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- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469231861
作品紹介・あらすじ
ペリー艦隊の中国人通訳に詩を贈る役人。海外旅行気分で居留地を訪れる武士。貿易を仕切る中国人商人・コンプラドールたち…。幕末・明治のミナト横浜における「接触」を通じて近代日本と中国との関わりを考える。
感想・レビュー・書評
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開国時に中国の人が、いかに日本で活躍してきたかが良く解りました。
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横浜の中国人の歴史を丹念に記述。
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開国から日清・日露戦争を経て条約改正に至るまでの時代を、横濱居留地の変遷を軸に描く。開国といえば欧米列強に日本を開くというイメージが強いが、実はそこに欧米諸国と日本の貿易実務を仲介した中国人(「買弁」)の存在があった。この「買弁」の立場が時代によって大きくかわっていくわけだが、それらが具体的に描かれておりおもしろい。また、現在の横浜中華街の成り立ちも具体的な歴史的展開の中で理解できるようになっている。文章は読みやすく図版も豊富。一般読者への配慮が行き届いた良書である。
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