仕事で折れない心のつくり方

著者 :
  • アルファポリス
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本棚登録 : 114
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434275449

作品紹介・あらすじ

「なんか調子が悪い」「この仕事向いてないかも」「やりたいことがわからない」――仕事をしていても、日常生活でも、なんとなく心にモヤモヤしたものを抱え、このままでいいのだろうかと不安を抱えているビジネスパーソンが増えている。本書では、精神科医の名越康文先生が、そんな現代人が抱えるモヤモヤの正体を明らかにし、自分自身をどのように受け止め、肯定していけばよいのかをわかりやすく解説。仕事との向き合い方から、他者とのかかわり方まで、「折れない心」をつくるためのコツを指南する。

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍だからか、メンタルケアのための選書のお申し込みが増えています。
    学びのために読みましたが、自身のケアにもなりました。

    自分で自分のことを信じられなくなると、心が折れちゃいそうになりますよね。
    仕事や生き方を包括的に捉えて、より良く生きるために寄り添ってくれる本ですよ。

    【本文より】
    ・いつもより5%、自分の気持ちを明るくしておくだけで、相手との人間関係はかなり変わります。

  • 「実際は職業選択の自由があるにも関わらず、会社員として生きるしか選択肢がないと思い込むようになり、不安を覚えるようになった」という一文が印象的。
    そっか、思い込みなんだー!

  • 名越先生の出演しているYOUTUBE(ゲームさんぽ)が好きなので著書も読んでみた。転職活動をしているため、改めて今の仕事の何に不満なのかを見直すことが出来た。

  • 手に取った時の期待の50倍くらい良い本だった。著者は精神科医。心理学とは自分の弱さを知り、その弱さを抱えてどう生き抜いていくかの助けになるという立場から、いろいろなヒントを書いている。
    *だめな自分をありのままの自分として受け入れて、他人と協力、コラボレーションする道を模索する。
    *仕事で気分が乗らないとか、やりたくないという微妙な違和感を大切に、正確にキャッチできるようにする。そしてそれを回避したり、乗り越えたりを自分でコントロールできるようになる。それを重ねる事で、やりたいことが見えてくる。
    *不調のサイン イライラする、決められない、話を盛るなど。自分をモニタリングすること。
    →これはバイオリズムの把握の大切さだと理解。
    *家族関係 愛情と仕事のタスクを明確に区別。。人間関係がこじれたときは愛情タスクをワークタスクにおきかえる。
    思いやって欲しいという感情を、この役割を担って欲しいと置き換える。どう振る舞えば家族が快適に過ごせるかを、自分が役に立てるかという視点で考える。
    *コミュニケーション 雑談は大事。会話のリズムをつかむ。
    *祈りは最強の心理療法。身近な人の幸せを祈るところから始めよう。被害者意識が断ち切れる。逆に怒りは最悪。
    *集注欲求 他人から注目されたい欲求 これが大きいと、人から非難される事を避ける事なかれ主義と自己防衛欲求が高くなる。他人の評価を下げたくなる。
    *人は毎日のように、自分のパーソナリティに投資している。
    *自分がどんな人に、どのように嫉妬しているかを知る。劣等感は行動を変える羅針盤。
    *人間は他者に貢献したいという共同体感覚を皆もっている。元は仏という仏性にもつながる。日々の小さな悩みを丹念に解決していくことが、大きな成長につながる

  • 名越先生らしい、安定のメンタル本。サクッと読める。

  • 【生き方】仕事で折れない心のつくり方/名越康文/ 20210902 / (58/898) / <249/148469>
    ◆きっかけ
    ・日経広告

    ◆感想
    ・「心を守るストレスケア」に続く良書だった。
    ・繰り返し言われていることは、自分をよく知ること(出来れば客観視)、労わること(睡眠)、物語を作る(=意味付け)ということか。
    「心を守るストレスケア」にも通じる話が多い。
    ・この種の本は結構読んできた。そろそろ読んで安心は止めにして、実践してしなやかさを得るようにしたい。


