おいしいものと恋のはなし

著者 :
  • 世界文化社
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本棚登録 : 203
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418155118

作品紹介・あらすじ

見ないようにしていた、心の奥のせつない気持ち。そばにいても気づかなかった、好きなひとの意外な表情・・・・・・恋するときの様々な感情を思い起こさせる、珠玉の作品9編を収録。恋人たちの食卓に並ぶのは、ねぎ焼きやぶどう、深夜に食べる禁断のステーキなど。読むだけで心も満たされる“おいしいもの”がもりだくさん。恋にまつわるあれこれと、“おいしいもの”がギュッとつまった、田辺聖子アンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • はじめての田辺聖子さん。大人でも読める小気味良い恋の話。恋っておかしなものだな。笑えてくる。ごはんと結びつくと尚ユーモラス。そういうものなんだと思う。ごはんも恋も本能だから。

  • 短編集。題名通りに恋と食べ物の話しが詰まっています。舞台は大阪。軽快でいて、庶民的で、あったかい普段着の大阪人のはなし。
    ユーモラスで楽しい話しがいっぱいです。

  • 2015年に本が発行されてるんだけど、
    中身は1980~90年代の作品のため、時代を感じる部分も
    あったけど、すんなり読めましたー。
    何より表紙が可愛いー!!

    バレンタインデーの話の「金属疲労」がおもしろかったー。
    今とは違って、バレンタインデーがすごく重みのある
    時代で、女性がチョコを男性にあげることに
    四苦八苦する感じがおもしろかったなー。
    昔は義理チョコなんて言ってたけど、今は男女関係なしに
    友チョコとかあげるし、多様性な時代になってきたのかなー
    なんて思ったよ。

    今の時代も何年かしたら、友チョコも古くなるんだろうな。
    あっ…村田沙耶香ワールドっぽくなるかも…。
    なんてねー笑

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140338

  • 2015年発行の短編集だけど、中身は1975年〜1998年までに書かれたもの。
    装丁も可愛くて、田辺聖子さんを知らない若い世代にも手に取りやすい感じ。
    私は多分全部読んだと思うけど、あんまり記憶にない話もあり、楽しく読んだ。
    時代を感じさせる細かい部分はあっても、男と女のアレコレ、スッタモンダはいつの時代も変わらず、やっぱり田辺聖子さんの省察力、それを文章にする才能に改めて感じ入る。

  • 男女の間のあれこれを書いた短編集です。

    スマホもLINEもない昭和の恋愛。
    まどろっこしくて面倒くさいかもしれないけれど、人間が人間相手に恋愛していた頃のお話です。

    小気味よい大阪弁で、ちょっと格好悪い男も不運な女も憎めなくて愛らしい。
    男と女ってこんなんでええんやって、肩の力が抜けるかも。

    春間近、かわいい装丁も含め手に取ってみたい田辺聖子の一冊です。

    図書館スタッフ(東生駒):ほっこり

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/823294

  • 久々のおせいさん。
    かなり古い作品ばかりなので、時代を感じるところも多いのだけど、懐かしくてよかった。
    でも、男性目線のお話は、ちょっと好みではないかな。
    元気な女性がヒロインで、元気な大阪弁でしゃべるのが好き。

  • 図書館で借りて読みました。

    好きな人と美味しいものを食べる、ってステキなことだなと思いました。
    「婚約」の陽子とは気が働かない、ぼーっとしているというところが似ていて一番共感しました。
    だからか一番印象が残っていて好きな話です。

  • 美味しいものを好きな人と食べる!美味しいもので季節を感じる。これ以上の幸せはきっとありませんっ。

  • 既読の作品もあったが、読むと心が温まる。

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著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。

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