仕事のできるあなたが、なぜリストラされるのか~「無差別リストラ時代」の処世術~

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478082997

感想・レビュー・書評

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  • リストラというのはサラリーマンにとって怖いものである。不景気なのか、好景気なのかいまいちよくわからない昨今、仕事ができない社員だけではなく、仕事ができる社員でさえリストラの対象となっているのはよく言われている。では、どんな社員がリストラの対象になるのか、リストラの対象にならないようにするためにはどうしたらいいのかが書かれた本である。
    リストラに関する書籍は色々と読んだことがあるが、この本が一番、実践しやすく、心がけやすいものだった。
    会社にリストラされたら徹底抗戦する手法まで書かれていたが、そこまで悪化させずに日頃から芽を摘んでおきたいものである。

  • 全部で三章構成。
    リストラについての現状を語った部分はちょっと現状を知る上では勉強になった。詳しい対策はその時になったら読めばいいかな?
    ちょっと、まだ早い感じもあったが、これから働くうえでの心構えを作る上ではまぁまぁいい本だった。

    ・絶対にやってはいけないのは「証拠になるようなものを形として残す」事。
    →まず、自分が悪い場合は謝り、始末書を避ける。
     →逆に相手に証拠を残させる。「どういうふうに書いたら良いのですか、ちょっと手本をみせてくれますか。自宅で清書してきます」といって上司に記入見本を書かせ、持ち帰る。
    翌日に提出を催促されたら、「今しかるべき人に相談しています。会社が強要した証拠があるのでしかるべきところに出したら、とアドバイスをもらいましたが」
      →これでもダメなら居直る。「なぜ自分だけ」、「これは昔から誰でもやってることでしょ。」「就業規則の何条何項に該当するのですか」、文書に残すようなことは絶対さける。

    ・ICレコーダーを買おう。
    →Iphoneあったからいいや。

    ・自分の「願いや希望」を「目標」に置き換え、それを達成するための具体的「計画」作りをして、日々行動する。

    ・目標がシンプルでハッキリしていること

    ・強固な意志をもっていること

    ・達成するためのプロセスが明確であること

    ・何を(対象)、どれくらい(程度)、いつまでに(期限)、どのように(方法)現実化すればいいかという計画(方策)

    ・五年後ぐらいまで詳細デザイン。
     →10年後以上は将来像ぐらいにとどめる。
     ライフプラン、会社状況(自分の所属する)、キャリアプラン、能力開発計画、マネープラン

    ・社内での「身の処し方の心得方」のポイントは、「社内に重層的な人間関係を作り上げ、その中で自分自身に対する認知度と好感度を高めると共に、そこからの公式、非公式の情報の早期入手を図る事」
    ・→このネットワークを築くコツは「知り合いの知り合いを知り合いにすること」

    ・職場の皆から人望のある人(もはや職場に限らずやな)の振る舞いや話し方を真似る
    ・仕事ができると評判の人の、お客さまへの接し方を学ぶ

    ・一年に一回、この一年間どんな会社のどんな部署、どんな立場でどんな仕事をしてきたのか、上げた成果も具体的に数字を交えて記載する。成果物は現物化、写真や動画、録音物、コピーといったもので保存しておこう。

