プロフェッショナル・ファシリテーター---どんな修羅場も切り抜ける6つの流儀
- ダイヤモンド社 (2014年7月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478027103
作品紹介・あらすじ
ただファシリテーションの手法を知っているだけでは十分ではない。国際会議、企業間の交渉など修羅場を何度となく切り抜けてきた、アメリカを代表するファシリテーションの達人が、ファシリテーターにとっていちばん大事なマインドとその鍛え方を具体的に解き明かす。
感想・レビュー・書評
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どんな現場、状況に置かれても自身を客観的に捉える。そしてその場の存在意義を明確にし、揺るぎない志、信念を持つ。失敗も成功の糧として、上手く気持ちを切り替えることがプロフェッショナル。自問自答を繰り返し成長していく。
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精神論的な内容が多く、読みやすく、わかった気になるが、実際には、この本でファシリテーターとしての技術は付かない。
炎の中で冷静にいろとすることがしばしば使われているが、ある種当たり前な内容。 -
読み物としては楽しめるが、ファシリテーション初学者に妙なファシリテーター像を植え付けてしまう点では毒になる側面もある。
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プロフェッショナルファシリテーターのマインドに着目したお話。目次を読んだだけで十分な気持ちになる。
会議や交渉ごとを成功させるポイントは大きく2つある。
1つ目は内容。会議の目的やアジェンダ、質問とその順序、課題と解決可能性などを指す。
2つ目は方法。メンバーのエネルギーや知識を推し量り、意欲を最大限発揮できるようプロセスを設計する。
会議体で起こる修羅場を切り抜けるための6つの流儀(マインドセット)を紹介している。
1.自分の状態変化に敏感になる
2.いまここに集中する
3.オープンマインドを保つ
4.自分の役割を明確にする
5.意外性を楽しむ
6.共感力を養う -
ファシリテーターの役割、考え方、ストレスへの対処の仕方など様々なことが書かれている。
これ普通のビジネスマンも考え方を身につけているとメリット多し。 -
ファシリテーションの知識やテクニックではなく、マインド面にフォーカスしており新たな知見を得ることができた。
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ファシリテーターは、スキルだけでなく、あり方が大事といわれる。そのとおりなのだけど、「あり方」とは具体的にどういうことなのか、精神論、心構えだけでなく、具体的な方法を解説した本は、あまりなかったのではないだろうか?
どのようにすれば、「あり方」が身に付くのか。
この本は、そんな「あり方」を具体論・実践論にしっかりと落としているところが素晴らしいと思う。
気に入ったところにポストイットを貼って行くと、かなりポストイットだらけになる。なにか、全く新しいことが書いてあるわけではないのだけど、自分がなんとなく感じていたことがとても明確に言葉になっている感じがする。
具体的に「あり方」をどう鍛錬していくかというと、結構、これが東洋的な武道というか、禅というか、呼吸法みたいなところになるみたい。また、体と心がつながっていることを意識するということの重要性も書かれている。いろいろあるんだろうけど、結局は、「あり方」論はこういうところにいくんだろうな、と確認した。
冷静に状況をみつつも、今、自分がどこにいるのか?なにを感じているのか?という「自分の今」からスタートすること。
あと、面白かったのは、著者が前提としているのが、かなり意見の対立がきびしく、感情が爆発したり、非難の応酬になっているような「炎」の場であること。そういうことが、レベルは別として、さまざまなミーティングで起きているということが前提になっている。
日本では、発言する人がいない、誰かが話すと、それに反対する人の声がでてこない、が納得しているわけではないので、あとでゴチャゴチャになる、みたいな状況が多いきがするが、こういうのはあまり想定されてなさそう。やはり、その辺の文化的コンテクストが違うのかな?
そういう文化の差はあるかもしれないが、炎のなかだけでなく、氷のなかとか、ぬるま湯のなかでも、役にたつ「あり方」論である。
ファシリテーションをやるすべての人の必読書ですね。 -
精神面が問われるんだなと改めて学べました。
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「何が正しいか」ではなく「どうすれば上手くいくか」に目を向ければ、自由でクリエイティブな行動が取れるようになる。