人を動かす 改訂文庫版

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422101347

作品紹介・あらすじ

日本で唯一の公式本『人を動かす』が、1936年初版、1981年改訂版を経て、約40年ぶりに大改訂。人が生きていく上で身につけるべき「人間関係の30原則」を、丹念に集めた実話と、成人教育の現場で磨き上げた実践例を交え、説得力豊かに解き明かす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著にして歴史的ベストセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 刺さる項目がいくつもあった。中でも「議論を避ける」というのは、痛いところをつかれたような感じで、特に印象的だった。折に触れて読み返したい本だと思う。

  • 神の1冊。「相手の自尊心や重要感を満たし信頼関係を築く」「相手の心に響くアプローチ」「相手の欲求や関心を見抜く」など、人を動かすための本質であり、行動変容を促すための全てが書かれている。

    ◯人を動かす3原則
    1.盗人にも五分の理を認める
    2.重要感をもたせる
    3.人の立場に身を置く

    相手が間違っていると思っても、相手の意見や行動に対して、いきなり批判や非難をしないほうがいい。
    人は誰でも、「自分の言動が正しい。少なくとも、完全な誤りではないし、それなりの理由や事情があってしているのだ」と考えているのだから、「論理」や「正しさ」で相手を殴りつけないこと。
    相手の気持ちや立場を理解し、尊重することが大切。相手の言い分を聞き、共感したり感謝したりすることで友好関係が作られ、相手もあなたの話を聞いてくれるようになる。

    相手に「自分の存在が大切である」と感じさせる。人は「自分を必要として欲しい」「周囲から尊重されたい」「自分は価値ある存在だと認めて欲しい」という根源的で強い欲求を持っている。
    「重要感を持たせる」とは、相手の重要感に関する欲求を満たすということ。相手の優れた点や努力、成果を率直に褒め、相手の意見や感情に寄り添うことで、欲求は満たされる。

    「相手の欲求や利益に焦点を当てる」こそが、人の立場に身を置くということ。
    そこに自分の望みの標準を合わせることが人を動かすための重要。

    ◯人に好かれる6原則
    1.誠実な関心を寄せる
    2.笑顔を忘れない
    3.名前を覚える
    4.聞き手に回る
    5.関心のありかを見抜く
    6.心からほめる

    常に笑顔で、自分に関心があり話を聞いてくれ、称賛を惜しまない。それだけで関係の質は出来上がる。

    ◯人を説得する12原則
    1.議論を避ける
    2.誤りを指摘しない
    3.誤りを認める
    4.穏やかに話す
    5.イエスと答えられる問題を選ぶ
    6.しゃべらせる
    7.思いつかせる
    8.人の身になる
    9.同情を寄せる
    10.美しい心情に呼びかける
    11.演出を考える
    12.対抗意識を刺激する

    自分の意見を相手に受け入れてもらい、説得するためにはまず相手を尊重する。
    対立することを避け、相手の立場と考えを尊重し穏やかな言動で接する。
    その上で相手の良心に訴え、相手が興味を引き楽しめるような演出をすることで、「結果的に」相手がこちらの望む行動をとるようになる。

  • 営業がよく読む有名な本。相手の体面を保ち、とにかく褒めることが重要だと説かれていた。相手が最も関心を持っているのは自分自身のことなのでその承認欲求を満たしてあげることが、信頼関係を築く最も近道なのだと。それはお客様にだけでなく、妻にも言える。当たり前のことがズラーっと書かれていたができていなかったことなのでこれから意識していきたいと思う。

  • 実例がたくさん載っているから、自分の人生ではどのように実践できそうかなどイメージが湧きやすい。
    項目がたくさんあるが、似通ったようなものが多い。しかし反復で触れることにより、より頭の中に定着しやすいので、これはこれでプラス要素かも。

    自分が普段、意識せずに実践できていること結構
    あり、改めて再認識させてもらった事もあれば、全く新しい視点を与えてくれたものもあり、学ぶことが多い本でした。

  • 人の心を掴み、自ら動いてもらうためにはどうすれば良いのか、が理解できる本。Noteに感想をかきました。
    https://note.com/nagaoma13/n/n98e87dd0da2a

  •  人との円滑なコミュニケーションを取るための方法が、様々な実例で短く具体的に紹介されていた。一章が短いため読みやすく、淡々と語られているため、くどい感じがしなかった。
     ただ、コミュニケーションというのは時と場合によって変わってくるため、参考にはできるだろうが「絶対こう」と決めつけると良くなさそうだった。

