- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418122387
作品紹介・あらすじ
北海道から沖縄まで名城、珍城、奇城を厳選解説。
感想・レビュー・書評
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「一度は訪れたい日本の名城 天守5撰」
日本の城は軍事施設であるとともに、それぞれが個性を持ち、細部まで意匠が施された芸術性の高い建築作品でもある。本来の美しさと圧巻の迫力を備える日本の名城を紹介しよう!
城の“顔”ともいえる、壮大なる天守。付櫓や水堀、天守台との“競演”により美しい姿を誇る。
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[1]姫路城天守(ひめじじょうてんしゅ)
現存最大で連立式
五重大天守と3基の三重小天守を4棟の二重渡櫓(わたりやぐら)で結んだ、連立式天守群の壮大さは全国一。横矢掛(よこやがかり)によって不規則に屈曲する建築群が織りなす光景は、まさに美の極致。
[2]松本城天守(まつもとじょうてんしゅ)
見事な増築の美
三重四階の乾小天守はもとの天守。それに五重六階の天守を増築し、それまでの旧天守は小天守に改造。さらに辰巳付櫓(たつみつきやぐら)と月見櫓が増築されて現状のような秀麗な天守群が完成。
[3]松江城天守(まつえじょうてんしゅ)
豊臣大坂城を正統継承
二重二階の大きな入母屋造(いりもやづくり)の屋根の上に、棟を直交させてもう一つの入母屋造を載せた形態は、秀吉の大坂城天守の生き写し。現存天守で唯一、大坂城天守を正統に継承している。
[4]犬山城天守(いぬやまじょうてんしゅ)
現存最古の古式の美
関ヶ原の戦い前の1596年(慶長元)に建てられた唯一の現存天守。武者走に杉戸を立てて仕切っており、書院造の天守であった安土城天主や豊臣大坂城天守の面影を残す。
[5]彦根城天守(ひこねじょうてんしゅ)
史上随一の華麗さ
破風の種類と数で、三重天守としては史上最多。比翼切妻破風(ひよくきりづまはふ)、庇(ひさし)付きの切妻破風、壁に張り付いた入母屋破風(いりもやはふ)は全国無類。華頭窓の数でも日本一。美しさでは比類なき天守だ。
【用語解説】
・天守の「重」と「階」……外観の屋根の数が「重(じゅう)」で、内部の床の数が「階(かい)」。
・櫓(やぐら)……「矢倉」「矢蔵」とも書き、平時は武器の倉庫、有事は攻撃の陣地として機能した。
・破風(はふ)……屋根の端部(“はし”の部分)にできる三角形や円形の部分。入母屋破風(いりもやはふ)、千鳥破風(ちどりはふ)、唐破風(からはふ)、切妻破風(きりづまはふ)の4種類に大別される。
~『ビジュアル日本史1000城』より詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
所在:展示架
資料ID:11201556
請求記号:521.82||Mi67