時間のしくみを科学する

  • 創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422760698

作品紹介・あらすじ

退屈なときは時間がいつまでも進まず、楽しいときはあっというまに過ぎてしまいます。そのときの感情によって、ひとりひとりが感じる時間の長さは変わります。

でも、それとは反対の「客観的な時間」も存在します。
「いま、何時なの?」
この質問に答えるために、人びとは試行錯誤を繰り返しながら時間を計る道具を発明してきました。時間ごとに変わる影の長さを利用した日時計、歯車を組み合わせた機械式の時計、そして数億年に1秒しかずれない原子時計……。

でも、ちょっと待ってください! どうしてそこまで正確に時間を計る必要があるのでしょう?
ヨーロッパでは、18世紀ごろまでは時を知らせる教会の鐘の音が聞こえるところまでが、ぴったり同じ時間を使える範囲でした。ほとんどの人が同じ村で一生を終える時代では、遠く離れた場所までぴったり同じ時間である必要はなかったのです。
ところが19世紀に鉄道が発達すると、鉄道沿いに電信網が張り巡らされて、やっと広い範囲で「ぴったり同じ時間」が使えるようになりました……。

こんな楽しい時間のお話がこの本にはいっぱい!
そのほかにも、生物の命の時間、わたしたちの祖先や子孫の時間、夢の中の時間、そしてアインシュタインの発見……いろんな時間の秘密が詰め込まれた、楽しい学習しかけ絵本です。科学と論理的思考が学べるので、子どもも大人も一緒に時間の謎に挑戦してください。

感想・レビュー・書評

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  • 時間に関するしかけ絵本です。
    寿命のところで、人より長く生きる亀や木、サンゴそして、危険が迫ると何度でも子どもの姿にもどって生き続けるベニクラゲなどとても勉強になりました。
    中でも、感情がつづく時間というのに興味を持ちました。
    はずかしさ30分、驚き恐れ1時間、ねたみ2時間、緊張2時間半、喜び6時間、怒り24時間、悲しみ48時間
    はずかしさや驚きとくらべて、悲しみはとても長くつづくということがわかりました。

  • 時間の概念を多角的に捉える。今昔、宗教の違い、生き物、大人と子供、楽しい怒り悲しみ細かい感情、歴史。少し立ち止まって、立体的な仕掛けを楽しみながら時間の流れに思いを馳せる。
    大人も楽しい1冊です。

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著者プロフィール

古今東西の宇宙観やさまざまな文化における時間のとらえ方を研究し、その成果を目で見て誰にでもわかるような作品にしている科学絵本作家。著書『地球のかたちを哲学する』(西村書店)で、2009年度のボローニャ国際児童図書賞(ノンフィクション部門)およびフランス青少年図書賞を受賞。ほかに『仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界』『宇宙のすがたを科学する』(ともに創元社)がある。

「2021年 『時間のしくみを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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