【感想】スケジュールと章立ての作り方など、具体的な論文の作り方が書いてあって重宝した。参考にできる部分は多いと考える。
第1部 文献をまとめる形の論文
p6 たくさんの文献を読めば混乱するので第一次目次を作るときは、1つだけの文献のもっくじ・内容を参考にしましょう。
目次をA4用紙一枚に書き、机の前にはっておく。
修論はすぐれた社会人になるtまえの主体的学業を実践するためのものである。
p8 修論の評価採点を行うときの基準の一つは「この卒論・修論作成にはどれくらいの時間がかかったのか」というものです。
何を、どこまで明らかにできるのかを見極めることはたしかに難しいことであり、(中略)まずは、最も興味のある事柄から調査・分析し、それを書き留めることです。また、書き留めたことについて、人とディスカッションすることです。
P11 「より小さいテーマ」を設定しましょう。
はじめからたくさんの文献を読まないこと
第1次目次は順番を気にすることなく論点を3つ4つ挙げるだけ
p15 目次はこれから何を読まなければならないのかの指針です。
p17 1日で「読んで、書いて」を簡潔できるだけの量を読み、書くことです。「読んで、書いて」に一日1時間しかとれないのであれb、3分の1の20分しか読まない。3時間とれるのであれば1時間読めばよいでしょう。
読んだ文献をその日のうちに文章にする。今日読んだ文章は明日には忘れる。
(5ページ読んだとすれば)5ページに書かれていることを理解して、それを同意の立場から、あるいは不同意の立場から、「自らの文章の形でまとめる」
1ページを毎日書きましょう。とにもかくにも「書き慣れ」が最重要です。
「毎日読む、書く」が続けられるだけの量をまずは決めましょう。
「読んで、書いて」が1つの作業です。
「卒論・修論をスピーディに書く」ということからは二度読み、三度読みは避けねばなりません。
「必ず時間を作って読む」
4,5,6月でキーペーパーを3本読む
できるだけ早いうちに、論文全体の中で中心になりうる文献を3本見つけることが肝要です。
キーペーパーを3本見つけ、1本を1か月かけて隅々まで丁寧に読みましょう。
1本の文献を読むのに、他の20本の文献を読むことになるのかもしれません。
「読んだ文章をその日のうちに文章にする」は読んだ文章を転機する(写す)ことではありません。
読んだ文献を「みずからの文章の形でまとめる」
再度同じ文献を読まないと文章にできないようなノートを書いてはいけない
5,6月中にしなければならないことは(中略)A4半分程度に、小見出しをつけて文章にする☜p27「全体の枚数のノートを書き上げれば、小見出し付きの目次を作る/小見出しを見て、整理し、章・節のタイトルをつける」
再度同じ文献を読むことがないように、1つひとつの文章を完成原稿にする
4月に書いた文章を修正することなく、貼り付けだけをおこなえば済むように、10か月にわたる「文献を読む、文章を書く」において、文章を完全現行の形で仕上げるようにしましょう。
3本のキーペーパーを読めば、3つの章の骨格、つまり卒論・修論の骨組みができあがります。
キーペーパーを完読する:脚注も含めて、すべてを読み、理解する
「各章とキーペーパーはワンセットです」
3つの論点、3つの章、そしてそれらを書き上げるのに最重要な3つの文献(キーペーパー)がはっきりしている
1つの章で取り上げた論点を5~6本の関連文献でさらに肉付けしなければなりません。
卒論・修論の題名(テーマ)のもとに、3つの論点が取り上げられ、その3つの論点が章のタイトルになるようにしましょう。
1本のキーペーパーをもとに7~8枚書くようにして、そのうち4~5枚がキーペーパーの丁寧な内容紹介(何を、どのようにして明らかにしているのか)、3~4枚がキーペーパーの拡張・修正です。
7、8月にしなければならないことは
全体の3分の1くらいの枚数の現行を書き上げれば、小見出し付きの目次を作る
1つの「章」らしきものについて、4枚書き上げているとすれば、1枚につき2つ、4枚で
8つの小見出しが付けられているはずです。
小見出しの順番を整理し、(中略)1つにまとめ
小見出し付きの目次を見て、先行研究のサーベイを再度行う
先行研究文献をキーワードを3つ付けて、刊行の古いものから新しいものへ並べた一覧表を作る:文献と検討課題の整理
B4サイズの大きさの紙を使い、行列の形式で
文献サーベイ(研究史の記述)のねらいは、これまでの研究史を整理し、みなさんの研究をその中に位置づけられるようにすることです。
論文でサーベイを書くときは論点別です。
序論3枚、結論2枚、参考文献2枚、本文33枚☜40枚で書く場合
原書が第一次資料、翻訳書が第二次資料
原書を利用できる状況にあるにもかかわらず、翻訳書だけしか利用していないならば、その結果は研究としては価値の低いものになります。
サーベイ論文や文献目録を手掛かりとして、テーマに関係のありそうな文献名を選び出して文献目録を作り、さらに専門事典の関連項目を調べることから初めて、あちらこちらに探索の範囲を広げていきましょう。
さらに詳細に論理展開が行われ、異なった結論があったのかを整理し、みなさんの件ky風スタート地点を見いださなければなりません。
取り上げている論文がおたがいどのような関係にあるのかが明確に整理されていなければなりません。
「サーベイ」がかなりのページ数を必要とする場合は、その部分は序論に入れないで、別の章(ないし節)として独立させた方がよいでしょう。ただし、その研究史の概略が学会ではほぼ常識となっていると思われるような場合は、完結に要点だけを提示するにとどめて序論の中に盛り込んだほうがよいでしょう。
章、節のタイトルをつけながら、繰り返し、繰り返し、章、節の順番を検討しましょう。卒論・修論では「何かを明らかにしたい」のです。
「序論」「結論」を書く:主題について考える
「この論文では要するに何を言いたいのですか」
みなさんは書き上げた論文の主張点を一言で言えますか。
主題は、論文の内容の要約ではありません。主題は、論文の読み手に対して、伝えたいことがらの中のもっとも核になるものです。☜大事
80の小見出し付きの目次を並べれば、必ず章・節の見直し
のこりは実証研究のやりかた。