トラベル×ロマンス: SUZUKA & HARUTO (エタニティブックス Rouge)
- アルファポリス (2012年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434170249
作品紹介・あらすじ
父に溺愛されている箱入り娘の篠宮清花(しのみやすずか)は、二十歳の今まで男性とおつきあいしたことがなかった。あるとき、父に自分には婚約者がいることを告げられる。「親の決めた許婚なんて、イマドキあり!?」。婚約を取り消してもらうため、プチ家出を決行することに。行き先は京都。新幹線で隣の席に着いたのは、なんと大好きな漫画に出てくる憧れのヒーローそっくりなイケメン!彼とは仲良くなれる?婚約は取り消してもらえる?旅の素敵なハプニングが恋を呼ぶ!トラベルロマンスストーリー。
感想・レビュー・書評
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京都を旅しながら恋をするというなんともすごい説明書きやったんやけど、・・・まあ、まとめるとそんな感じでええんかな(笑)?
カランコロン京都のがま口はかわいいですよね。
過保護なお嬢様育ちのヒロインちゃんが、親御さんが決めた婚約に応じたくないあまり
「二十歳を超えた立派な大人なんだから、結婚相手くらい自分で決めたい」
と、家出をするんやけど、
言いたいことはわかるが訴える方法が家出というあたりが小学生か!
と、ツッコミつつ読んでいると、作中で芹澤さんがそのようなことを清花に言うたので、なんとなく溜飲が下がった・・・(笑)。
その他、財布をすられるとこまではまだしも、所持金がなくなったから芹澤さんに京都までの切符代を立て替えてもら・・・って、その後どうするん!?
食べることの心配ばっかりしてたけど、所持金がないと東京まで帰れないからね!?
そっちのほうが心配やろ。京都で降りる必要は、もう、ないやろ!?
しかもその後のお金を全部芹澤さんが用立てるとか、初対面の相手にそこまで普通せえへんやろ!?
などなど、旅慣れてないところとか、よく言えば無防備、悪く言えばいい加減な清花のあれこれの行動にも作中でちゃんとツッコミが入っていたので、著者がこれを良しとしているわけではなく、敢えてのこのノリなのね・・・、と、これまた溜飲を下げた(笑)。
エタニティブックスは気分転換にチョチョッと読めるのが好き。
ドロドロした恋愛ものは好きではないので、
「えー、こんなノリでいくん!?」
と、思いつつ、要所要所でくすっと笑えてしまうような軽い恋愛ものが好きです。
文章も好みやし、面白かったよ。
立ちすくんで動けなくなる様子を「足の甲を釘で打ち付けられたみたい」と、表現していて、面白いなと思った。
面白いっていうか、リアル・・・(笑)? 釘で打ち付けられるんや、しかも甲を・・・。そりゃ、動けんわ。
清花のお父さんが用意している(言い方・・・)婚約者というのが、この場合は芹澤さんやろう、と、そこは予想がつくけど、途中まであんまりにも芹澤さんがそっけないので、
「あれ? 婚約者は別人なん?」
と、迷う程度には騙された。
そもそも、清花父の根回しはすごいし、前述の「初対面であるはずの芹澤さんが清花の旅の費用を全部立て替える」ちゅう不自然な行動にもちゃんと理由がついていたので、分かりやすい展開かもしれへんけどご都合主義なまとめ方じゃなかったのもよかった。
二十歳の清花ちゃんと、三十二歳の芹澤さんですよ!
ふっきれた芹澤さんはわりと清花ちゃんにガツガツいっちゃってるし、このあたりが好みの読者は多いでしょうよー。
ほんで、「千円札に刷られてる髭のおじさん」って・・・。そこはちゃんと野口英世っていおうよ、清花ちゃん・・・。
大学生、大丈夫か。
あとは、「ヤラハタ」な・・・。ほんまにそんな言葉あるんかな。明音ちゃんもお嬢さんなんやから、そんな表現せんと・・・。(;^ω^)
(2017.03.19)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
箱入り娘の篠宮清花20歳は、親の決めた許嫁への抗議のためプチ家出。新幹線で出会った芹澤遥人32歳と…。
あらすじだけでわかるストーリー展開、箱入り過ぎて好感持てないヒロイン、かる~く楽しむ感じでした。