- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434230257
作品紹介・あらすじ
ル・ボラン大公国の四番目の姫エリクセラ。ある時、彼女の国に、悪名高い隣国から侵略を宣言する手紙が届く。そこでエリクセラは、大国の王子のもとへ助けを求める嘆願書を届けることになったのだった。国力の差からいって、話を聞いてもらえるか怪しいが、なにかせずにはいられない……切羽詰まった彼女は、とある品を売る商人に扮し、王城に近付く作戦を思いつく。その商品とは――故郷の特産物を用いたセクシーな〝誘惑下着〟! すると下着は貴族に人気を博し、彼らの伝手で見事潜入に成功する。そして、なんとか任務を完遂できたのだけど、なぜか王子は帰らせてくれず、彼の私室に軟禁されてしまった!? しかも、ひょんなことから着用見本として穿いていた下着を見られ、熱く逞しい手で迫られて?
感想・レビュー・書評
-
【ネタバ ばれ&辛口感想注意】
国の一大事の為に大国の王子の元へ書状を届ける密命を受けた小国の第4王女の18歳ヒロインと、武術に長けた大国の王太子ヒーローとのラブストーリーです。
<メモ>
ヒロイン 18歳
ヒーロー 23歳くらい?(ヒロインより5歳くらい上らしいとの記述あり)
表紙を見た時はあまり分からなかったのですが、登場人物紹介頁を見たらアラビアンの世界観のようです。
武力を誇る近隣の国からの侵略を阻止する為、小国の姫であるヒロインは大陸一の大国の王子の元へと書簡を届ける密命を受けます。
商人である義兄の伝手を頼り、ヒロインも商人に扮して大国に潜入し何とか王子であるヒーローに書簡を渡す事に成功します。
しかし、何故かそのまま部屋に軟禁されてしまい、隙あらばヒーローに迫られる日々を過ごす事になります。
…この作者さんの現代設定でないお話を読むのは2度目なのですが(前作は「侯爵さまと狙われた深窓の令嬢」でした)、残念ながら今作も自分には微妙でした。(^_^;)
あらすじを読んだ時は、一国のお姫様が商人に扮して大国に潜入するというのが斬新で面白そうだと思ったのですが、いざ読んでみると、大国の王族に書状を届けるという密命の為に商人に変装するというのは分かるとしても、王子の友人だという義兄と数日すれば会えるというのだから別にヒロインがそんなに無理して王宮に潜入する事もなかったよね?とか、普段からお姫様らしくないヒロインだとしても、改めて大国の王太子を前に一国の姫らしく感謝の意を表しても良いと思うのよね…とか、ヒーローが止めるのも聞かず危険に飛び込んで媚薬嗅いで、結局ヒーローに助けて貰うとか救いようがないです…。
ヒーローの方も、実はヒロインが知らされてないだけで両親が決めた婚約者なのかと思ったら特にそんな事はなく勝手に片想いしていただけで、仮にも一国の姫に想いを伝える事も同意も得ずに婚前交渉しようとしてたとか…。
ヒロインとヒーロー共に共感出来る部分はなく、何だかな〜と思ってしまいました。
基本的にヒロインがおてんばで行動的というのは好感が持てるのですが、このヒロインは自分から危険な場所に飛び込んで墓穴を掘るというタイプで好きになれませんでした…。
ヒーローも3年も片想いしていたというのなら、ヒロイン両親に結婚の打診をしていても良いんじゃないかな〜と思ってしまいました。
あと敵国のスパイも、王宮内の敷地で秘密情報をペラペラと喋りすぎなのも苦笑するしかありませんでした(笑)。
好みの問題ですが、媚薬関連で婚前前に初H展開というのも個人的には好きになれず…。
ラストでヒーローと離れている間に子供を産むという展開も微妙でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示