民法への招待 第4版

著者 :
  • 税務経理協会
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784419054588

感想・レビュー・書評

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  • 最も効率的に民法の内容と学習方法を概観できた一冊。

  • 民法の入門書です。たしかに予備校系の入門書のなかには、本書よりもさらに親しみやすいスタイルのものもありますが、本書以外にも多くの民法の入門書を刊行している著者だけあって、アカデミズムのスタイルを大きく崩すことなく、同時に親しみやすさも兼ね備えた入門書だと思います。

    最終章は「学習アドバイス」に当てられており、本書を読み終えた著者がさらに民法の学習を進めていくための道しるべとして役に立ちます。ただ、同じ著者の『新標準講義民法債権総論』(慶應義塾大学出版会)などにも同様の本書と同様の「学習ガイダンス」が収められているので、本書を省略して同じ著者の別の入門書から学習を開始してもかまわないのではないかと思います。

  • 民法への招待

    民法を学ぶための入門書

    <大原則>
     ・私的自治の原則:自分たちの意思でルールを作り、自律的に生活していくのが理想的
      →民法の学習は、「守らなければならないルールを覚える」のではなく、「民法が当事者の公平を図るために基準として示しているルールの意味を考える」ことである

    ・学習の視点
     ①常に具体的な事例を頭に思い浮かべる
     ②共通規則が、民法全体の中でどういう意義や位置づけを持っているものか理解する

    ・民法は私法の基本法

    ・民法典5編
     ①総則
     ②物権
     ③債権
     ④親族
     ⑤相続



    ・民法総則
    法律行為:意思表示により、その意思表示に従った法律効果を発生させるもの
     契約、単独行為、合同行為

    制限行為能力者
     未成年、被補助者、被保佐人、成年被後見人

    心裡留保;単独虚偽表示→善意であれば有効93

    通謀虚偽表示→善意の第三者に対抗できない。(有効)94

    期限の利益:期限の到来するまで当事者の受ける利益


    ・物権法
    物権:人が、ある物を直接に支配できる権利
     所有権
     用益物権
     担保物権
    占有権

    物権変動
     公示の原則
     対抗要件主義:当事者間は意思表示。不動産は登記、動産は占有。
     対抗問題:二重譲渡

    担保物権法:
     抵当権
     質権


    ・債権法
    契約:
     契約の分類
    13の典型契約と非典型契約
    諾成契約と要物契約
    双務契約と片務契約
    有償契約と無償契約
     契約の有効性
    適法性
    可能性
    確定性
     各論
    売買契約
    贈与契約
    賃貸借契約
    使用貸借契約
    消費賃借契約
    請負契約
    委任契約
    寄託契約
    組合契約
    事務管理
    不当取得
    不法行為
    4つの要件
     加害者の故意・過失
     加害行為の違法性
     損害の発生
     加害行為と損害の間の因果関係


    債権の種類
     特定物債権
     種類債権
     金銭債権

    ・親族法
    婚姻
    離婚
    親子と養子
    親権・後見・補佐・補助
     親権①身上監護;監督保護と教育②財産管理

    ・相続法
    基本的なルール
     遺言相続;私的自治の原則から望ましい
     法定相続
    相続の放棄と承認
     単純承認
     限定承認
     相続放棄

  • 民法を学び始める人に好適。

  • 民法について友人と語っていた際、この本の登録を忘れていたことを思い出し、慌てて登録した。民法をこれから学びたい人は、まずこの本を読むことをお勧めする。とてもわかりやすく著者の池田先生の民法を学ぶ学生への愛情あふれる視点が嬉しい。

  • 民法学を学ぶ上で最も効率よく体系的に学ぶことのできる最高の一冊。法学部以外の経済学部、商学部、経営学部等の学生が初学として最も適している。

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著者プロフィール

慶應義塾大学名誉教授

「2024年 『宅建プロフェッショナル六法 2024』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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