- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784426120542
作品紹介・あらすじ
“世界でたったひとつだけの宝”として大切にされながら、ありのままの自分を受け止めてもらい、「自分らしく思いやりのあるおとな」へと向けて大きくなる資格が、子どもにはあります。
それを、子ども自身が実現する力を与えたのが、子どもの権利条約なのです。
感想・レビュー・書評
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子どもの権利条約は、身近な人と共感的に生きることこそ幸せの原点としている。もっとも大切なのは、「ねぇねぇ」と呼びかけたら「なぁに」と向き合ってもらう権利(意見表明権)である。
DCI日本の仕事はすばらしい。
連絡先:03-5961-0387
子どもの権利として典型的なものは、
①自己決定権を有していない子どもが、ひとりの人間として尊重される権利(尊厳の確保)
②子ども期を待ち人としてではなく、今の自分を豊かに生きる権利(成長する権利)
③自分らしく生き、他人のことも考えられるような大人になる権利(発達する権利)
④これら3つの大切な権利を子どもが自らの力で達成するために不可欠な「自分の思いや願いを自由に出し、それと向き合ってもらって、成長・発達の場で出会う身近な大人と受容的な応答関係を作る権利」(意見表明権)がある。
「助けを求める権利」とは、どんなに悪い子でも助けてもらえるということだ。先生や親の言うことを聞かなくても、勉強をしていなくても、人に迷惑をかけたとしても、その権利は守られる。保護者などに虐待された場合は、先生や近所のおばさんなど近くにいる大人に助けを求めることができるし、大人には助ける義務がある。
日本でも全国学力テストの結果で学校がなくなる事態が出ている。点数が悪いと入学者が激減するためだ。
日本では条約を批准したにもかかわらず、それが政策に全く反映されないどころか悪くなる一方である。教育基本法などを改正して愛国心や国際競争力を効率的に高める制度に変換してしまった。
日本では民族学校にお金が出ないので、プールや体育館がない。バレーボールのネットもないし、給食もない。教科書も国からもらえない。
マララさんはタリバンの非道さをアピールするために利用されたから世界中に注目された。アメリカの誤爆で家族を失ったパキスタンの少女ナビラさんは、わざわざアメリカまで行って国会議員に訴えたのに注目されなかった。
アメリカは世界中で唯一条約を批准していない国である。ひどい。