大学経営と社会環境―大学の効用

著者 : クラーク・カー 箕輪成男 鈴木一郎

• 玉川大学出版部 (1994年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[denon_sengaiさんの感想 · 2012年7月16日]

高等教育論副教材　2012.7.14配布
英米独の大学論の統合を試みている。今日のアメリカの大学の多様さを整理するためマルチバーシティの概念を提起。

＜28-29頁の重要部分＞
大学院以下の学生生活の面では、最大の成果をあげているイギリスの仕方に従おうということであり、（中略）大学院生活および研究については、その点すぐれていたドイツが手本になり、（中略）法科と医科をのぞくその他諸々の専門教育および諸サービスの活動の分野では、アメリカがかなりの成果をあげているので、（後略）しかし、大学全体の不安定な均衡をどう調節するかということになると、いったい、どこにその範を求むべきであろうか。