異世界でカフェを開店しました。 (1) (レジーナ文庫 レジーナブックス)
- アルファポリス (2017年3月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434229992
作品紹介・あらすじ
突然、ごはんのマズ~い異世界にトリップしてしまった理沙。もう耐えられない! 食文化を発展させるべく、私、カフェを開店しました! 噂はたちまち広まり、カフェは大評判に。妖精のバジルちゃんや、素敵な仲間に囲まれて、異世界ライフを満喫していた矢先、王宮から遣いの者が。「王宮の専属料理人に指南をしてもらえないですか?」いつの間にか、理沙の作る料理は王国中に知れ渡っていた!? そしてなぜか宮廷料理人とガチンコバトルに発展して――異世界で繰り広げられる、ちょっとおかしなクッキング・ファンタジー!! 文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
感想・レビュー・書評
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自宅のベッドで寝ていたはずが、気づいたら異世界にいたリサ。
「女神の思し召し」と精霊たちに守られて、王宮魔術師のギルさん夫妻の養女となったものの。
パンはカチコチ、お菓子は存在すらない、そんなこの世界の食事情にリサはとうとう、クロード家の食事担当を申し出る。
あれやこれやで、食文化を発展させるべく、カフェを開店することになったリサ。
カフェは大評判になり、やがて、王宮から使者が。
塩、胡椒、砂糖はあるけれど、まずい食事。
オムライス、サンドイッチ、クッキー、そんな普通の食事がご馳走になる世界で、美味しいものを広めるために奮闘するリサ。
ふかふかのパンもとっても美味しそう。
大きな事件が起こるわけでもなく、ご近所さんのちょっとしたトラブルを描く感じが「ぼったくり」に似てるような。
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この世界の文化のいびつさや、主人公の万能すぎるところなど、違和感を感じて仕方ない部分を、最後に外伝でズバッと説明しちゃうところがやりおるって感じ。
でもなあ、砂糖もあるし胡椒もあるし、調味料の要は全部そろってるのに、宮廷料理人なんて職業も存在しているのに、食べ物に無頓着だったってのは、やっぱり不自然さを感じずにはいられないけどなあ…。
そういえば、食材は色々当地の名前がついてるけど、砂糖は砂糖で胡椒は胡椒。調味料はそのままなのね。
巻末の話を読むに、これはもしかしたら、後から慌てて持ってきたのかな。
不便さを感じなければ、人間は工夫しないってことなのね。
食べ物以外でも、羊皮紙を使っていたかと思えば伝票を簡単にメモにするし…伝票は多分普通の紙よね…。いろいろあるけれど、こまけえこたあいいんだよ、ってことかな。 -
食事からスイーツ、パン作りだけじゃくて、米の脱穀から醤油、味噌の醸造まで!料理の世界のスーパーウーマンですね、しかも、この年で。女神としてもこの人、一択だったんじゃないかな。楽しく読めて、次も楽しみだけど、番外編の精霊の話読んで、ちょっとご義父母夫妻が切なかったんですけど。。
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