    ・すべてのビジネスマンは、医者と弁護士、会計士、ヘッドハンターを友人にもっておけ

    ・手取りの10%、ボーナスの50%は貯金・運用に回す。

  • * 早期希望退職は低年齢化,黒字の時にも行われる
    * リストラ手法
    - 会社のボールペンを持ち帰った,使用メールなど些細な違反をネタに始末書を書くよう求められるが,書いてはいけない.
    - 出向や転籍.転籍するといったん退職になり給料も下がる
    - 配置転換.飛び込み営業やノルマを課す
    * リストラの前兆を見分ける
    - 人がやめていく,トップが変わる,合併や買収,財務状況,雇用調整,社内状況,従業員の状況など
    - 上司の態度,仕事状況,人事処遇,周囲の反応
    * まず何をするか?
    - 家族に報告,情報ネットワークを作る.会社に隙を見せず脇を固める.就業規則や関連法律の研究,専門換えの相談,面談に備えた準備,今後の進路の検討,評価を上げる努力
    * 退職勧奨,かたたたき.適法な行為だが従業員は応じる義務はない
    * 整理解雇.4要件がある(必要性があるか,回避する努力がされているか,人選が合理的か,労働者と協議されているか)
    * リストアマニュアルがある.真向かいに座らない.カウンセリング技法の主流であるロジャース理論をベース.被面談者の気持ちをそのまま受け入れ,一緒になって理解することにより,本人の気付きを助けて,良い方向に向かうことを援助
    * 上司が決めやすい5大要素
    - 貢献度が小さい,自分の地位を危うくする,困らなそうな人,おとなしい人,協調性がない人
    * リストラされたらやってはいけないこと
    - すぐに返事する
    - 気持ちを萎えさせる
    - 既成事実を作らせる
    * 3つの選択肢
    - 条件次第で退職,会社に従ってやめる,会社と徹底抗戦
    * 判断基準
    - 損得,会社の今後の見通し,拒否したときの会社の対応(処遇,配置転換,研修)
    - 職業人生の見直し リストラにあった1割の人が真剣に独立企業を考える
    - 納得性,仕事の確保
    * 相談先
    - 役所 労働局,労働基準監督署,労働委員会,労働問題相談窓口
    - 労組 労働組合,ユニオン
    - 弁護士 日弁連,法テラス,日本労働弁護団
    - 全国社会保険労務士会連合会,日本司法書士会連合会,NPO
    - 裁判所 労働審判制度がある
    * どう進めるか
    - 労組への相談 → 外部に相談(対応を決める) → 会社と交渉 → 訴訟
    * 条件交渉
    - 再就職先が決まるまで籍を置かせてほしい,ただし部署が変わったり雇用保険の受給金額に影響も
    - 退職理由は自己都合か会社都合か.会社都合の方が雇用保険が多い
    - 退職金の日付に注意
    - 会社都合であれば国民健康保険の軽減制度がある
    - 解雇予告手当もある
    * 人事部へのお願い
    - 産業雇用安定センターへの求職登録,人事部に依頼のあった求人の紹介を依頼
    * 退職金は安易に使わない.手をつけない.投資しない.
    * 面談を戦い抜くための先述
    - すべて発言の記録を取る,労組に加入して団交の申し入れ,弁護士から拒否や警告の書面を送る
    * リストラを生き抜くための6箇条
    - すべてのスタートはキャリアプラン作りから
    - 会社では今の仕事に精一杯努め,身の処し方を心得る
    - 自己実現のために会社を最大限利用し尽くす
    - 英語を得意技の一つにする
    - 転職準備はアンテナを常にフル回転
    - 収入の10%以上を貯蓄する
    * キャリアプランは3~5年分.配偶者と一緒に考える.エイジングプランノートというのがある
    * 社内行事を活用し人間関係を広げる
    * 社内で自分のキャリアになる,自分の望む仕事ができる部署を探す
    - 海外勤務の可能性,資格の実務経験と見なされる部署
    * 転職準備
    - 自己分析(棚卸し) 歩んできたキャリアの状況,自分の正確,行動特性,知識,スキル,特技などを詳細に客観的に把握
    - 応募書類の作成
    - 求人情報の確保
    - 面接の受け方 ハローワーク主催の専門セミナーと本を読んで要領をつかむ
    - 同僚,上司への相談は厳禁
    - 公私混同は厳禁
    * 再就職活動は1~2年を想定.雇用保険1年とすると最低限1年の貯蓄はいる
    - 金額の大きなものを狙う.聖域は作らない.なぜ必要なのかゼロベースで見直す.家族全員で取り組みアイデアを出し合う

  • リストラが現在は中高年のものではない。
    それは、現実のニュースをみればあきらか。
    でも、話の流れの感じで、この本に書かれている事例は、中高年の話なのでは?と思ってしまう。
    今のサラリーマンの中でどれだけの人が、持ち家を持っているのだろうか?
    そして、退職金があるのが大前提に書かれているが、401K導入で、退職金らしい退職金がない企業も少なくないのでは?
    実際、私が務める会社も401K導入で、退職金という名目のものはない。
    法律的なものや、公的機関の利用方法などが纏められているので、それらを知らない人は、一読するとよいと思うが、私自身は知っていたので、あまり参考にはならなかった。
    私的には、残念な感じ。

  • 序章と本論の3章で、リストラが中高年だけではなく、若年のものにも及んでいることを示して、その対策をたてるように促している。

    序章で、現代のリストラが若年世代にもおよび、企業の実態を書いている。

    1章では、リストラの仕組みとその前兆について書いてある。

    2章では、リストラを宣告されたら、とりあえずその場で、とるべき態度を示し
    ①条件次第で、退職も考える
    ②会社の言うことに従って辞める。
    ③徹底抗戦をする
    という3つのやり方について、対応を詳細に述べている。

    3章では、リストラを恐れないために、普段からできることなどをまとめている。

    一度読んでおいてもよいのではないだろうか?

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