未来の自治体論――デジタル社会と地方自治

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  • 第一法規株式会社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784474094239

作品紹介・あらすじ

ますます高次化するデジタル社会にあっても、地域に暮らす住民が抱える悩みや地域の課題は変わらずそこにある。人口が減っていく中で、どのように資源配分をしながらみんなで支え合い、「きょうと同じように明日も暮らし続けられる」地域社会と市民生活をつくっていくのか。自治体の使命(ミッション)、そして未来の自治体について真正面から論じた、著者集大成の一作。○ますます高次化するデジタル社会を生きる私たちにとって、一人ひとりを不幸にしない新しい地方自治論が求められている。○デジタル社会の進展していく中にあっても、地域に暮らす住民が抱える悩みや地域の課題は変わらずそこにある。人口が減っていく社会で、どのように資源配分をしながらみんなで支え合い、「きょうと同じように明日も暮らし続けられる」地域社会と市民生活をつくっていくのか。自治体の使命(ミッション)、そして未来の自治体について真正面から論じた、著者集大成の一作。○本書では、未来の自治体論に対して3つの方向からのアプローチを行う。 第1は、その目標像を「市民自治体」とした、「あるべき自治体」からのアプローチである。 第2は、歴史的に積み上げてきた「あるがままの自治体」の地層を解析しつつ、順次、課題を発見して改革していくアプローチである。地方自治にとっての歴史的節目はいくつか存在するが、近年で最大のインパクトは2000年分権改革である。それまで「地方公共団体」として法制化されてきた「あるがままの自治体」を、「地方公共団体」から「自治体」へ構成転換することを目指した改革でもあった。 第3は地域社会や市民生活からのアプローチである。個々の市民が人権を保障され、それぞれに今日と同じように明日を暮らせることを最大の政治・行政的価値(シビル・ミニマム)だとすれば、必ずしも自治体が必要不可欠な前提として当然に存在するとは限らない。とりわけデジタル化や縮減社会では、自治体が根拠としてきた「領域性」(空間性)の存立が揺らいでくる。その上で、もう一度、自治体という統治機構の必然性を組み立て直せるかどうかが問われている。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:318A/I43m//K

  • 未来の自治体論へのアプローチ:あるべき・あるがままの自治体 デジタル消費社会の地方自治:孤立の顕在化 領域性の再構築 デジタル改革の歴史:機械化・電算化・標準化 自治体の存立根拠:平成の大合併終焉 多様性vs標準化 デジタル消費社会の住民:法制定後の変化 移動社会論 計画原理と市場原理との調整:計画の本質=統制 失敗の伝承の失敗 自治体の政治・行政改革:協働論のロジック 自治体と国との関係:地方分権への厭世感 自治体職員のミッション:自治体の現場力 担い手 自治体の発見 自治体政策の再構築をどう進めるか

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著者プロフィール

自治総研主任研究員

「2021年 『原発事故 自治体からの証言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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