- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422202471
作品紹介・あらすじ
18世紀以降、ヨーロッパ文明圏にさまざまな「革命」が起こり始める。社会的には農業革命や産業革命、政治的にはアメリカ独立革命やフランス革命、そして新しく誕生した科学技術によって人びとの意識にも革命的変化が起こり、ヨーロッパ人は人類史上かつてない規模の繁栄を手にすることになった。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
サブタイトルが革命の時代とあるのでフランス革命が主題かと思い読み始めたが、フランス革命は一章のみだ。
それよりもフランス革命が発生するまでにヨーロッパでどのような変化が発生していたのかから始まり、変化がヨーロッパやアメリカにどのような影響を与えたのかがしっかりと解説されている。フランス革命は一章にまとめ、革命による影響と革命後のヨーロッパの体制についてが書かれている。
なぜ革命が発生したのか、革命によってどのような影響が出たのかを知るのに良い本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フランス革命、アメリカ独立戦争など近代史でもとくにドラマチックな時代!しかし、ロバーツ先生は最初の2章ほど、地味〜なセクションからはじめる。科学革命、農業革命、産業革命、都市化、はっきりと年号のないじわじわとした長期的な変化。いらいらしはじめたところで、やっと革命の章がはじまる。あらかじめ時代背景がわかっているのでまるで自分が革命に立ち会っているような気分になるのだ。つまり、王侯貴族と民衆の単純な対立なんかではなく、激動の中にもさまざまな階層からのブレーキがかかっていたこと。