     要は、相手に対して誠実で穏やかに接することが重要なのだと感じた。
     良くも悪くも共感できる部分があり、納得できる内容が多かった。

     文章は少し硬く、「相手に〜してやるのだ」というように少し上から目線な印象を受けた。著者が海外の人であるため、土地や人名などカタカナが大量だった。
     このような点が苦手な人は注意が必要かもしれない。

  • ①どんなに相手が悪くても批判はしない
    ・自分が悪かったとしても人間は批判された瞬間に防御体制をとり、正当化に走る。批判をしてもこちらがほしい結果は得られない。
    ・人を扱うときには、相手を論理の動物だと思ってはいけない。感情の動物であり、自尊心と虚栄心のために行動する。
    ・馬鹿者ほど人を批判・小言を言いたがる。理解と寛容は優れた品性と克己心をもった人にしかできない。

    ②重要感を持たせる
    ・人間のもつ感情のうち最も強いものは他人に認められることを渇望する気持ちである。
    ・他人の長所がわかれば見えすいたお世辞を言わなくて済む。
    ・心からの賛辞を送ろう

    ③人の立場に身を置く
    ・人を動かす唯一の方法は、その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやることだ。
    ・人を動かす最善の方法は、相手の心の中に強い欲求を起こさせることである。
    ・成功の秘訣は、自分の立場と同時に他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。
    ・客というものは自分で買いたいのであって売りつけられるのは嫌なのだ。


    ・人と話す時は意見の異なる問題を初めに取り上げてはならない。意見が一致している問題からはじめ、それを絶えず強調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かって努力しているのだと言うことを相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調するのである。
    ・人から押し付けられた意見よりも自分で思いついた意見のほうを我々ははるかに大切にする。暗示を与えて結論は相手に出させる
    ・自分が正しい時は相手を優しく巧妙に説得する。少しでもまちがっているときはすみやかに自分の誤りを快く認める。
    「あなたがそう思うのはもっともです。もし私があなただったらやはりそう思うでしょう」
    「わかる。そのきれいな爪を切るのはつらいよね。でも結局はそれが上達につながるんだよ」
    「大変だから気が進まないのも無理はないと思う。実際大仕事だよ。よほどの人じゃないとつとまらないよ」
    ・「褒め言葉+しかし助言」ではなく「褒め言葉+そして助言」

  • 星の数:★★★★★

    「およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。」
    「一度の悪行は永遠に語られる。二度の善行はまったく語られない。」

    具体的な実例を挙げながら人間の心理を学ぶ、コミュニケーション教訓本。
    1936年に出版され、今でも通じる、人を動かす30の原則!
    (キツい口調が悩み さんのおすすめコメント)

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00612114

  • ☆人を動かす3原則
    1.盗人にも五分の理を認める
    2.重要感をもたせる
    3.人の立場に身を置く

    ☆ 人に好かれる6原則
    1.誠実な関心を寄せる
    2.笑顔を忘れない
    3.名前を覚える
    4.聞き手に回る
    5.関心のありかを見抜く
    6.心からほめる

    ☆ 人を説得する12原則
    1.議論を避ける
    2.誤りを指摘しない
    3.誤りを認める
    4.穏やかに話す
    5.イエスと答えられる問題を選ぶ
    6.しゃべらせる
    7.思いつかせる
    8.人の身になる
    9.同情を寄せる
    10.美しい心情に呼びかける
    11.演出を考える
    12.対抗意識を刺激する

    ☆ 人を変える9原則
    1.まず褒める
    2.遠回しに注意を与える
    3.自分の過ちを話す
    4.命令をしない
    5.顔をつぶさない
    6.わずかなことでも褒める
    7.期待をかける
    8.激励する
    9.喜んで協力させる

  • 職場でイライラしてもこの本を読めば心静かに。
    この世が生きやすくなる本でした。

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著者プロフィール

1888年、米国ミズーリ州の農家に生まれ、大学卒業後、雑誌記者、俳優、セールスパーソンなど雑多な職業を経て、弁論術や成人教育の講師となり、人間関係の先覚者として名をなす。不朽の名著『人を動かす』『道は開ける』など多数の著作がある。

「2016年 『D・カーネギー・ベストコレクション(3冊セット)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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