トマトリップ 2 (レジーナブックス)

著者 :
  • アルファポリス
3.73
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本棚登録 : 40
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434176876

作品紹介・あらすじ

トマトの苗と共に異世界トリップしてしまった莉月。相変わらずマイペースな彼女は、いつか元の世界に帰れると信じながら、日々トマト栽培に精を出していた。——けれど、突然「元の世界に戻れないかもしれない」と聞かされて!ショックを受ける莉月だったが、王都に行けば、帰る方法が見つかるかもしれないとの情報を得る。一縷の望みを託して、彼女はイケメン王子・アデレィと王都へ向かうことに!莉月は王都にある、貴族の城に住み、アデレィからの連絡を待ちつつ、トマトを育てるのだけど、そこには、いかにも訳ありな少年とおじさんがいて——?かなりトマトなトリップファンタジー、大波乱の第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • えーもう何、めっちゃ面白かった・・・。
    前作を読んだときは
    「いろいろあるけど、とりあえず続きを読んでみるか・・・」
    程度やったのに、今回は面白かった。

    相変わらず軽いノリやねんけど、「ブッ」と、声に出して笑ってしまう箇所も何回もあって、著者のこの軽いノリがものすごいクセになった。
    違うタイトルも読んでみよう。
    全部が異世界トリップものらしいので、もしかして作中でリンクしてるのかも?
    今回登場した「由香さん」だって、さらっと登場してるけど、その「さらっと感」が逆に違和感。笑

    由香さんこそ、別シリーズのヒロインなのかなあ、と、思いました。(*´з`)

    挿絵の感じも好きです。
    ほんで、チョイチョイ甘々ネタを放り込んできてくれるのに、オチは必ずリツキがツッこんでくれていて、それがクセになったなー・・・。

    同じくツッコミ属性のパラレルものをレジーナブックスで読んでるけど(@勇者様にいきなり求婚されたのですが)、あちらはツッこみよりファンタジーを特化させたほうがよさそうな気がするし、こちらはツッこみのノリが良すぎるので現代ものも読んでみたい。


    それにしてもヒロインちゃんの「莉月」って名前が、すごいなんかキラッてんなー、と、思ったんやけど(全国の莉月さんすいません)、名づけの由来を語っていたのを聞いたら、
    「ああ、なるほどな・・・」
    と、思えた。

    でもどうせなら「満月」で「みつき」ぐらいにしてほしかったと思ったけど、ちょっとあかんよね。^^;


    リツキちゃんは天然のニブチンやったわけではなく、こちらの世界で大切な人を作ってしまったら別れるのがつらくなるから、と、いう、こちらもどこかのお姫様と似たような防御策やったらしい。(@入れ代わりのその果てに)

    いやいや、でも途中まで、アデレィがリツキに対してどう思ってるか、ほんまにわかってなかったよね?
    この
    「本物の王子様が一般庶民の私に惚れるわけがない」
    ちゅう、ひねくれてるわけではないけど、ヒロインとしてはめんどくさい心境を引っ張られると飽きてくるんやけど、そこはリツキちゃん。

    「あっ、私、アデレィのことが好きなんだ・・・」

    と、自覚してからが早かった。それもよかったです。

    果たしてトマトと異世界トリップする必要があったのかどうか、最後まで謎ではあったけど(タイトル全否定)、異世界に来て自分にも存在価値があるかどうか、ちゅう、なかなか重いテーマもあったようなので、トマトは必要やったのかな。

    なんかし、そんなふうに「冷静に考えたらすごい重いテーマ」が要所要所にあるのに、リツキちゃんの冴えわたるツッコミでさらーっと流していってくれる本でした。

    気分転換にはすんごいいい。楽しかったわ。リツキちゃんのマイペースぶりというか、プラス思考がすごいいいねん。
    ヘタなハウツー本を読むよりよっぽど
    「このくらい、前向きに我が道を行くほうがすべてうまくいきそうやな」
    と、思わせてくれるかも。笑

    アルメリアとのくだりなんて、どこをどうとっても
    「私、かわいそう」
    って悲観的になれる要素ばっかりやのに、こんなふうに考えたら前に進めるのか! と、目から鱗。

    それでみんな幸せになれるのなら、そっちのほうがよほどいいな。
    リツキちゃん、可愛かったです。
    おかしいぐらいみんなに愛されてるけど(まあ、ヒロインやもんな)、まあ、かわいいわな。
    とにかく前向きなのがいいです。
    「私、かわいそう」
    ってならへんから、こんなにもみんなに愛されるんやろうな。

    ラインからの愛が私は結構好きやったかな。笑

    (いやいや、アデレィとのイチャイチャも見てみたかったけど)

    著者の別タイトルも読んでみるわ。著者が本気で甘々モードを書いたら相当な糖度になりそうやけど・・・。
    そこは、ないんかな。笑


    それにしても発音しにくそうな名前ばっかりやった。愛称で呼ぶのも、
    「そんな略し方?」
    と、思ってしまうことが多くて(笑)、そもそもアデレィですら発音しにくそう。

    (2017.02.25)

  • 異世界トリップしてしまった莉月とアーディレィド王子のラブロマンス完結。
    後日談とか番外編とか有るかもしれないが完結しているのはうれしい。
    かわいらしくて読みやいおとぎ話でした。ドS天使のラインナルトがいいね。

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著者プロフィール

2012年「トマトリップ」にて出版デビューに至る。

「2019年 『清純派令嬢として転生したけれど、好きに生きると決めました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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