IR実践ハンドブック 大学の意思決定支援 (高等教育シリーズ) (高等教育シリーズ 155)

制作 : リチャード・D・ハワード 
  • 玉川大学出版部
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784472404535

作品紹介・あらすじ

学習成果や学内のデータを収集し分析した情報を、自己評価や質保証、計画策定につなげていくインスティチューショナル・リサーチ(IR)という機能が注目されている。IR担当者が心得ておくべきツールやデータ分析の手法、学内への貢献の仕方を解説。大学の説明責任を果たし、意思決定、戦略形成に寄与するノウハウを網羅。

感想・レビュー・書評

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  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB08706659

  • 基本的にバイブルだな。
    リファレンスも含めて、この関連で何かを書くときに、これ抜きでは何もできない。
    本当は翻訳ではないバイブルが必要とされているのだろうけれど、しばらくは出て来ないだろうな。

  • この本でアメリカにおけるIR実務の全体像が概観できる。
    時間の無い方は、最後の訳者らによる解題と各章の概要に目を通してから、関心のある章の理解を深めてもよいだろう。
    個人的には、IRに期待と憧れを持っている。そして早く記述的なデータ蓄積でなく、解析の段階に踏みだしいと思っている。4年くらい前からだろうか。当時は「今までもやっていた」「アメリカのそれをすぐに採り入れられない」といった、"慎重"な議論が多かったように思う。本書ではここ数年のIRに係るレビュー論文の役割も果たしている。参考文献は320-322頁に記載。

    IR業務は各大学によって多様となり得る。と言ってみてもこの一言だけで、総括はできないし、大学経営に資することはなにもない。自組織構造にどう根付かせて課題を解くかが鍵なのはいうまでもない。日本にまとまった先行研究が無い以上、他国の事例に学ぶことに異論を唱える者は少ないはずで、この意味で本書から解釈すべき点は多い。

    後学のために、IRに必要な「組織的インテリジェンス」をまとめておく。
    1.技術的・分析的インテリジェンス:事実に基づく知識や情報の分析技法の能力
    2.課題のインテリジェンス:主要な論点の理解能力
    3.文脈のインテリジェンス:大学の歴史・組織文化、インフォマールな政治的構造、組織内の常識・知恵を理解する能力
    上記1.2は大学院で学ぶことができ、3はOJTで身に付ける。とのことだ。

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