日米同盟・最後のリスク: なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか (「戦後再発見」双書10)

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  • 創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422300603

作品紹介・あらすじ

いま、ほとんどの日本人が知らないうちに、大変な事態が進行している。
米軍が沖縄だけでなく、日本全土に核が搭載可能な新型ミサイルを配備しようとしているのだ。
本双書第9巻で、密約研究の父である新原昭治氏がのべているように、アメリカにとって日本というのは、ずっと「アメリカの核戦争基地」だった。それがいま、ついに最終局面を迎えているのだ。
このままでは、人類史上唯一の戦争被爆国である日本は、他国の軍隊(米軍)に核ミサイルを配備され、中国・ロシアとの「恐怖の均衡」の最前線に立たされてしまう。一方、その核ミサイルを発射する権利をもった米軍は、グアムやハワイなど、安全地帯へ一時撤退する計画だ。
これほど愚かな国が歴史上、かつて存在しただろうか。
情報公開請求による独自の日本政府文書発掘で知られ、ジャーナリストとして第一線で活躍を続ける著者が、その計画の全貌を報告し、警鐘を鳴らす。

感想・レビュー・書評

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  • 【寄稿】 これは、日本政府による「沖縄差別」だ──辺野古「代執行訴訟」判決を受けて(布施祐仁) | マガジン9
    https://maga9.jp/240117-1/

    米中対決と日本|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/309111

    書籍詳細 - 日米同盟・最後のリスク - 創元社
    https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4377

  • この本が出版されて2年たったが、リスクはますます高まったように思われる。
    いざという時にはアメリカが助けてくれるという神話から抜け出せない国民が、政府の、アメリカの言うがままの防衛力増大にノーと言えてないのだ。北朝鮮や中国の脅威を煽られるまま防衛にもっと力を入れなければと思わせられている人が多すぎる。本当のことを勉強してほしい。
    どうしてアメリカのために日本の税金や、いざ戦争となった時は日本人の命まで捧げなければいけないのか。
    布施さんのご著書、Xで教えられることが非常に多い。フリーの立場で、現場に赴き、資料の公開請求等で事実を掘り起こし、考察し、それを公開しておられる人の話をよく聞くべきだ。

  • 本書もまた戦前から命がけで戦争に反対して来た100年続く野党=日本共産党が戦後も以前から訴え続けて来た事と殆ど同じである。終わりの方のASEANの評価までも。

    これはどういう事を意味するのか、件の政党とはイデオロギー的には異なる、全く別系統の研究の結果がほとんど同じ結論を導き出しているのである。
    自然科学の世界では追実験が大変重要であるが、同様にこれは両者が相互にその正しさを証明している事になる。ここが大変重要である。
    そしてこのリスクというよりハザードから我が国が逃れるにはどうするべきか、それは言わずと知れた事であろう。

    このまま放置すれば、日本がアメリカの使い捨ての砲台とされ、中国と戦争になれば米軍の主力は逃げるだろうが、それはICBMによる報復=全面核戦争に直結し、地球人の終焉となるだろう。

    私個人の本書と僅かに異なる感想は、それでも戦争は偶発的に起きるのでは無く、長期間かけて入念に準備され計画的に行われると言う点である。

    その準備の例としては有権者の戦争への批判力を子供のうちから奪う「好戦的タカ派メディアミックス」」が挙げられる。
    それは学校教育に始まり、マスメディア、漫画、アニメ、映画、ゲーム、ガンプラ等の玩具、幼い女児向けのお人形にまで至る。

  • 今年最高の1冊。

    第二次世界大戦中、日本政府は本土防衛のために、沖縄を時間稼ぎのために捨て石とした。

    今、日本がアメリカの覇権維持のために、捨て石にされようとしている。

  • 佐藤さんに近い考え。

  • 東2法経図・6F開架:319.1A/F96n//K

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著者プロフィール

1976年生まれ。ジャーナリスト、「平和新聞」編集長。著書に『経済的徴兵制』(集英社新書)『主権なき平和国家』(共著、集英社クリエイティブ)『日報隠蔽』(共著、集英社)ほか。

「2023年 『日本は本当に戦争に備えるのですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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