勇者様にいきなり求婚されたのですが (3) (レジーナブックス)
- アルファポリス (2013年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434179327
作品紹介・あらすじ
ただの侍女なのに勇者様に求婚され、婚約者となった私。おかげで新聞記者に狙われ、外出を控える羽目に。ですが、一生城の中にいるわけにはいきません。街娘の格好をして、こっそり買い物に出かけました。その帰りがけ、私が裏道で見てしまったもの。なんと、魔法使い見習いの少年ノーウェン君が、魔族と戦っていたのです!とはいえ、モブの私にはどうすることもできません。逃げようとした矢先、その魔族に見つかってしまいました。——ヤバイです!すごくヤバイです!お約束無視の新感覚ラブコメファンタジー、急展開の第3巻!
感想・レビュー・書評
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おお、もう3巻なのか・・・。
正直、めっちゃ面白いかといえばそうでもなく、読みかけたんやから結末まで付き合おうじゃないかというテンションで読んでいるため(すいません)、結構サラサラーっとページをめくっている。
ツッコミ属性であるアーリアちゃんのツッコミ交じりの主観で話は進んでいくんやけど、すべてが伝聞調で語られるためか、すっごい、薄べったい・・・。
第三者目線で語られるグリードの過去話のほうがよほどしっかりしてるので、
「この調子で書けばいいのに・・・」
と、思うけれど、それやと今度は味気ないんやろうな、と、思うのも前述のとおり。
よくも悪くも印象的ではあるので、たいしたもんなんやろうなあ。
(いちいち上からですいません・・・)
前回にちょっとにおわせてくれたレン・シロサキによる「世界の真実」のようなものが、今回ルファーガの滔々とした語りで明かされてました。
このへんもな~・・・!
かなり、面白い世界観やと思う。とにかく、見せ方! 見せ方が、もっと他にないのかと・・・。
つくづく、世界観や設定を作るだけではあかんねんなあと思った。
それは空想の域なんやね。小説というのは、そこからどう「お話」にしたてあげていくかで、著者はそのあたりがびみょうすぎる。
これだけの設定をもっとうまく読み込ませてくれたらいいのに。
見せてくれたらいいのに。
そもそもアーリアのツッコミ自体が「中途半端やなあ」と、思いつつ読み進めているんやけど(全否定した)、今回はアーリア自身が、自分の
「勇者に婚約されるのが侍女Aの自分やったらおかしい」
と、いう考え方が間違っている、と、全否定しちゃってたからね!?
著者、自らシリーズ軸否定。ちゅうか、最初からその路線でやってほしかった。
「なぜ、勇者の婚約者が自分なのか」
と、いう疑問をアーリアが持つのはいいよ。全然いい。けれどそれは、グリードとアーリアの言動で「なぜ」もその答えも明らかにしてほしいわ。侍女Aとか、そんなんにこだわりすぎなくてもいいのに・・・。
アーリアが、
「自分もティアナ同様、グリードにちゃんと向き合ってなかった」
と、気づくくだりは、だから、よかったよ。
ティアナとのやりとりや、ルイーゼとのやりとりで少しずつアーリアの考え方が変わっていくという過程が見れたので、面白かった。
また、ルイーゼとアーリアの会話で、彼女たちの関係をこちらが想像できるので、面白い。
もう少し読者を信用して話を進めてほしいな。ある程度の情報をくれたら、世界観はこちらも十分想像しながら楽しめるのに。
前もいうたけど、
「赤い夕陽」
と、いうことをつらつら説明しなくても、例えば会話や、少しの文章でこちらは夕陽を想像する。
その想像する夕陽は、それぞれが違っていていいというのが、読書の醍醐味なんやしね。
それを、
「自分の書きたい夕陽はこんなんだ!」
と、事細かく説明をされると、それはもう情報でしかなくなるんだよね・・・。
そこらへんの線引きが、難しいというか、書き手と読み手の感性が合うかどうかだけの問題なので、これまた正解はないやろうね。
なんだかんだいいつつ、次作で最後みたいなので読みたいと思います。
面白い面白くない以前に、これだけのペースで読ませてるんやから、著者もやっぱりそれだけ印象のある文章を書かはるんやろうね。
(当たり前)
(すいません)
こうなったら最後まで付き合ってやろうじゃないかという。笑
ほんで、「一番始末に負えないのは準主役級」と、いうのは、ひどく納得した。
主役クラスの人ならたしょうのことなら動じないやろうし、自分をわきまえてる人ならこれまたたしょうのことに動じないやろうな。
準主役級の人が、ちょっとでも上になりたいという身の程知らずで身を亡ぼすのかもしれない・・・。
この話、なんだかんだいうて芯はシビアやと思う。
(2017.03.30)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人の関係は婚約者というよりは、教育係的な位置づけだと認識している。そんな彼女の前に、煩いティアナ姫のヤッカミ攻撃。
この世界の成り立ちと、勇者というシステムが明らかとなり、魔王の側近達の罠が待ち受ける展開。
しだいにモブではいられなくなると感じ、彼自身を素直に見ることの大切さに気がつく彼女のデレが楽しい。
だが、せっかくの舞踏会だというのに、こんなところでもひとりノリツッコミをしないで、もっとウットリしてもいいのヨと、思った。
世界崩壊の鍵を握る彼女の喪失で、勇者、自我崩壊か?。
ちゃんと彼女の言葉が伝わっていると、祈。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3216.html -
シリーズ3冊目。
2巻に続き、3巻も怒涛の展開となっており面白くなってきました♪
1巻を読んだ時から疑問に思ってた「何故、グリードはアーリアに一目惚れしたの」という謎が明かされます!
ルファーガの見解によると、どうやら動物が番いを選ぶ時のような本能が働いたのではないかという事です(笑)。
いわゆるベターハーフという存在を一目でアーリアの中に見出したのだと思います。
更に、恋敵が現れた事でアーリアは自分の気持ちに向き合い、とうとうグリードを自分の物語のヒーローだと認定します!
おめでとう!グリード!
良かったね!
…と、順調に見えたアーリアとグリードの仲でしたが、突如城内に現れた魔族にアーリアが連れ去られ引き裂かれてしまいます。
早く次巻が読みたいです!
レン・シロサキの消息が不明なのも何かの伏線かなと思いました。 -
アーリアどんどんツンデレになっていきますね。
いいところで次巻になったので、楽しみです。