ピノと、彼の初戀 (虹の色文庫)

著者 : 伊勢原ささら

• ぽん出版 (2023年11月7日発売)

作品紹介・あらすじ

ピノは幼い男の子の姿をした木の人形。心と魂を持ち、話したり動いたりできる。突然姿を消した、父親代わりの天才人形師・パオロの帰りを1人で待っていた。そんな中、パオロの元弟子だという男・ラウルが訪ねてくる。ピノは彼と共にパオロを探す旅に出ることに。ラウルは、人形から魂を抜いて天へ送る「送りびと」。パオロのような才能がないという彼はどこか暗い影をまとっている。そんな彼に惹かれ、初めての感情に戸惑うピノ。道中、同じくパオロと縁のあるアンジェロにも出会い、旅はパオロを中心に命・魂・愛を巡る物語へ…ラウルの苦しみは？　ピノの一途な想い、そして人形としての運命とは？切なく心揺さぶる「永遠の愛」のおとぎ話。

感想・レビュー・書評

[YUKIさんの感想 · 2024年1月17日]

お伽話のような人間と木の人形のおはなし。
魔法の木の人形のピノは、前向きで明るく優しい、可愛い子。ピノを作った人形師パオロの弟子、ラウルはぶっきらぼうだけど誠実な人形の魂を天に帰すおくりびと。
最初は無理があるカップリングなのではと思ってたけど、読み進めるとすんなり受け入れられました。
序盤はドタバタコメディだけど後半かなりシリアスで、泣けるお話でした。

[禍腐渦狂紳士タッキー（商業BL感想係）さんの感想 · 2023年12月6日]

【気になって、そばにいたくて、ぎゅっとしたくて、キスしたくて･･････それは、恋だよ（ピノ）】

エロス度★★★

ラウルとピノ♡
人形から魂を抜いて天へ送る〝送りびと〟と木の人形が紡ぐ恋物語。
突然姿を消したパオロを捜す旅。
道中でパオロと縁のあるアンジェロと出会い3人での旅となり、ラウルとピノのツッコミとボケのやりとりの面白さ、ピノの優しさがラウルとアンジェロを救っていくのが尊い(ｎ´ω`ｎ)

yoco先生が描くピノがめちゃくちゃ可愛く、ラウルとピノが恋をする微笑ましさ･･･さらに、目頭が熱くなり涙溢れるシーンもあるのもたまらないです。
ピノの可愛さと優しさに読者も救われ癒されるような素敵な作品でした♡