- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478022122
感想・レビュー・書評
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基本
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2015/12/22
理論やフレームワークを使わずに平易に初級編を語ってる感じ。 -
①なぜ会社を大きくしてはいけないのか?
・管理の手間がかかる⇒経理、総務は利益を下げる
・人同士の摩擦で業績が下がる
②小さくても儲かる会社とは?
・固定費比率を下げる
・公私混同せず、自分に厳しくする
・無駄な仕事を減らす
③気づき
・一人当たりの粗利は大企業では600-850万円/人
・生活水準を上げない
・いつか必ず働けなくなる時がくると思う
・儲かった時こそ、財布のひもは締める -
山本憲明氏は税理士であり「従業員10名以下の会社」を専門とされており、会社規模を大きくすればするほど経営は難しくなると説いています。
資金繰り・労務・法務・税務などの問題が増え、多くの経営者にとって「嫌いな仕事」の比重がドンドン高まりそれにかかる人件費もふくらみます。
海外市場に積極的に打って出ることができる会社であれば「大きく」するな!はあてはまらないでしょう。
ですが、今の社会情勢を考えると体力のない中小企業は、むやみに会社を大きくするよりも、自分の得意分野でしっかりと稼ぐ方が、結果的に会社のため、社員のためになるのかもしれません。
本書は、起業・新規事業立ち上げにも触れておりますが、今は本当に起業しやすい環境になっていると思います。
ネット環境がかなり整ってきていますので、通話料無料・無料翻訳・クラウド・SNSなどお金をかけずに色々な機能を使うことができ、また情報の広がり・スピードも昔と比べものにはなりません。
場所を選ばずにできることが多くなったので、地方でのハンデもあまりなくなりました。
ヒト・情報があつまるところにお金もあつまりますので、ネットをうまく使えば、趣味でやっていたことが発展的に成長し収入を得ることができるようになるかもしれません。
会社対個人だけでなく、個人対個人の商売も増えていますので、起業のチャンスはたくさんあるのではないでしょうか。自分の好きなことをやってそれがお金になれば最高ですよね。 -
「会社を大きく」することに対するデメリットから始まり、一人あたりの粗利の重要性と、その粗利の分け方(給与4、経費4、利益2)などの考え方の説明がある。粗利の伸ばし方は会社のダウンサイジングとニッチなマーケットに絞ることでの差別化など一般的な話。
あとは、経営者は自分の会社への投資家としての観点も必要であるという説明。そのためのリターンはどのように考えるか、など。
読みやすく分かりやすい内容だったのでおすすめ。 -
会社を大きくするな。ではなく、小さくても儲かる会社であるべきという本。会社とは、しっかり利益を出し社会に還元する。これだけでしょう。
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岡本吏郎さんの著作と内容的にめちゃめちゃかぶっていますが、税理士さんの世界では当たり前の考え方なのかな?
内容は多分意見の分かれるところだと思いますが、現実主義な内容で、こういう考え方好きです。参考になりました。 -
会社経営にとって本当に大事なものは何か、
どこに注意していけばいいのかを考えさせてくれるいい本です。 -
今自分が社員10人以下の零細企業で働いているということもあり、非常に耳の痛いところが多かった(笑)
少人数経営の目標として
「一人当たりの粗利が2000万」
というのが挙げられていて、今の状況から考えるとあり得ない数字…。
でもそういうところを目指して、物事を考えていかなければ結局うまくいかなくなってしまうんだと思う。
「目から鱗が落ちる」というほどの気づきがあったわけではないが、今まで点在していた自分の知識を整理するにはちょうどよかった。
おそらく経営のことをいろいろと勉強されている方にとっては物足りないものなんでしょうが…。