    ◆引用
    ・自分はこうでなければならないという思い込みを捨てること=ありのままの自分を受け入れる
    ・自分でもかわいいやつだなというぐらいの気持ちで大切にする。
    ・必然性はあとからついてくる。
    ★微細な違和感を大切にしてストレスの感度を上げる。例)この作業は気分が乗らない。この仕事自分に向いていないかも
    ★不調のサイン
     ーなんだかイライラする
     -なかなか決めれれない
     -話を盛りたくなってしまう
     -仕事辞めたい
    ・不調のサインに気づけば問題の8割解決
    ・身体を観察する習慣を身に着ければ大崩れがなくなる
    ・目をつむって、体を観察。呼吸が浅い、背中こわばっている、内臓の違和感は?姿勢は?次に南国プールで寝そべっているイメージをしてリラックス。リラックスできていると心からもネガティブ感情が弱まる
    ・蹲踞で体と心の状態をチェック
    ・これもまた過ぎる
    ★不調に陥ったらまずは睡眠
    ★心の中の湖の水位を見る
    ・その場しのぎのコーピングが大切
    ・NET)体癖論、性格分類ゼミ、自分を支える心の技法
    ・実際のところ何が苦痛なのか、というころを具体的に切り分ける。ストレス源の実態を明確に、それだけでもストレス軽減に。
    ・苦手な部分は同席してもらったり、苦手と意識下出来れば、ここさえ乗り切れば大丈夫という自信につながる。
    ・承認欲求を本当の意味で満たせるのは自分。
    ・愛情ではなく具体的な作業レベルで家庭内の役割を再構築
    ★この一日を如何に機嫌よく過ごすかという問題意識を家族観で共有
    ・反動形成と不自然な笑顔
    ・相性悪い相手には、構えない、準備しない、自然体で
    ・仕事というのは常にイレギュラーの連続。どれだけ準備しても準備に依存しない。
    ・一日たった数秒でも自分の仕事を大きな時間の流れの中で俯瞰
    ・類人猿診断
    ・自分で考えることで自己肯定感は上がる
    ・仕事の自信は自分で工夫した経験によってははぐくまれる。
    ・まずは自分自身を説得すること
    ・アドラー:人は毎日にように自分のパーソナリティーに投資をしている。
    ・自分の中の劣等感を知る。
    ★これにはきっと意味があるのだ
    ★幸せな会社人生を送るには、ではなく、週の初めの朝の憂鬱な気分を10%でも明るくするためにできることはあるか?といった、最初から問題の本丸に迫るよりも、時間や場所を限定して個別・具体的な問題解決をはかったほうが、結果的にその人の人生全体がより前向きになる。

  • 仕事で心を折らないようにする為の方法をまとめたもの。不安を感じる根本原因が何かと言う基本的な内容からはじまり、不調のサインの見分け方、サインが出た場合の対処法などが述べられている。今の仕事がなんか違うな?と感じている方は、一読すれば解決の助けになると思う。
    この本の内容の中で自分にとって一番大事だと思ったのは、Action not word.結局可能性をつぶしているのはその人自分自身である。口を動かす暇があるならさっさと動け。

  • 自分の言葉で語る練習中なので感想を書いてみる。

    自分の悩みについて寄り添ってくれる内容が多く、「そうそう、私もこれで悩んでたんだ!」と食いつくように読んでしまった。

    この本を読むことで、悩みに対して自分がやっていた対処法が合っていたことを認識できたり、どうしようと現在進行系で悩んでいたことが、こうやってやってみようかなという道筋が見えるくらいまで悩みの解像度を上げることができた。

    日々が平坦で刺激がなく、皆忙しく働いているのになぜ私はこんなに暇なのかという悩みがあったが、何もしていなければ成長しないし、失敗したとしても得るものがある。
    また、人の話を聞いて自分にはできないなと思ったことも改めて考えてみればやろうと思えばできることだったな!と認識できたのは良かった。

    やる気が出ない毎日だったけど、自分の考え方は折れにくい心を作れていると知れたので、次は人に対して興味を持って、一つずつやれることを始めていきたいです。

    明日からの仕事が楽しくなる一冊でした。

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著者プロフィール

1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業。大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。主な著書に『驚く力』(夜間飛行)、『自分を支える心の技法』(医学書院)、『どうせ死ぬのになぜ生きるのか』(PHP新書)などがある。

「2015年 『日本の反知性主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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