僕の「天職」は7000人のキャラバンになった マイクロソフトを飛び出した社会起業家の成長物語

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022894

感想・レビュー・書評

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  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-11524501864.html

  • だいぶ前に読んだ前作の続き。
    続きとはいえ、簡単にRoom to readの設立秘話を網羅しているので別に前作を読まなくても全体像を理解することができる。ポジティブで真っ直ぐに突き進んでいるように見える著者や、実際に大きなスケールで短期間で実行しているエネルギーには再度脱帽。感動的ですらあります。前作の内容は細かくは覚えていませんが、図書館を作り、本を届けていたが、今回の内容では現地語での絵本を出版したり、図書館・学校へ行くためのボートを手配したりと図書館を有効活用するための周辺部を埋めて行っている。すばらしい。

    以下、気に入ったところを抜粋。

    P.38
    人生の宝くじにあたった僕は、いい時代にいい場所に生まれ落ちた。

    P.167(ザンビアのある図書館オープニングセレモニーにて)
    この村は広大なキャンバスの中の小さな点にすぎない。アフリカ南部だけでも同じような状況の村が何万とある。アフリカ南部には多国籍援助で数千億ドルが注ぎ込まれて来たはずだ。ザンビア政府は1964年の独立以降、銅の輸出で数十億ドルを稼いで来たではないか。あの金はどこにいったのか。

    P.294(ジョン・ウッド氏のエグゼクティブコーチであるジェフ・ベイリン氏に助言を求めた時)
    彼に幸せで充実した人生を送る秘訣について訊いた時の事だ。いつも議論を促しながら導く人が、この時は即答した。「死の床で何を言いたいかを考える。そこから巻き戻せばいい。」

  • マイクロソフトの幹部の職を辞して、発展途上国に図書館をつくり本を送り、教育の支援をするNGOを運営する物語の続編だが、前作が創立期の話とすると、本作は拡大発展期の物語になっている。

    前作でもジョン・ウッド氏の取組みが知人、友人のネットワークを通じて急速に拡大していく様子に驚いたが、本作ではそれがさらに想像を超える勢いで拡大していく様子が描かれており、改めてこの取り組みのすごさを感じた。

    しかし、本書を読んで最も印象に残ったのは、資金調達やロジスティックス、人事といった、企業経営とまったく同じ課題が、拡大発展期のNGOにとっても一番大きな課題になっているということだった。

    ジョン・ウッド氏が経営者としてこれらの課題に取り組む様子が、失敗も含めて生々しく描かれている。

    NGOといえども経済原理と無関係ではいられず、先を読んで資金、人材を調達していかなければ、顧客(としての発展登場国の子供たち)にサービスを届けることはできない。

    また、組織のマネジメントと現場での達成感の間の距離に悩み、CEOを退任してこの組織の拡大のための役割に自らの役割を集中させていくという決断をするというところにも、人材マネジメントと個々のモチベーションの維持といった課題につながる側面を感じた。

    民間企業の経営の世界を離れたはずのジョン・ウッド氏が、NGOの経営者として思い悩みながら1つ1つの課題を解決していく様に、非常に共感を覚えた。

  • 地域社会を巻き込むことが重要なカギ
    机に座って安全第一でやっていては、ブランドは築けない。外に出て、リスクを取り、時にはクレイジーなことをやって注目を集める努力も必要

  • マイクロソフトを退社して、世界中の子供に本と教育を届ける仕事を始めたジョンの話。

    発想のレベルが違う。志と高く実行力も並はずれている。

    世界には凄い人がいるんだねえ。

    日々小さいことで悩んでいる自分に嫌気がさしてきますが、それが今の私の生活なんで仕方がない~

    でも明日から少し違う心構えでがんばろう~

  • 図書室と呼ばれる所には、何もなく鍵のかかった金庫が一つ。それを開けると母国語でもなく、子ども向けでもない本が数冊入っているだけ。これが途上国の学校の現状。目の当たりにした著者は、NGOを立ち上げる。生まれた地域がアメリカでなくアフリカだという理由で、本を読む機会を奪われることはあってはならないという信念のもとに。

  • 邦題はやや意味不明だが、内容はとても素晴らしいものでした
    帯にあるクリントン、シェリル・サンドバーグ、メリンダ・ゲイツの賞賛に恥じない素晴らしさです
    類書として、スリーカップスオブティーもオススメです

  • ルーム・トゥ・リードの創始者
    ジョン・ウッドの回想録&ルーム・トゥ・リードの
    成長録の2弾目。

    米Microsoftの重要ポストに就いていた主人公が、
    ネパールの山にトレックした際に、あるネパール人と出会った。
    そのネパール人は、公務員で周辺の学校の関係者だった。
    主人公は、ある小学校に連れて行かれて、衝撃的な
    光景を見る。子ども時代の経験からその光景には違和感を感じずにはいられなかった、主人公が米Microsoftを辞めて、ソーシャルビジネスに
    足を踏み入れた話。

    超行動主義、すぐさまダイナミックに考えて、行動する、
    その凄さを目の当たりにした。この団体の勢いは半端ない、それだけ熱意があって、考え方が良くて、能力が凄い人が集まると途方も無いパワーを生み出すんだと勇気をもらった。

    自分も目標という山に向かって、
    超行動主義で歩んでいきたい!!!

  • 途上国の教育支援NGO「Room to Read」の創業者ジョンウッドの2作目。先進国から本を届けるだけでなく、図書館建設の費用を半分地域に負担してもらったり、読み書き能力を高めるため、現地語のテキスト、書籍を出版したり、NPOらしからぬ経営手腕で、目標を前倒しで達成したその軌跡が描かれています。
    私も先日ザンビアで活躍されているスタッフと一緒に支援教育機関を見学しましたが、地域と一体となって取り組んでいる姿はすばらしいの一言でした。

  • マイクロソフトを経て、発展途上国に図書館を作り子どもたちに本のある生活を提供することを目的としたNPO「Room To Read」の創始者であるジョン・ウッドによる自伝の二冊目。前作の「マイクロソフトでは出会えなかった天職」がめちゃくちゃ面白かったので、今回も期待していたけと、期待通りの面白さ。

    特に今回は組織を更なる発展に導くための自身のCEOの引退決断についてや、幾つかの失敗事例も盛り込まれていて、学ぶところも多い。個人的にもRoom To Readには僅かながらの支援をしているけど、このままぜひ成長を続けてほしいと思う。

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