量子情報理論 (物理学スーパーラーニングシリーズ)

著者 : 佐川弘幸 吉田宣章

• シュプリンガー・ジャパン (2003年5月1日発売)

作品紹介・あらすじ

本書は21世紀以降のコンピュータの世界を記述する理論として脚光を浴びている量子情報理論について、そのアルゴリズムや物理的仕組みを記述する。量子力学や情報理論の基礎から出発し、量子ビット・量子暗号・量子検索・NMRコンピュータなどのテーマを多くの例題をまじえて具体的に解説する。

感想・レビュー・書評

[おぬまさんの感想 · 2022年3月29日]

図書館で借りた。
著者は私がかつて受けた大学の先生で、このシリーズの「力学」「電磁気学」「量子力学」を教科書として授業を受けた過去がある。
図書館で「見たことある！」と思い、借りてみた。量子情報まで執筆していたとは知らなかった。

物理学の一分野としての量子力学はたくさんあるが、量子情報に関する本はまだまだ少ない印象。
本書は古典的コンピュータと比較しやすく、量子関係に疎い私にとっては読みやすい構成。海外の翻訳本も多い中、日本人に馴染みやすい印象も感じた。
量子コンピュータやテレポーテーションについて、理解を深めることができたと感じている。

個人的には「Deutsch-Josza」が「ドイチェ・ジョザ」とカナ表記なのが地味に有り難かった。