- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434012105
感想・レビュー・書評
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自分自身の自然に生じる状態に
気付き、それを意識的に持ちいる。
スキルではなく、あり様が源に
あるのでしよう。
kindle unlimitedで英語版を読みました。
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<メタスキル>
P25
そのひとたちのことを思い浮かべるとき、もっとも強くあなたに残っているのは、そのスキルというより、彼らの人生への取り組み方(態度)ではないかと私は想像する。
P92
(慣れ親しんでいない経験に対して貼るラベル)これらの名称は、変容のただ中にあるシグナルに貼られたラベルにすぎない。
P95
アンプリフィケーション(増幅)
プロセスワーカーは錬金術師のように、自然発生的な出来事に焦点を合わせ、そのシグナルを増幅することによって出来事の世話をし、「調理」する。そのシグナルが出現した特定の感覚方向のチャンネルにおいて、それに従い、それを強化することである。
P98
彼女はアンプリフィケーションとチャンネルの変化を通して、彼女の”間”から顔を覗かせている、より大きいドリーミングプロセスを発見する。
P100
多くのセラピストはワークの最中に、自分のプロセスを持ち込まないように訓練されている。(略)ところが、心理療法と物理学の最新の発展は、私たちが、自分の生きているフィールドに錯綜した部分の一つだと言うことを教えてくれる。
P113
止まり木に止まるようにエッジに止まっている人を助けるとき、子供の態度は役に立つメタスキルである。(略)新しい経験が生じ、それが遮られるときに、もう一度子供になったふりをして、子供ならするように、エッジを越えて新しい経験に入っていくよう自分やクライエントに言い聞かせることが役立つことがある。
P114
子供の心とユーモラスな態度は、もう一つのメタスキルとしっくりあう。それは距離を置くこと、である。距離を置くことは、顕在的な状況から私たちを解放してくれる特殊な感情である。その時、私たちは後へ下がり、「超越した」ーもしくは外側のー「距離を置いた」支店を見いだす。
P115
ユーモアと距離を置くことは、ちょっと外れているけれども、慈愛に満ちた感触を私たちの普段の世界にもたらす。
P136
「ブランク・アクセス(何もない空間という概念)」はどのチャンネルでもできる可能性があり、特に占有されていないチャンネル、すなわち私たちが通常意識せずに用いるチャンネルで有効である。
P146
魚釣りのメタスキルは、私たちの中に自然に生じるタイプの異なる注意の組み合わせである。心が空になれば、それはリラックスしなさいと言う合図であり、人生にからの心の現れるスペースを作る。リラックスしたセラピストは水を軽くテストし、魚を待つミニマリストである。魚が食いつけば、第二の注意を用いて魚を放さない。そして魚のユニークで曲がりくねったプロセスについて行くことによって、その展開を助ける。パン屑の道に従うのである。 -
セラピストの姿勢について、「プロセス志向心理学」の創始者アーノルド・ミンデルの奥さんが書いた本。
一言で言うと、「美しい」本である。「女性らしいきめ細やかな情感」みたいな表現は、差別的なのかもしれないが、ついそういうことを言ってみたくなる。
内容はというと、「メタスキル」という表題から、なんとなく想像される以上のものはないかもしれない。でも、しっかり期待されるものはある。
つまり、とってもタオ的な世界。スキルを極めるとスキルが無くなるみたいな。
メタスキルも、そんなに超越的なものではなくて、学習可能なものということ。でも、それって、第一章のタイトル「水の上の月」みたいにつかめそうで、つかめないものなのかなー。が、実際の月をつかむ事はできないわけで、水の上の月という映像をうまく手ですくうことはできるかもしれない、と言う微妙なものでもある。
つまり、「これがタオと定義できるようなものは、タオではない」とのこと。
セラピストだけでなく、ファシリテーター、さらにはすべての人がよりよく人生を生きるための本。とまで、言うと褒め過ぎか。
日本人なら、タオとか禅とか、をちゃんと勉強しましょうということ、かな。 -
著者はプロセス指向心理学の創始者として有名なアーノルド・ミンデルの妻。
心理療法の学派を超えて、セラピィの鍵を握るものに迫る。
トランスパーソナル心理学で有名な諸富祥彦先生が言葉を寄せている。 -
エイミー大好き!