ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478009550

感想・レビュー・書評

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  • 本書ではどれも小さな会社だけど、それぞれに事業価値みたいなものを見いだして、必死で研究している姿に感動。特に印象に残ったのは、砲丸を造る「辻谷工業」。これだけ機械化されている社会においても未だに、人の手によってしか造れないものがあるんだなぁって。誇りに思います。

  • 日本にはこんな会社がいくつもあるんだと驚かされました。どの会社もここざし高く、自社の利益より「利他」のため、みんなの幸せのために働き、結果を出している。本当に素晴らしい会社ばかりです。
    それぞれのエピソードは素晴らしいのだけれど、一冊の本となった時何かが物足りない気がして☆一つ減らしてしまいました。

  • お客様を第一に考えての小さな会社のお話。
    利益よりも社会への奉仕。
    ビジネス書というよりもドキュメンタリー。

    第1章 小ざさ(東京・吉祥寺)
    第2章 ハッピーおがわ(広島・呉)
    第3章 丸吉日新堂印刷(北海道・札幌)
    第4章 板室温泉大黒屋(栃木・那須塩原)
    第5章 あらき(熊本・城南)
    第6章 高齢社(東京・秋葉原)
    第7章 辻谷工業(埼玉・志木)
    第8章 キシ・エンジニアリング(島根・出雲)

  • ☆利用者からのおすすめです

     30名ほどの小さな会社ばかりだが、ぬくもりある製品づくり、愛あるサービスの提供など思いやりに満ち、心に響く。利益優先、社員に冷たい、不誠実な商品の販売等ある中、この本を読んで心が洗われました。まだ日本にはこんなにすばらしい会社があったんだと思い感動で涙が出ました。

    岩見沢市立図書館・お勧め本紹介(2月21日更新)より引用。
    http://lib.city.iwamizawa.hokkaido.jp/

  • 日本の企業がここに出てくるみたいな会社にばっかりになると、絶対に世界と互角以上に渡り合えるのに。

  • 人の幸せを考えている会社ばかりです。
    価格が安いのは、その分をお客様に信頼という預金をしているのだ、というお話がありました。
    こういうお金の使い方があるのかと、考えさせられました。
    私も、信頼貯金を心がけたいと思います。

  • ビジネス書というよりも素敵なドキュメンタリーという内容なんですよ。

    著者の坂本光司さんは以前ご紹介した「世界でいちばん大切にしたい会社」や、
    同じく今年ご紹介した「世界でいちばん大切にしたい会社2」の著者で、
    今までもたくさんの小さいけれども頑張っている会社を紹介されている方です。
    6300社以上の会社を訪問し見続けている著者が、
    今回すべて社員30名以下の「顧客からおいかけられる会社」を紹介されています。

    収録されている8つの物語はどれも素敵なお話ばかりです。
    ・早朝から行列がとぎれない「幻のようかん」をつくる「小ざさ」(東京・吉祥寺)
    ・「点字付きペットボトル再生名刺」などで“日本一の名刺屋”「丸吉日新堂印刷」(北海道・札幌)
    ・採算度外視で身障者衣料をつくる「ハッピーおがわ」(広島・呉)
    ・450年以上続く旅館に現代アートを取り入れリピーター率73%の「板室温泉大黒屋」(栃木・那須塩原)
    ・「ワインが語りかけてくる」酒屋に生まれ変わった「あらき」(熊本・城南)
    ・高齢者に特化した働き場と生きがいを提供する「高齢社」(東京・秋葉原)
    ・商店街の町工場でつくる「世界一の魔法の砲丸」と職人魂を感じる「辻谷工業」(埼玉・志木)
    ・世界から評価される福祉機器をつくる「キシ・エンジニアリング」(島根・出雲)

    最初に紹介されている吉祥寺の「小ざさ」は私も良く知っているお店で、
    吉祥寺に行くたびに長い行列を見かけるお店です。
    一坪にも満たない小さな店構えなのですが年商は3億円超。
    早朝から整理券を求めて並んでいる方もいるという有名店なんです。

    この本を読んで先代からのお店の歴史やようかん作りに対するものすごい努力、
    障害を持った方を雇用するという人に対する優しさなど
    お客様や地域に対する愛情というこのお店の考え方を知ることが出来ました。

    その他の話も心温まる物語ばかり。
    この本を読んでみて働くことの大切さを改めて考えさせられてしまいました。

    「会社は、人の幸せに貢献するためにある」という著者の言葉が光るこの一冊は、
    大人が読んで「素晴らしいな」と思うことはもちろんのこと、
    子ども達にも教えてあげたい会社ばかりが詰まった一冊だと思います。
    学校の図書室にも置いてもらいたいぐらいです。

  • そのすべてを自分一人でするには、
    はじめの一歩が踏み出しにくいかもしれませんが、

    心持ちは持てるはず。

    自分らしく持てるところから持って、
    その持ちたいものを持っているうちに、
    1つ2つとぽつぽつやり始めてみたいと思います。

    また、
    やっている”はす”の照準を見直すきっかけになる一冊でもあるかもしれません。

    どの会社も、仕事が一番なのではなく、仕事を通してその先に、
    自分が、そして自分の大切な人が生きていてほしい状態をつくるために仕事をしているのだな~~と気づきます。

  • ちっちゃいけど世界一誇りにしたい会社を読みました。

    私自身、丸吉日新堂印刷さんで個人用の名刺を作りましたので、日新堂
    さんの活動を書籍として読めればと思っていました。

    実は、僕が持っている本誌ですが鎌倉投信さんで頂きました。
    日新堂さんについて、本誌のP85から記載されています。

    坂元光司法政大学の先生により、本誌では日本国内で「キラリ」と光る
    会社を紹介されています。

    ~ここからプロローグを改版しながら本誌からメモ
    会社は株主や経営者のためではなく、そこで働く社員のため、協力企業
    の人たちのため、そして商品やサービスを提供するお客様のためにある。
    お客様の幸せ作りに貢献するのが会社のあるべき姿である。

    実際の大企業のほとんどは
     ○どうやって利益を上げる
     ○シェアを高め更にライバル社を以下に負かす

    企業間競争は幸せ作りではなく、「殺し合い」であり、結果として、
    日本の会社が妙にすさんでしまった。

    ~ここまで改版しながら本誌からメモ

    ○日新堂さんの簡単な説明
     ○ペットボトル、バナナの皮、とうもろこしの皮、間伐材、ケナフなど
      を使った環境にやさしい名刺の作成
     ○道内のお客様が2割程度、あとは本州など北海道以外のお客様からの
      注文しかもリピータ率は90%以上
     ○価格も安くない、早く作ることもできない。
     ○点字については、障害のある人に依頼することで仕事のパイを増や
      している。
      そして、障害のある人たちに生活の原資を稼ぐチャンスを作っている。

    日新堂さんの名刺は、数名の方に見せていただき、見せてくれる人がみんな
    「ワクワクしている?」ように見えて、何だろうと思いましたが、
    凄くいい活動を紹介されていると感じました。

  • 2011/8/1
    小さい会社でもお客様第一の経営を心がけないといけないと感じた。

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著者プロフィール

1947年 静岡県生まれ。静岡文化芸術大学文化政策学部・同大学院教授、法政大学大学院政策創造研究科教授、法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長等を歴任。ほかに、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞審査委員長等、国・県・市町村の公務も多数務める。専門は、中小企業経営論、地域経済論、地域産業論。主な著書に『日本でいちばん大切にしたい会社』(あさ出版)、『心の時代の感動サービス』(同友館)など。

「2023年 『いい会社には、活きた社内制度がある。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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