漆塗りの技法書: 漆の特徴、基礎知識から各種技法までをわかりやすく解説

  • 誠文堂新光社
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416715352

作品紹介・あらすじ

漆芸の基本となる技法を、わかりやすく丁寧に解説した本。
・初心者でも、この本を見ながら、実際に様々な漆の塗り方をマスターできる。基礎から応用編まで学べる内容で、熟練者にも大いに参考にしてもらえる。
・数百枚に及ぶ工程説明や道具などの写真を掲載。ビジュアル面を重視しながら、丁寧な解説を展開。
・塗りの工程紹介だけではなく、漆の特性や歴史、下地や塗りの種類と違い、修理方法、漆用語の解説、漆かぶれの予防法に至るまで紹介。
・講師役は木漆工芸家として活躍されている、十時啓悦さんと工藤茂喜さん。長年の経験を生かして漆芸の本質を押さえながら、初心者でも取りつきやすい方法なども指導。
・紹介した主な技法:拭き漆(摺り漆)、木地呂塗り、本堅地黒塗り、本堅地朱塗り、本堅地朱溜塗り、目はじき塗り、蒔地黒塗り、根来塗、変わり塗り(錆塗り、布目塗り、石目塗り、マーベリング)、加飾(箔絵、卵殻、螺鈿、簡単な平蒔絵、簡単な蒟?)、脱活乾漆、金継ぎ、安価で入手しやすい素材を使って木地づくりから漆仕上げ(津軽塗技法を用いた折敷、呂色仕上げした小箱)、など
・漆器の修理も紹介:割れた漆器、拭き漆がはげてきた椀、縁が欠けてきた盆

感想・レビュー・書評

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著者プロフィール

1950年大阪府生まれ。武蔵野美術大学教授。
うつわ、家具、造形物まで木材をベースに漆による自由な表現を行う。
武蔵野美術短期大学入学後、漆芸家野田行作に師事し、2年後学部に編入。
1975年東京藝術大学大学院漆芸専攻修了。1979年東京・青梅市に制作工房を構え、
2002年には作品の展示を行う青梅クラフト館を開設。

おもな受賞歴に、日本クラフト展優秀賞(1977、1981)、第26回日本伝統工芸新作展奨励賞(1986)、第1回兵庫県丹波の森ウッドクラフトコンペ大賞(1988)。第36回日本伝統工芸展入選(1989)。また、朝日現代クラフト展、日本・韓国現代漆芸作家による漆芸の現在展ほか、アジア圏の漆展に招待出品。松屋銀座、西武池袋本店、日本橋三越本店特選画廊ほか全国各地のギャラリーで個展活動を行う。
おもなパブリックコレクションに東京国立近代美術館工芸館、中国美術館(北京市)、兵庫県立丹波年輪の里、熊本県伝統工芸館、旧中曽根康弘邸日の出山荘、旧白洲正子邸武相荘ほか。
1991年からイタリア・スティッベルト武器武具博物館所蔵の日本刀など武具の調査修復、2006年にはカナダ・ブリティッシュコロンビア大学にて漆工芸を紹介する講演とともに、ビクトリア美術館「ペイントイン」に参加。共著に『木工 樹をデザインする』(武蔵野美術大学出版局、2009年)、『漆塗りの技法書 漆の特徴、基礎知識から各種技法までをわかりやすく解説』(誠文堂新光社、2015年)。現在、日本文化財漆協会参事、(公財)森林文化協会会員、中国・湖北美術学院特聘教授。

「2020年 『日々の器 悠久の漆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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