職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017296

感想・レビュー・書評

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  • 「適切な思いとつながりを大切にし、挑戦し、振り返り、楽しみながら仕事をするとき、経験から多くのことを学ぶことができる。」

    後輩指導のために手に取ったが、指導するために自分の仕事への思い、これまでどんな風に仕事をしてきたかなど、改めて振り返る必要があると感じた。
    指導する側の成長も期待できる良書。

    読み直しながら活用したい。

  • 昇格研修中に読了。新しい発見よりは、気づきを与えてくれる本。
    人をどう教育すべきか?どう成長させるべきか?という視点からの内容なので、思考を整理したり、悩んだりしている人には読みやすいと思いました。難しくなく、理解するのも簡単です。
    部下を持つ前段階で読むのは確かによかったかも

  • 振り返りや経験から学習する基本的な方法とか考え方が分かりやすいです。

    文章もそんなに多くないし、サラッと読めます。

  • 自己成長の考えかたがまとまっている。成長のサイクルに悩んでいる人向け。

    時代に合わせた学び直し(アンラーン)をしていこうと思った。
    自分に合う仕事ではなく、仕事に合わせる。没頭(フロー状態)する事で好きになる。なるほど。

  • 評価
    学びと成長、そして育成の基本が詰まった一冊。
    事例の豊富さとわかりやすさがあり、とくに部下の成長になやむ上司が
    見るべき一冊と考える。

    自分の成長欲求が高いと思う社員も見ることで、
    足りないこと、過剰なことがわかってくるとも考える。

    内容

    経験から学ぶ3つの要素
    ・ストレッチ(挑戦)
     ・挑戦する方略を立てて土台を作る
      大きな目標を立てなければ、できることしか経験しない
      一つ一つの小さい挑戦が積み重なって大きな経験になる
     ・周囲の信頼を得てストレッチ経験を呼び込む
      この人に挑戦してほしい。という気持ちを起こさせる
      周囲に期待をされることで、自分の望む機会を手にする
     ・できることをテコにつかってチャレンジする
      適度に難しい課題をつくることで、意欲と成長実感尾作る

    ・エンジョイ(楽しみながら)
     ・面白さの発見
     ・意味づけ(あらたな)
     ・我慢
    ・リフレクション(振り返る)
     ・行為の中で内省する
      回数とタイミングが重要。
      常に学ぼうとすることが行動に表れて成長が早まる
     ・他者からのフィードバックを受け入れる
      フィードバックはありがたいもの
      立場が上がれば直接的なことは言われづらい
     ・批判にオープンになり未来につなげる
      批判は改善成長の種
      防衛反応が起こることを理解してうけいれる
      今までを見つめるのではなくこれからさらによくするにはという
      視点にたつ

    経験から学べるためのスタンス
    ・思い
      自分のためと他者のため。そして適切さが必要
      他者と自分との二つの軸が融合すると伸びる
    ・つながり
      人は一人では学べない
      発達的なつながりが個人に成長をもたらす
      ①多様さ・強さ ➡ ②支援(心理・キャリア)・モデリング ➡ ③個人の結果(スキル・気づき・責任・昇進・キャリア転換)

    成長を促すOJTに必要な経験学習要素
     ・目標の適度なストレッチ(P)
       ・1.2倍のストレッチがベスト(懸命に手を伸ばすと届く)
       ・成長した後のイメージを持たせる
       ・成長していることを伝える
     ・相談や進捗での相談と内省促進の問い(D・C)
       ・上司から場をつくる
       ・定期的に個別MTGでしっかりと聴く
       ・こまめに時間を取って見えるかする

       ・本人視点の成功失敗要因を語らせる
       ・成功と失敗をパターン学習させる
       ・よりよくする点を考えてもらう
     ・ポジティブフィードバックによる自信と形式知(A)
       ・成果にかかわらずまず労をねぎらう
       ・良い点から悪い点にする
       ・普段の行動のなかでの生長点を見つけて伝える

    部下をつぶす上司
       ・目標が高すぎる
       ・ほったらかし

  • 経験から学ぶ力とは何かという普遍的なテーマについて研究された本。とっつきづらさがあるが、文章は平易で非常に読みやすい。ふわっとしたテーマをよくここまでまとめてあると思う。一方で、概念的な話が多くなるので現場で長くやっている身からすると「それは知っている」と読み流してしまう文章が多いのも事実。ここを読み飛ばさずに意識的に再度自覚することで再現性を持たせることが大切な気がする。

