麻生圭子の京・花ごよみ

著者 :
  • 淡交社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473034205

感想・レビュー・書評

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  • すごく目立った花々ではなく、道端で咲いていたり、家の軒先に咲いていたりする身近な植物から、四季を感じ取る。
    豊かな時を過ごされているなーと思う。

    冬の章で出てきた山茶花。
    その中で、「日本の古きよきものも、私たちは忘れていても、きっかけさえあれば、思い出すことができる。けれども今の子供たちはそれさえできない。なぜなら知らないからです」と、書かれている。
    シロツメクサの花で冠を作ったり、ぺんぺん草で音を出してみたり、ツツジの蜜を吸ったり、落ち葉を集めて焚き火をしてみたり。。。。そんな、自然との関わりを現代の都会の子供達は知らない。
    寂しいと感じるし、勿体無いよなとも感じる。
    四季は、ちょっとした自然との関わりで感じることができるから、その感覚を大事にしたい。

    挿絵の三好さんの絵がとてもかわいくて、とてもホッとするタッチ。
    ネコがたくさん出てくるので、ネコ好きの私にはたまらない挿絵。
    なんだか、ほっとする読み物。
    でも、なんだかワクワクもする。
    読んでいて楽しかったし、幸せな気分になれた。

  • 同じ季節を感じるのでも、
    花の知識があったり、
    言葉の由来を知っていたり、
    いにしえのことを知っていたり…
    それだけで、こんなにも違うのかあということがよくわかりました。
    三好さんの絵も、たおやかな麻生さんの文章にぴったりとマッチしていて、とても素敵な本です。

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著者プロフィール

エッセイスト、作詞家

「2013年 『京都早起き案内』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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