- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478104217
感想・レビュー・書評
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題名には「40代からの」とあるが、役職定年3年前くらいの人とか、出世の見込みがなくて闇落ちしそう、助けて、という人向け。昔の気力と体力はないけれど、若い人にいい気分で働いてもらう組織を下支えするにはどうしたらいいか、という意識で読んでみたのだけれど、それよりぜんぜん手前で、年下の人を呼び捨てはやめましょうと書いてある。そうかそれすらできない文化の人がいるんだなという驚きがあった。
まったくNot for meというわけではなくて、やる気が減退したときにどうやって前向きに自分の仕事をとらえるかとか、どういう行動をする人は生き生きしているのかとか、年齢にかかわらずしゃきっとするために必要な考え方を復習できたのはよかった。
転職しないでずっと「同期」がいると、出世レースからの脱落の気配が漂ってくる頃に「どうして俺が」という気持ちで後ろ向きになってしまうこと、年下が上司になることに抵抗を感じてしまうこと。大変そうだ。みんなばんばん転職して横並びが成り立たない組織にいれば、妬みからパフォーマンスを下げる危険から遠ざかれてよいのに。学校だって毎年クラス替えがあるからなんとかなってたのに、順調ならともかく、おもしろくないな...と思いながら何年も同じ場所でくすぶるなんてもったいないことだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
40代以降に始まった仕事上のモヤモヤ感の原因が判明!
気持ちが少し楽になって救われました。 -
日本の労働人口の中に、
40代50代の占める割合が大きくなっています。
そんな中、40~50代のうちに、
よく考えてキャリアを積み上げておかないと
それ以降の人生に大きく影響します。
本日ご紹介する本は、
会社人生の中でシニア世代へ向かう人たちの
キャリアや働き方を紹介した1冊。
ポイントは
「自走」
かつては、会社がベルトコンベアのように我々を「動かして」くれました。
しかし、それは働く人から「見通しを持つ力」や「自分で走る力」を奪います。
その結果、このままではいけないとわかっていても、
目の前の仕事だけで毎日が過ぎていくようになります。
これからは、ベルトコンベアに運ばれるだけでなく、
自分の足で動くこと、つまり「自走力」を高めることが重要です。
「まずやってみる」
まず、自分で決めてやってみること。
しかし、組織に慣れ親しみ、効率的に仕事を回せるようになると、
「回せる仕事」以外は腰が重くなります。
その結果、新たな学びの機会は失われます。
①変化を作り出そうとする
②自分で目標を設定していく
③フィードバックを要求する
まずやってみるには、この3つが重要です。
「仕事意識」
「自走力」を高めるには、言われた仕事を何も考えずこなすのではなく、
仕事の意味を考えることが重要。
①社会に対する意味
②組織に対する意味
③自分に対する意味
社会の考えと、自分の考えのズレを少しでも埋めることを考える。
意味を見出すには、目の前の事象の外にでることが必要。
自分が社長だったら、いまの自分の仕事をどうとらえるだろう?
自分の仕事は、同僚にとってどんな意味があるだろう?
シニア期の「上昇気流」が吹き始めるときまでに、
どれだけペダルをこぐ力をつけておけるか?
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
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自分から情報を取りにいかなくなっているせいで、動けなくなってしまっている
自ら小さな変化を積み重ねていくことで、徐々に大きな裁量を得ていく
意味を探るときに、「お金」と答える人は、かなり手前で思考停止している
社内にある資産と、「問題」とをつなげる役割を果たせたら、そこにネットワークが生まれる
「相談される人」になるための一番の秘訣は「相談する人」になること
「人に意見を求めること」ほど「コスパの高い行為」はない
経験を次の仕事に役立つような形に落とし込めているか
後悔をしないためには、越境的学習を中心とした学びが欠かせない
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◆目次◆
PROLOGUE 「でも…私の会社人生、これでいいのだろうか?」
CHAPTER 0 ミドル・シニアの憂鬱
CHAPTER 1 まずやってみる [Proactive]
CHAPTER 2 仕事を意味づける [Explore]
CHAPTER 3 年下とうまくやる [Diversity]
CHAPTER 4 居場所をつくる [Associate]
CHAPTER 5 学びを活かす [Learn]
CHAPTER 6 「リアル」を見通す [RCP]
EPILOGUE 「会社人生、これでよかった」と言えるために
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会社に行くことが憂鬱なので、状況を好転させたくて読んだ。
1.自分の弱みの分析
→下記の3点が弱かった
①まずやってみる
②仕事を意味づける
③居場所をつくる
①まずやってみる
不足しているのは勇気ではなく情報では?怖いと思うことに情報を積極的に取りに行こう
→自分の設計してる機械のことで欠けてる知識を補えば怖くなくなるかも?
