- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478039397
感想・レビュー・書評
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頂いたので読みました。変動ってのがミソです。TOCを正しく理解するのは大変です。
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工場のお話でしたがデスクワーク中心の仕事にも十分役に立つ本でした。
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工場での目標達成のプロセスや考え方がわかった。それを他の状況に活かすには理解が難しいかもしれない。
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「みんな一生懸命働いているのに、全力で仕事をしてるのに、全然利益が上がらない!」
こんなのはどこにでもある話だろう。
その原因は、本書を読めばわかるかもしれない。
それは、会社の『ゴール』を見誤っているからである。
まずそもそも、会社のゴール(目標)とは何か。
それは言うまでもなく、利益を出すこと。
そしてそれ以外のことは、全て目的を手繰り寄せるための手段である。
呆れるほど当然の事ではあるが、実際には、この単純な理論を見落としてしまうことが多い。
製品を作ることも、生産性を上げることも、一生懸命働くことも、全て手段に過ぎない。
どれだけ作ろうが、働こうが、それがゴールに近づく行動でなければ無意味どころか、むしろ遠ざかってしまうことすらありえる。
つまり「こんなに働いているのにおかしい」という言い方は、そもそもゴールの認識が間違っているのである。
むしろ本書では、全リソースをフル稼働させると返ってゴールが遠ざかる、とまで言っている。
これはどういうことか。
まず一つには、チームに余力がない状態だと、変化に耐えられないという点。
仕事はナマモノである以上、予定通り進むことはまずあり得ない。必ず変化は起きる。
だが全く余裕が無い状態だと、少しの変更でも大きなダメージを受けてしまい、それに対応するために大きな犠牲を伴うことになる。
よって全てのリソースを常に稼働させておくよりは、ある程度余裕があったほうが返って効率的になる、ということである。
そしてもう一つは、チームがどれだけ働こうと、ボトルネック以上の成果は出せないという点。
周りがどれだけ生産性を上げようが、ボトルネックがある場合、結局そこで仕事が止まってしまう。
むしろ周りが早く仕事を仕上げる分、余計な在庫が増え、その分のコストがかかるという悪影響が出る。
すなわち最終的なアウトプットを決めるのは、全体ではなくボトルネックである。
そしてそこを改善しなければ、他がどれだけ稼働しようと無意味なのである。
つまり本書が提案するのは、「リソースが100%稼働している」という見せかけの生産性を目指しても意味がない、ということである。
必要な部分を見極め、逆に不要な部分は減らし、本当に重要な所にリソースを集中させていく。
すなわちボトルネックを解消し続けることが、生産性を上げるということなのである。
本書は、名著と名高い「ザ・ゴール」のマンガ版である。
正直マンガ内の解説は分かりづらく、これだけで内容を理解することは出来なかった。
ネットの書評なども組み合わせて、ようやく多少は把握できたという所である。
だがそれでも、なかなか刺激的であり楽しめた。
特に「100%稼働するのが正しいとは限らない」「早く着手するほどゴールが遠ざかる」など、常識を覆すような理論には、色々と考えさせられた。
自分の仕事とは職種が違うのでそのまま応用できる部分は少ないが、それでも読む価値はあった。 -
夫に勧められて。製品管理の仕事をしているので、興味深く読めた。でも「もしドラ」のように読みやすくはしてあるけれど、噛みしめるように読まないと理解はできないのかも。しばらくはコミックで良いかな。いずれは本著で。
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「ザ・ゴール」のコミック版じゃなく、「分厚い」本のほうも読みましたが、「ザ・ゴール」はどっちも良いですね。
もちろん、コミック版はわかりやすく、すぐ読めるのでオススメです。
ビジネス書としては、かなりいろんな分野でお仕事している方には役立つのではないでしょか?
製造業における「ボトルネック」と「バッファ」の
課題解決を語っていますが、
ぼくが着目をしたのは、
「チームで課題を解決すること」です。
リーダーはいますが、各専門分野のメンバーがそれぞれ課題に取り組み、全体として、解決をしていく。「ベクトル」は同一方向ですが、個人プレーではない。「ひとつの理想的組織のあり方」を示しているように、ぼくは、捉えました。
名著です。
ぜひ、読んでいただきたいです。
コミックで読んで、そのあと、小説でもいいでしょう。 -
書名はよく聞くけど、読んだことはない『ザ・ゴール』を漫画にした本。こういう本って漫画パートの後に、文章による長い解説があることが多いのだけど、この本はほぼ漫画だった。
元となった本は17年間翻訳が禁じられていたらしい。てっきり、日本人のほうがあえて翻訳してないのかと思ったら、原作者のエリヤフ・ゴールドラットの意向らしい。当時は日本企業の競争力が世界を席巻していたから、日本で出すと貿易の不均衡がますます加速すると思ったんだとか。出しててもそうそう簡単には変わらなかったと思うけど。
それにしても、家庭問題はリアルっちゃあリアルなんだけど、あっさり解決してビックリした。うまいことこっちの問題もTOC制約理論で解決していくのかと思ったら、職場のピンチだと伝えたらあっさり納得してもらえたという。
ところで、母親が家をでていく展開はともかく、子どもを旦那の実家に預けるということに驚き。そういうもんなのか? そこがちょっと違和感あった。 -
小説版の厚さにひいてたものの、ずっと気になっていたのでコミック版で読めてよかった。(工場のシステムについての前知識がないので恐らく小説版で読んでもイメージできずに挫折してたと思う。)
ざっくりと斜め読みだったが面白かった。 -
純粋に読みやすかった。効率化とは何か?を考えさせられる一冊。効率化=時短、コスト削減などの考えに陥りがちであるがそれが売上に対してどのような意味があるのか考えなければならないと感じた。