本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478029398

感想・レビュー・書評

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  • 本棚をセルに分けて定期的に更新していく方法が面白い。早速真似してみたくなった。

  • ・一度は自分の脳を通り過ぎた情報を、目に見えるものとして置いておく場所が本棚だ。本棚はあなたの脳の記憶野の代わりに、情報をストックしておける場所である。細かい情報のバックアップは本棚に任せていいのだ。

    ・本棚に並ぶ本は、今の自分の血肉であり、これからの自分をつくる栄養素だ。本棚に置いてあるもののまだ読んでない本は、「自分は将来こんな知識を持っている人間になりたい」という意思表示である

  • 本棚は本置き場ではない。それ自体が強力な武器である。

    本棚以前の基本として、まず、同時に10ジャンルの本を読もう。
    ジャンルの化学反応は、他の人には生み出せない独創的なアイデアの種になる。

    3種類。それらの本を収容するための本棚は3種類だ。
    (1) 新しい(今読んでいる、これから読む)本棚
    (2) 厳選のレギュラー(読み終えた、また読む)本棚
    (3) 参照(辞書、ハンドブック)本棚


    特に (1) と (2) について。

    (1) 新しい本棚について
    自分の好奇心が本棚という形で視覚化されたもの。
    出会いを貪欲に。どんな新しい本でも即座に受け入れる。
    そのために、収容本の新陳代謝を保つ
    (一定期間以内に読み、これぞという本は「厳選のレギュラー本棚」へ。それ以外はサヨウナラ)。

    (2) 厳選のレギュラー本棚について
    これぞという本を、ジャンルごとに収容する。
    本を置いてよいのは本棚の8割まで。大体、週一でメンテナンスする。
    8割を超えてきたら(面白い、新しい、情報量などで)厳選し、選外は処分する。

    ここで、本棚は強力な武器になる使い方の紹介。
    本棚でも、博物館や美術館の「常設展示」と「特別展示」をイメージするのだ。
    すなわち、本棚の一角に、他人に見せることを意識した特別展示枠を設けるとよい。
    ラインナップ、並び順、小物をあしらうなど、それらを考えることで化学反応が生じる。
    これを毎月行えば、毎年12のテーマについて教養が深まる。

    テーマは、手薄な(あるいは、これまで全く興味のなかった)ジャンル、
    本の内容ではなく装丁、たった1つの興味から広がる一連の資料など、
    在り来たりなものからユニークなアイデアまで、制約はない。


    せっかく読書、本棚に手間を掛けているのだから、できるだけ血肉にしたいところ。
    他人に話すほど血肉になる。本好きとの付き合いも広がって一石二鳥。
    1人より2人。2人より10人に、どんなことが書いてあるか、何が面白いかを話すのだ。

    読書の話ができる人がいなければ、書評するのもよい。
    1200〜2000字で、他人にその本を読もうと決断させるのが書評。
    何冊も読み、面白かった本のなかでも、特に面白かった本について書評を書こう。
    具体的には、面白い(=誰も知らない「驚くような事実」「新しい情報」)が
    鮮烈に伝わるエピソードやキーワードを核にするとよい。
    なお、書評はおおむね形式があるので、書評のオリジナリティは選書の方で発揮すること。


    「特別展示」は上手い表現だと思う。

    考えてみると、無意識に雑な「特別展示」をしてきた気がする。
    直近で読む本(新しいもの、再読したいものなど)どんな組合せにしようか考えて、
    数十冊程度を手近に並べているけれど、着想(というほど大げさではないけれど)は
    確かに影響を受けているように思う。

    スペースがなくても、例えば、机上が「新しい本」+「特設展示」で、
    本棚が「厳選のレギュラー」+「常設展示」など、何とでもなる。
    意識的に試してみることにした。

  • さらっと読めるが、面白い。成毛さんの永久保存本やお勧めテレビもわかって参考になった。

    [more]
    本棚はあなたの知を増やす最高の道具
    第1章 本棚は外付けできるあなたの脳である
    本棚に「ゆとり」のない人間は、成長できない
    いい本棚は、頭の中身もアップデートしてくれる
    本は読んだそばから忘れていい