②仕事を意味づける
自分の関心を発見する方法として、3人の尊敬する人をあげ、資質を分析し、自分がなりたいと考える価値観を露わにする
⑴Hさん すぐやる、新しい分野を恐れない、最後までやる
⑵Iさん 明るい、バカになって答えない(意味がある回答をする)、単刀直入に話す
⑶Fさん 無駄なことを省く、集中力が高く寄り道しない、さっぱりしてる
→私のなりたいと考える価値観は、
意義のあるやるべきことを、すぐに集中力高く寄り道せずやる、明るくさっぱりしている人
③居場所をつくる
ハブになる
相談され上手になるためには、相談なのかどうかを見極め、解決を見つける材料を手渡す
→他部門と仕事をするとたらい回しにされてしんどいが、それを円滑にらすることが求められてる役割かも? -
何度も転職し、もがいて寿命を削っている自分を戒めるというか、客観的に見つめる為に読んだ本。いわゆるミドルシニアであり、確かに何かと自走力は下がって来たように思う。さて、生きていけるかなぁ。
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自分が求めていたヒントはここにはなかった。役職定年を数年後に控えた人向きの本かな。
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40代、50代の多くのビジネスパーソンに訪れる役職定年や、年下の部下の配下になる経験。皆そこで、ショックを受けてしまうが、どうしたら前向きな思考になれるのか、そして充実した会社人生を全うできるのか。さまざまなアンケート調査をもとに、処方箋を提示する。驚くような提案はないが、充分説得力がある。数年前、「定年後」という新書がベストセラーになった。その書名にならえば、「役職定年後」というタイトルがふさわしい。
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はじめに 私の会社人生、このままでいいのか?
0 ミドル・シニアの憂鬱を抜け出す
・どこで「挫折」しているのか?―昇進の罠
・なぜ42.5歳でやる気を失うか?―役職の悲劇
・いつ動けなくなるのか?―「先が見えた」のウソ
・なぜ「社内迷子」になるのか?―RCP理論
・何から「着手」すればいいか?―5つのPEDAL行動
1 まずやってみる[Proactivate]
・なぜ新しいことを避けるのか?―過剰適応の罠
・職位に縛られているのか?―昇進プラトーの霧
・「裁量」なんてあるのか?―裁量拡大の壁
2 仕事を意味づける[Explore]
・無駄な仕事をしているのか?―対組織
・何に「邪魔」されるのか?―対社会
・なぜ好きなことを忘れるのか?―対自己
3 年下とうまくやる[Diversity]
・「年齢」にこだわっているのか?―多様性受け入れ
・なぜ「孤立」してしまうのか?―批判的フォロワー
・なぜ「鎧」に身を包むのか?―自然体のリーダー
4 居場所をつくる[Associate]
・なぜ「社内孤独死」に陥るのか?―ハブ行動
・なぜ「相談」が来ないのか?―受け答えの見直し
・「弱さ」を隠すべきなのか?―心理的安全
5 学びを活かす[Learn]
・なぜ「成長」がとまるのか?―経験学習サイクル
・「学ぶこと」はどこにあるのか?―越境的学習
6 会社人生を後悔しないRCP
・なぜ「現実」から目を背けるのか?―ポストオフ
・「再奮起」するには何が必要なのか?
・何を「後悔」するのか?―定年後再雇用 -
ミドルシニアが直面するキャリアの停滞感の原因と、その解決策について、膨大なデータ解析結果から示唆する一冊。客観的なデータに基づく主張は一貫しており、説得力がある。日本型雇用の終焉、と言われて久しいが変化はゆっくりと着実に進んでいるのが現実。自分だけは大丈夫、というバイアスを捨て、来るべき時に向け準備を重ねることが重要だと理解した。