[新装版]ピーターの法則――「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由
- ダイヤモンド社 (2018年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478103555
感想・レビュー・書評
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社会人として経験するような「あるある」が、以下のように紹介されていました。
・無能人間はクビの対象にならないが、スーパー有能人間は解雇されてしまうことが少なくありません。階層社会を崩壊させてしまうから。(50ページ抜粋)
・「料理人が多いとスープをだめにする」ということわざ。計画に携わる人間の数が増えれば増えるほど、その中の無能人間が増える。(96ページ抜粋)
・有能な人間であれば、仕事にすぐ着手する。
すり替え屋は、「行動をすべき理由はあるのか?」と言って、全然動かない。(?ページ抜粋)
無能レベルに達しないようにするため、解決方法の一つとして、変人や一匹狼を演じることが紹介されていました。
子育てを理由に親睦会に参加しない私は、どうやら変人だったようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・「人は組織において、自分が無能になるまで出世する」という法則(ピーターの法則)を説く本。出オチ的だった
・ピーターの法則を踏まえて、どう行動するべきかという提案が「あえて無能にふるまいましょう」でガッカリした。それは自己中心的だし、ピーターの法則に陥らないためにアウトプットを落すのは本末転倒に思える
・上手くいかない色々なケーススタディが述べられていたが、全て「個人の無能」で説明する傾向にあり、インプリケーションが無かった。失敗の原因を「そこにいた人が無能だから」とするために、学びが無い -
「ピーターの法則」の納得感が高かったので借りて読んでみたが、清々しいほどにハズレ!
・何でもかんでも「ピーターの〇〇」と名付ける自己顕示欲の強さがイタい(やたらポップな表紙と共著者の前書きの時点で嫌な予感はしたが)
・事例が多すぎて疲れるし、中身が薄い。
徐々に読み飛ばしのスピードが上がっていき、最後はほとんど読まなかった。
結論、ピーターの法則の内容だけググって知っておけばよし。 -
最後は、自分なりの幸せを考えろということなのでしょうか。だから他人からは無能に見えるのでは?すりかえの術には、どれも納得です。
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人は自分が無能になる段階まで昇進する、というかの有名なピーターの法則。
原典にあたったことがなかったので手に取ってみた。
なるほど、無能に至る過程であったり無能を示すパターンについて豊富に語られている。読み物として面白い。
しかし、冒頭に書いた概要がほぼ全てで深い洞察が得られるわけではない。
(過剰な自画自賛も少し鼻につく)
ところで、昇進という一方向ではなく、アメーバ的な組織であればここで語られるような膠着状態は避けられるのだろうか。その点についての考察があるならば一読してみたい。 -
無能というワードがこれほど多く出てくる本はないだろう。
なんでその能力でポジションにいるんだ!?
思わずそう突っ込ませてしまう、様々な職業のおバカさんの事例が満載。
なぜ、こんなことが山ほど起きてしまうのか。
職位と昇進における構造的な欠陥が、世にはびこる無能を生産し続ける原因である。
これを階層社会学と命名。
読了後に活力や希望が湧いてくる、という類の本では決してない。
だが、世の中の仕組みを考察する1つの新しいものさしを獲得出来る、という点において意味のある一冊だと思う。
社会を捉える視野を広げたい、あるいは広げなくてはいけない人にオススメである。
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真面目な法則だと思って読んだら、ふざけ系だった。ワンテーマを無理矢理長く語ってる感じ。共感はできる。
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うーん、ピーターの法則自体には納得感あるんだけど、この本だと、なんか軽いっていうか
あんまり望みがあるように思えなかったし、提示される選択肢もどうなんだろう、という感じ -
藤原和博さんおすすめ