インテグラル理論を体感する 統合的成長のためのマインドフルネス論

制作 : 発行:コスモス・ライブラリー 発売:星雲社 
  • 星雲社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434270932

感想・レビュー・書評

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  • 主体から客体へ。
    ティール組織のオレンジやグリーンの階層の元ネタとも言える。
    ただ、本書で紹介していつスピリチュアリティが疎かになってないかと翻訳者の批判も納得。
    言葉がスピリチュアルと聞くだけど直感的に拒絶する心を置いといて、
    人間が持つ呪術的な関心や体験すらも包含する考え。
    これが根底にあった上で自己の階層に至ると読み取った。
    科学主義も一つに宗教と思っていた自分には納得度が高い。
    相手や自分を受け入れて高次の考えに至るには判断を保留するしかないので、
    何かを決めつけるのは認知を歪ませるなと改めて思えた。
    ホワイトヘッドの引用もあるので心理学より哲学より。
    実践に活かすには理論がすぎるが、スピリチュアリティの受け入れにはもってい。
    特に第一章は発達を段階的に整理するのに参考になった。
    赤ちゃんや子供のときの視点を踏まえて人は大人になる。
    子供だった頃の自分や影を持つ自分すらも包含する頃が大人の発達なんだろう。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50270098

    本当の意味で「統合的」な自己成長・自己変容を実現したい人、成人発達理論のような「発達」の視点をもっと多角的に学びたい人にとって、本書は必読の一冊です。
    (生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • 邦訳で読める最新のインテグラル理論。
    構造と状態について,新しい理論体系が提示されている。
    これまで重視されていなかったように思われる状態について,その重要性が強調され,状態ー構造という概念が提示された。これによって,目覚めの実践が発達の初段階とは別の取り組みとして位置づけられる。発達の先に目覚めがあるのではなく,目覚めはどの発達段階でもあり,ただ,発達段階(=隠れた地図)によって,限界付けられるものとなる。これまでの理論では曖昧だった部分が肉付けされ具体的なものになった印象。
    プラクティカルな実践の書なので,従前の理論書とは全く異なる語り口なのも印象的。こういう文章も書けるんですね。
    久しぶりにウィルバーでワクワクしました。

  • インテグラル理論が良かったので購入。それの実践のたの本。
    基本的には瞑想(マインドフルネス)をすることで、自分の発達段階を認識できるという主張。この考え方自体は、自分の経験則・感覚とも合致するものがあり良かった。

    少し引っかかりまだ咀嚼できていないのが「意識構造(発達段階)」と「意識状態」というもの。後者の感覚がまだ掴みきれていない。なんとなーくわかるが、おそらく前者と同一視しているか、あるいは高次の意識状態を体感していないためか。。。
    『気流のなる音』を読んでいた時に実践していた「意識の焦点を決めない」という感覚が、恐らく高次の意識状態なのではという仮説がある。今年は少しずつ瞑想・マインドフルネスを実践するなかで探ってみたい。

  • 読了

  • 人間の発達段階全部12段階ある
    第一層(隠れた地図を探求する):無色→マジェンダ→レッド→アンバー→オレンジ→グリーン→
    第二層(統合的段階):テイール→ターコイズ→
    第三層(超統合段階)インディゴ→ヴァイオレット→ウルトラヴァイオレット→ホワイト
    その中でも3つのステージに分かれている。
    本書はこの発達をしていくために、四象限で把握する必要があると述べている。I、WE、IT、IT'Sである。
    四象限で発達をしていくために、悟りの道(ウェイキング・アップ)意識にそなわる多様な視点(ショーイング・アップ)→発達のさまざまなライン(多重知能を探求する)ことが大事だと言っている。
    まとめで、すべてはワンテイストであるとも述べている。

    1,悟りの道で行うこと
    主体と客体の区別をなくす、自分自身を次々縮小、収縮させていく。
    ①成長の道において、自分にできる限りの行動を起こし、統合段階へと向かって発達をしていくこと
    ②目覚めの道において、少なくとも2つの状態-全景画を純粋に目撃する状態、及び、全景画とひとつになる状態を訓練する

    2,意識にそなわる多様な視点で行うこと
    ①4つの領域で瞑想をする
    (1)私の領域
    (2)私達の領域
    (3)相手の私の領域
    (4)相手の私達の領域
    「乗り物」(今の自分と認識しているもの)を通して自ら体現をしていくことが大事、どんな四象限のどんあな領域(I~IT's)に対して意識を向けることが大事、さらにその文化的背景にも意識を向けることが大事。そうすることでホールネスを実現することができる。
    ①8つの発達ライン
    (1)認知的知能:視点をとる能力
    (2)感情的知能:周りの人の中にどんな感情が生じているかに気づく能力
    (3)内省的知能:明晰にそして、効果的に、自らの内側をみつめる能力
    (4)身体的知能:自分の身体が伝えている知能を読み取る能力、身体が今どんな状態にあるかに気づく能力、そして自分の身体を上手に活用する能力
    (5)道徳的知能:道徳的(その文化の中では何が「よい」ことなのか)に正しいこととは何かを知る
    (6)精神的/霊的な知能:私達がどんなことを究極的な関心としているか、何を最も重要なことであるとみなしているか、究極のスピリットについてどう考えているか
    (7)意志のちから:物事を前に推し進めるための精神的な力
    (8)自己のライン:私達の相対的で有限な自己に関わるライン
    この8つラインで瞑想をすることが大事。
    (1)自分自身の意識そのものに意識をむける
    (2)今ここで自分自身が感じていることを、ただ率直に感じてみる
    (3)今ここで、ただありのままに、自分自身の内側を見つめてみる
    (4)自分自身の身体を、直接に、ただちに、感じてみる
    (5)「この状況で、自分はどうするのが正しいのだろう?」と自らに問いかけたときのことを思い出す
    (6)自分にとっての究極的な関心事は何であるかということを、極めて注意深く、考えてみる
    (7)時計の針を15秒見つめる。自分の心を固定化する。見失うことなく特定の領域に注意を向け続けるという自分の能力に気づきを向ける。
    (8)自己収縮の感覚に気づく。今ここで、自分自身の中にある、ごく小さな緊張の感覚に気づく
    それらをすべてワンテイストでることに気づく、意識をしていく。

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著者プロフィール

1949年、米国オクラホマ州生まれ。トランスパーソナルの代表的な理論家。著書に「万物の歴史」(春秋社)「ワンテイスト」(コスモスライブラリー)「意識のスペクトル」「アートマン・プロジェクト」「構造としての神」など.

「2002年 『万物の理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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