- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418155118
作品紹介・あらすじ
見ないようにしていた、心の奥のせつない気持ち。そばにいても気づかなかった、好きなひとの意外な表情・・・・・・恋するときの様々な感情を思い起こさせる、珠玉の作品9編を収録。恋人たちの食卓に並ぶのは、ねぎ焼きやぶどう、深夜に食べる禁断のステーキなど。読むだけで心も満たされる“おいしいもの”がもりだくさん。恋にまつわるあれこれと、“おいしいもの”がギュッとつまった、田辺聖子アンソロジー。
感想・レビュー・書評
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はじめての田辺聖子さん。大人でも読める小気味良い恋の話。恋っておかしなものだな。笑えてくる。ごはんと結びつくと尚ユーモラス。そういうものなんだと思う。ごはんも恋も本能だから。
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短編集。題名通りに恋と食べ物の話しが詰まっています。舞台は大阪。軽快でいて、庶民的で、あったかい普段着の大阪人のはなし。
ユーモラスで楽しい話しがいっぱいです。 -
2015年に本が発行されてるんだけど、
中身は1980~90年代の作品のため、時代を感じる部分も
あったけど、すんなり読めましたー。
何より表紙が可愛いー!!
バレンタインデーの話の「金属疲労」がおもしろかったー。
今とは違って、バレンタインデーがすごく重みのある
時代で、女性がチョコを男性にあげることに
四苦八苦する感じがおもしろかったなー。
昔は義理チョコなんて言ってたけど、今は男女関係なしに
友チョコとかあげるし、多様性な時代になってきたのかなー
なんて思ったよ。
今の時代も何年かしたら、友チョコも古くなるんだろうな。
あっ…村田沙耶香ワールドっぽくなるかも…。
なんてねー笑 -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140338
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2015年発行の短編集だけど、中身は1975年〜1998年までに書かれたもの。
装丁も可愛くて、田辺聖子さんを知らない若い世代にも手に取りやすい感じ。
私は多分全部読んだと思うけど、あんまり記憶にない話もあり、楽しく読んだ。
時代を感じさせる細かい部分はあっても、男と女のアレコレ、スッタモンダはいつの時代も変わらず、やっぱり田辺聖子さんの省察力、それを文章にする才能に改めて感じ入る。 -
男女の間のあれこれを書いた短編集です。
スマホもLINEもない昭和の恋愛。
まどろっこしくて面倒くさいかもしれないけれど、人間が人間相手に恋愛していた頃のお話です。
小気味よい大阪弁で、ちょっと格好悪い男も不運な女も憎めなくて愛らしい。
男と女ってこんなんでええんやって、肩の力が抜けるかも。
春間近、かわいい装丁も含め手に取ってみたい田辺聖子の一冊です。
図書館スタッフ(東生駒):ほっこり
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/823294 -
久々のおせいさん。
かなり古い作品ばかりなので、時代を感じるところも多いのだけど、懐かしくてよかった。
でも、男性目線のお話は、ちょっと好みではないかな。
元気な女性がヒロインで、元気な大阪弁でしゃべるのが好き。 -
図書館で借りて読みました。
好きな人と美味しいものを食べる、ってステキなことだなと思いました。
「婚約」の陽子とは気が働かない、ぼーっとしているというところが似ていて一番共感しました。
だからか一番印象が残っていて好きな話です。 -
美味しいものを好きな人と食べる!美味しいもので季節を感じる。これ以上の幸せはきっとありませんっ。
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既読の作品もあったが、読むと心が温まる。