    第2章 「理想の本棚」になる仕組みをつくる
    あらゆる本を拒まず、大量に受け入れるのが「新鮮な本棚」
    特別展示をすると、1年で12の専門知識がつく
    「メインの本棚」に入れる基準は「面白い」「新しい」「情報量が多い」
    ひらめきを生むのが「タワーの本棚」

    第3章 教養の深まる本の買い方、読み方
    書店の歩き方で読書が変わる
    文系人間でもサイエンス本をスラスラ読む方法

    特別付録 HONZ特製 Webで読まれる書評の書き方

  • 口が悪く、なんでも強気で言い切る成毛氏。「本を同時に10冊読め」や、今回のような「本棚にもルールがある」から、なにも知らない私に読書法を指南してくれる面倒見の良いおじさんである。一番笑ったのは、「知の神棚」だ。絶対に捨てたくないのにメインの本棚に入りきらない本は、本棚に祀る。これは知の神棚となるそうだ。成毛氏のおすすめであり知の神棚にも名を連ねる「眠れない一族」、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」は私も読んだ。眠れない一族は面白かったが、読了するまで随分と骨を折った。ご冗談でしょう〜は読了すらできず、処分した。成毛氏とは本の趣味がまだ合わないと実感したのだが、本書で紹介されている本にまた挑戦したくなってしまった。

    以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋する。

    「使いやすく、社会人の持つべき本棚は以下のように構成する。右列上から、サイエンス、歴史、経済、重い本。左列上から、特別展示、社会・事件、文化・芸術、これから処分する本。」

    「知らない人から本をすすめてもらう際には、「面白い本」、「驚いた本」、「知らないことだらけだった本」を聞くようにする」とのこと。確かに、いい本や役に立つ本を聞かれると、どうも構えてしまうのでこの聞き方はいいかもしれない。

    本書では、書評の書き方も丁寧に書かれている。「本棚は本のコレクションではなく、外付けできる私の脳であり、本棚を人に見せることで新しい発見ができる」という、面白くて新しい発想を私にくれた。また、大型書店には歩き方があるといい、なんでも最上階の一番奥から、すべてのジャンルで平積みされている本をチェックするのだ。

  • 新しい本棚を作るに当たって参考にしようと思い購入。
    本棚のルールよりも、どうやって本と向き合うかという内容の方が勉強になった。
    特に、ネット検索と本の情報との違い、他の人と差がつく本の選び方、本屋の歩き方など、これからの読書にかなり影響を与える考え方を取り込むことができた。何度でも読み返したい本の上位に入るだろう。これからも脳の外付けディスクである本棚を増やしていきたい。

  • ◆きっかけ
    ブクログ。チルチルとミチルさんの本棚より。他の人のレビューで書評の書き方の項が面白かったとあり、読んでみたくなった。2016/8/23

  • 読書術の本は数あれど本棚活用術の本はあまり無い。数少ない後者がこれ。あまりにも感銘を受けたため殆ど2日かけて本棚の大整理を行うはめになった。
    ・本棚には二割のゆとり
    ・勝負本のみを並べる
    の二点を意識するだけでも随分棚の知的水準が上がった気がする(※当社比/個人の感想です)。
    また、いくつか大真面目にアホくさい話も出てきてクスリときた。江戸っ子の蕎麦とシバリョとかあのへん。
    ブックガイドも興味深かった。

  • 本棚=自分の今、未来の自分。
    少しの空白・余白を埋めたくなる心理。。。
    具体的に、本棚を作るうえで、どう構成するかのヒントがあります。
     本のセレクトも面白いです。

  • ◎要点
    ・本棚はみやすいこと
    ・本棚に2割の余白(変化の余地)を確保すること
    ・本棚には勝負本のみを並べること
    ・本の種類に多様性をもたせること

    ◎余談
    ・ブクログをもう一度やろうと決めたきっかけになった本
    ・この本を参考に本の収納方法を大幅変更
    ・部屋の家具配置まで変更

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著者プロフィール

HONZ代表

「2022年 『39歳からのシン教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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