- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434163050
作品紹介・あらすじ
女子大生のサチコは、なぜか隣人のおばさんに命を狙われていた。恋人、友人とともに、サチコがその理由を探り始めると——「ゴミ捨て場」。ある日突然、他人の言葉が「 」としか聞こえなくなった「私」。その事態を周囲の人は信じようとせず、徐々に「私」は孤立していく——「 」。携帯サイトで人気の天才作家が贈る戦慄のホラー、文庫第3弾!
感想・レビュー・書評
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気持ち悪い。けどなんか止まらない。
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サチコは隣のおばさんに命を狙われている、と感じていた。しかし、おばさんとは挨拶をするし関係は良好だ。しかし、ふとした瞬間、間接的に殺されそうになるのだ。意味不明な状況に陥ったサチコは友人と恋人に相談するが……。
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怒涛の勢いで三冊目。今回は二巻と違って好みの展開があり非常に面白かった。こちらの作者さんの物憂げな悲しい物語も面白いが、やっぱり私としては狂気がこれでもかと、惜しみなく描写している方が好きだ。 特に「ゴミ捨て場」は第一巻にあった「クラスメイト」ぐらいぶっ飛んでてグロテスクで面白かったと思う。事の始まりは主人公のサチコが隣人の上品なおばさんに命を狙われているのでは?という疑念を持ったところから。そこから、友人に相談し、おばさんについて探るうちに常軌を逸した展開が繰り広げられる。 この常軌を逸した展開というのが、本当に常軌を逸している。 基本的に一部以外頭おかしいし、読んでて頭おかしくなりそうだ。登場人物たちよ、もっと道徳的観念と、倫理観はないんですかと問いたくなるほど。でも、それが面白いのだけれど。一人の価値観のずれた狂人が周りを巻き込みながら、すべてを破壊しつくす。そして、狂人はほくそ笑む。巻き込まれた側は理不尽としか言いようがない。ただ、それに気づいていないので、そういう感情が芽生えること自体なくて、陰鬱な雰囲気にならない。惨劇が起こったのに、惨劇の被害者側の心理描写が出てこないことによって、非常にフラットな印象にスライドしている。純粋にすごいと思う。このビックリマークシリーズ全編を通して思うのだが、本当に価値観がずれてる変なやつしか出てこない。世界に対する認識と、人間に対する認識とその他もろもろがずれまくっていて、でもそれが謎の爽快感を生み出す。ためらいも、何にもなくやり切ったぜ!という気持ちになる。多分凄まじすぎてモニタの向こうの他人事として処理で来てしまうのだろうと思う。他人事だから凄惨でも残酷でも、理不尽でも耐えられるのだ。あと、やはり登場人物が作中で自己完結するので一緒に悩んだり、考えたりする必要性が無いからというも大きいと思う。作中で繰り広げられる物語の展開を面白いと感じる人ならサクッと読めて良い作品だと思った。勢いこのままに、最終巻に突入するつもりである。 -
非現実的にも思えるけど読んでいると現実にも起こるんじゃないかと思えてきて面白かった
「 」はとても良かった
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一気に読んだ。
『ゴミ捨て場』面白かった!こういうの好き!
『「」』の方は意味不明な感じで終わるんかと思ったら、ちゃんと完結してて…しかも考えさせられる内容で凄いなと…素直に思いました。 -
「ゴミ捨て場」がよかった。
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平成27年26冊目。
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「」やばい。こわい。
けど、素敵な気もする。。。 -
平成27年8月1日読了