もう迷わなくなる最良の選択: 人生を後悔しない決断思考の磨き方
- 誠文堂新光社 (2015年12月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416715833
作品紹介・あらすじ
◆◆養老孟司氏(東京大学名誉教授)推薦!◆◆
「変わりたい人は読むべきだ。
あなたはきっと変わる。
そのための知恵が詰まった本です」
進学、就職、結婚、人間関係……人生は分岐点の連続。
岐路に立って、私たちは優柔不断になったり、捨てた選択に後悔したり。
人はなぜ選択に迷うのか? 後悔するのか?
それは、自分の中に確かな基準がないから。
「怒る」「ねたむ」という不毛な選択をしてしまうのも同じこと。
私たちは一時の「感情」に流されてしまい、
「迷わない」「捨てた選択に悩まない」「怒らない」ことがもたらす心の平穏を知らない。
だから、間違った選択をしてしまうのだ。
自我(=感情)とは錯覚であり、選択には理性だけが必要なのである。
そして理性は、世の中を知ることで誰でも蓄積していくことができる。
理性を活かせば、誰でも、最良の選択をすることができるのだ。
本書は、初期仏教の教えに裏づけされた、
心穏やかに幸福に生きていくための実践的なレッスンを紹介します。
感想・レビュー・書評
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宗教色の強い本かなと思わせられる語り口で始まりましたが、まったくそのような本ではなく、物事をしっかりと合理的に捉えて、本質を見極めるということにフォーカスされた内容になっていました。
理性で物事を判断するというのは仏教の根源的な考え方で、それを実社会で応用できるレベルにまで落とし込まれた本なので、優柔不断でなにごとも自分で決められない人から意志決定などを任される重役の人まで参考になるエッセンスを得られます。
今の生き方に迷いがある人にもおすすめの一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
置かれた(自分で置いた)場所で咲きなさい、自我(欲望?)が判断を乱すからいちいち悩まないで、人のためになることを考えなさいってことかなと理解。なんか本全体に一貫性を感じなかったんですが、自分の読み込みが甘いのかなあ。
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No.15/2023
「もう迷わなくなる最良の選択」
・感情に囚われず判断する理性を育てる
・愛を超えた理性を持つ=慈しみ
・理性を育てるには自我に気づく
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宗教家なので精神論が多いと思いきや、人生の数々の選択における真っ当な原理原則を教えてくれる。仏教が、盲目的な祈りには頼らずに、極めてロジカルに「よく生きる」ための教えなのだと感じた。
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よい
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いつも思うが、この人本当に豪い人なんかいな。
自分のこと論理的と思っているみたいだけど、論理の穴がポコポコある持論を開陳してて、なんじゃこりゃ?と思いながら読んでた。 -
怒りの感情の抑制方法を学ぶために読む。
感情、願望など心の情動のコントロールするためのヒントが満載。理性と感情とを一致させるには、価値観の変容が必要。価値観を変えるには、日頃の習慣を変える必要があると感じた。 -
仏教的価値観でさまざまな判断の正解を解説した本とでも言うべきか。
本質は「エゴを捨てる」であり、それも抑えつけるのでなく自然とわかなくするようにする必要がある。
これが頭でわかっていても難しいところであり、誰もが実践できない理由だろう。
(そもそもそれが出来るのであればブッダになれてしまう。)
とはいえそれを何千年も追い求めてきた仏教を人生かけて学んできた人が書いた本である点に関して、敬意を持つ必要はあるように思う。
特に瞑想やメタ認知など、今になって「仏教的価値観すごい」と科学的に実証されつつもあるが、一方で具体的にどう世界を見れば良いの?という点で実践しづらくもあった。
そういう意味で、より実践的で具体的に書かれたこの本の内容は非常にためになった。