉集』。
令和の元号に採用されたことをきっかけに、その魅力が改めて見直され、親しむ人が増えています。

花鳥風月を詠んだ歌が豊富なのは知られることですが、『万葉集』には、はっきりわかっているだけでも、約30種の鳥を題材にした歌が詠まれています。
愛らしい鳥の姿や、その鳴き声に、愛しい人の姿や心情を重ねたり。季節の移り変わりや身近な出来事をつづったり。

本書では、そんな『万葉集』で詠まれた40種の野鳥について、その品種ごとに和歌の愉しみ方を読み解きます。
万葉集で登場する鳥を解説しながら、その周辺の和歌についてもあわせて紹介。
またそれぞれの項の末尾には、「鳥しるべ」として、現在のバードウォッチングにも活用できる様々な情報も加えました。

自然豊かな地域はもちろんですが、都会暮らしであっても、思いのほか様々な野鳥を目にすることができるものです。
古えの歌人に思いをはせ、愛らしい鳥の世界に親しんではいかがでしょうか。

■目次
春 うぐいす/ひばり/つばめ/きじ/やまどり
夏 ほととぎす/ぬえ/う/いかるが/けり/しらさぎ
秋 かり/うずら/あとり/もず/しぎ
冬 たづ/かも/たかべ/あじ/おしどり/あきさ/ちどり/かまめ/みやこどり/にお/わし/たか

無季の鳥 みさご/からす
謎の鳥 よぶこどり/かおどり/ひめ/まとり/すがとり

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感想・レビュー・書評

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  • これ、めちゃいいです!!
    癒される。
    普通に万葉集とか読んでて鳥が出てくるだけでも、
    ほわーんと萌えますが。
    これ、鳥の出てくる和歌をぎゅぎゅっと集めていて、
    挿絵もすてきだし、
    まあ、和歌の現代訳は好みがあるのでアレですが、
    ちょっと添えてある文章も邪魔にならんで、ええ塩梅。

    そして、万葉集で鳥といえば、
    我が地元の和歌浦の片男波で山部赤人が詠んだ歌が超有名ですな。
    赤人推しの私です。
    万葉がなではこんな感じ

    若浦爾 鹽滿來者 滷乎無美 葦邊乎指天 多頭鳴渡

    書き下すと、

    若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(たづ)鳴き渡る


    あああ〜〜〜
    心は故郷に飛んでいくぅぅぅ

  • ~夢の言の葉~ - 山下景子公式サイト
    http://yumenokotonoha.com/

    万葉の鳥 山下 景子(著/文) - 誠文堂新光社 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784416619971

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著者プロフィール

■山下 景子(ヤマシタ ケイコ)
兵庫県神戸市生まれ。
武庫川女子短期大学国文科卒業後、作詞家を目指し、「北海道・北賛歌コンクール」「愛知・名古屋マイソング」で最優秀曲など、数々の賞を受賞する。
初めての著書『美人の日本語』(幻冬舎)は26万部を超えるベストセラーに。
他に『花の日本語』『ほめことば練習帳』(幻冬舎)、『しあわせの言の葉』(宝島社)、『日本人の心を伝える思いやりの日本語』(青春出版社)、『大切な人に使いたい美しい日本語』(大和書房)、『手紙にそえる季節の言葉365日』(朝日新聞出版)などがある。

「2021年 『万葉の鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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