  • 仕事で成長する人の特徴についてわかった。自分はストレッチの経験が少ないかもしれないと思ったので、仕事が始まったら積極的にてを上げて行きたい。また地味な仕事を丁寧にすることが次の大きな仕事につながると感じたので、価値を見出して丁寧に頑張っていきたい

  • 内容は基本的なことだが、リアルなインタビュー調査を元にしているためリアリティがあり、まとまりが良かった。30代に入った人には良いのではと思料

  • 職場が生きる 人が育つ「経験学習入門」 を読んで実践
    本を読んだり、研修を受けるだけではほとんど学習効果はない。
    成長したいとき、成長させたいとき、みなさんは何をしますか?僕はこの本を読むまで、研修、読書のようなインプットを増やすことをしてきました。しかし、研修や読書による学習定着率はかなり低いことがアメリカ国立訓練研究所の研究でわかっています。学習方法と平均学習定着率の関係は「ラーニングピラミッド」で表すことができます。これによると読書や研修による学びはたった10%以下しか定着しません。一方で自ら体験したり、他人に教えるとその定着率は75%以上と読書や研修の7倍以上の学習定着率です。この考え方が元になっているのがこの本の「経験学習」でした。もちろん、読書や講義の意味がないと言っているわけではありません。そこで学んだことを他人に教えれば学習定着率は90%を超えるわけですから。
    また、この本では仕事の中で経験した事をアウトプットする事で学習定着率を向上する取り組みが書かれています。ただ、漫然と仕事をするのではなく、仕事をして学んだこと、次回以降に生かせる学びがあったか、反省すべきことがあったかなど具体的に誰かに話すこと、アウトプットする事で自らを振り返る実践方法が書いてあります。ただ、本人にとってあまり挑戦的ではない仕事である場合は仕事中の試行錯誤が少なく、そこから得られる教訓も少ないので適度な難易度の仕事が必要です。また、適度な難易度の仕事は本人がやりがいや面白さを味わうことにも繋がります。
    これをふまえて、以下のようなアクションを実施しました。
    アクションと結果
    【アクション】
    1. 経験学習のサイクルを作る仕組みを作りました。具体的には各人が自らを顧みる機会として、フォーマットを決めて仕事の振り返りをしてもらいます。そこから、1on1ミーティングを通して、教訓を引き出すように話を聴くことに徹します。最後に、その教訓を他に活かせるかを考えてもらいます。経験学習のサイクルとは、具体的経験をする→内省する→教訓を引き出す→新しい状況に適用する→最初に戻る のサイクルです。
    2. 1on1ミーティングで話す時にフォーマットを決めました。
    期間内に行った仕事の概要
    経験したこと(うまくいったこと、いかなかったこと)
    学んだこと
    自由に記入すること
    経験したことの点数付(5段階評価)
    ① 評価項目は挑戦的な課題か
    ② 良かった点や改善点を見つけたかどうか、やりがいや意義、面白さを感じたか
    ③ 具体的には挑戦的な仕事かどうか、仕事から教訓が得られたか、
    【結果】
    気づきが得られていることを実感できるようになりました。あえてアウトプットする場を作ることは有効で、そのフォーマットを決めることで話し易くなりました。定期的な1on1は形骸化、書くことが面倒になってしまうことがあります。聴く側のスキルが大事だと思っています。話す側に話したいと思ってもらえれば良いのですが、こちらも学ばなければなりません。
    本の概要と感想
    本の冒頭、2人の営業マンの話があります。二人とも同じような経歴と実績を持っていましたが、だんだんと差がついてきます。一人は黙々と自分で改善をするタイプ、もう一人は悩んだ時に率直なアドバイスをくれる人が数名います。最終的に後者の人が伸びていきます。この話から、自分自身で反省するには限界があり、人が成長するには社内でも社外でも、誰か気づきを与えてくれる人の存在が必要であると言えます。また、その存在は30代以降に非常に大事になってくると思います。本の中である調査結果が示されます。それは30代以降は成長実感がどんどん下がり、35を超えたあたりからほぼ成長実感が横ばいになってしまうということです。原因は知識の固定化です。新しいかちをこの年齢の時に、気づかせてくれる相手や社内での仕組みがあれば、また成長を感じることができると思います。

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著者プロフィール

北海道大学大学院経済学研究院教授

「2022年 『学習する病院組織 患者志向の構造化と連携型リーダーシップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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