中国思想史 (上) (レグルス文庫 96)

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  • 第三文明社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784476010961

感想・レビュー・書評

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  • 上巻は秦代まで。諸子百家に多くのページを割く。大学時代の教科書だったのを改めて読んでみたが、わかりやすいことこの上ない。儒家、道家、墨家、名家、陰陽家、雑家とそのエッセンスを掴める一冊。

  • 上巻は主に諸子百家の思想を紹介し、その時の歴史背景についても書かれている。それはつまり、諸子百家が国の政治のコンサルタントととしての役割が大いにあったということでもある。
    儒教、法家、墨子、老荘思想と、ひとつひとつを完全に分けて説明するのではなく、リニアに関連づけて説明されており、知識の整理にもなった。

  • 新書二冊の分量で、中国思想史を概観することのできる入門書です。上巻では、「天」の概念を中心に、中国思想の一般的性格について簡単な解説がなされたあと、儒家をはじめ戦国時代の諸子百家の思想が紹介されています。

    もっともくわしい解説がなされるべきはもちろん孔子だと思われますが、著者の専門が道家や道教の思想ということもあり、老子、荘子にかんして多くのページを割いて説明がなされています。

  • 諸子百家や陰陽五行などを現代風に読む入門書。森三樹三郎先生お得意の儒教を仏教や道教とからめて語っているのも特徴のひとつ。中国仏教の入門書としてもいいかも。でも、森先生が中国なんて言葉使うのかな?あと、ふつう中国思想というと、六藝の絶対的な価値、五藝略の相対的な価値、というあたりが含まれると思うのだけれど、この本では中国の書籍分類的なところは全く触れずに、全ての書を横一列に並べて語っている。現代の一般の読者相手に経学の価値観はあまり意味をなさないだろう、という主旨が働いているようです。

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著者プロフィール

1909年京都府に生まれる。京都大学文学部哲学科卒業。大阪大学名誉教授。文学博士。著書に『中国古代神話』(清水弘文堂書房)、『上古より漢代に至る性命観の展開』(創文社)、『「無」の思想』『「名」と「恥」の文化』『神なき時代』『老子・荘子』(ともに講談社)、『老荘と仏教』(法藏館、後に講談社学術文庫)、『中国思想史』(第三文明社)など、訳書に『荘子』(中央公論新社)、『墨子』(筑摩書房)などがある。1986年、逝去。

「2021年 『梁の武帝 仏教王朝の悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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