わけるとつなぐ これ以上シンプルにできない「論理思考」の講義

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.96
  • (15)
  • (19)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 278
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478105337

作品紹介・あらすじ

どんな問題も、たった2つの行為で答えは出せる。試合で一度も勝てなかった女子高の弱小サッカーチームが、"わける"と"つなぐ"だけで勝利するストーリー形式。高校生から社会人まで、誰でも「論理思考」本質をつかめる、画期的な入門書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この書籍を『小説』と捉えたら、正直がっかりするかもしれません。
    正直、心情の描写がいまいちだったり視点のぶれがあったりと、小説としての完成度はいまいち。
    それでも私が☆5つを付けたのは、思考力を鍛えるためには最良の1冊だと思ったからです。
     
    私はエンジニアなので、普段から論理思考に関しては得意だと思っていました。
    しかし、自分はまだまだ論理思考ができていない、ということに気づかされました。
     
    会社で半期に1度実施される上司との評価面談。
    私自身、ずっと苦手にしていたものでもあります。
     
    どうやって目標の進捗を測るのか?
    どうやって社員の伸長を測るのか?
     
    この作品を読んだ時に、ビビビッと来ました。
    「そうか、『わけるとつなぐ』ってこういった時に使えるんじゃない?」
     
    本書に書かれている内容は実にシンプルです。
    でも、このシンプルなことを実践できているだろうか?
    少なくとも私はできていなかったことに気づきました。
     
    『考える』ことに悩んだ時は、いつでもこのシンプルな方法があることを思い出したいと思います。
    そう『わけるとつなぐ』という方法を。

  • ・自分で考えることのできない人がどうすればできるようになるか、について書かれた本。
    ・フレームワークの使い方ではなく、どんな場面においても共通する行為を身につける。
    ・それが、「わけて」、「つなぐ」こと。

  • ■どんな本?
    弱小サッカーのチームと主人公である女の子が、考えるとはどんな事?と現状の課題を明らかにしていく
    サクサク1時間もかからずに読み終わる分量
    考えることの本質は、わけるとつなぐ。シンプルでわかりやすい

    ■どんな人におすすめ?
    しっかりと考えるとはどういうこと?
    考えたいけど、何をすればいいのかわからない人
    ビジネスというより、身近なテーマで手軽に学びたい人

    https://self-methods.com/rn-connect-with-others/

  • これはぶっ飛ぶほどの好感本。
    いろんな思考のフレームワーク、自分もこれまでに読んできたほうだと思うけど、そのすべては、「分ける」と「つなぐ」だったのか。
    そして何より、その基本となる考え方をノベル仕立てで落とし込んでくれたことがすごい。
    頭にスッと入ってくるしおまけに彼女たちの変貌に感動はするし。
    手元に置いておく本が増えた。
    困った時に手に取りたい本。
    (この本だれかが本の中で勧めてたんだけど、誰だっけ?)

  • 各種フレームワークの基となる「問題を分割して考える」考え方を説明している本

    内容的には、
    ・要素のわける=「それは何でできているか」
    ・比較のわける=「どんな比較ができますか」
    といった問題の2つの分け方や
    ・比較しやすい「数値」で議論
    ・問題から結論まで「→」でつなぐ
    等議論やまとめ方について、ストーリー形式で事例を用いて説明しているため分かりやすい

    ただ、ストーリーしかないのでやや内容は薄め
    「早い人なら、1時間半もあれば読み切れてしまうかもしれません。」って普通に1時間で読了したけど……
    個人的にはストーリー+解説くらいのボリュームが欲しいところ

    【参考になった点】
    ・ちゃんと考える=「わける」と「つなぐ」
    ・理由がざっくりだと原因特定不可→細かく分けて考える・
    ・つなぐことでハッキリ道ができる=論理的
    ・比較しやすい「数値」で議論
     ※基準の設定、数値化、数値で仮定
    ・要素のわける=「それは何でできているか」
    ・比較のわける=「どんな比較ができますか」
    ・考える場面:物理的な余白を意識する
    ・自分で考えることのできない人はどうすればできるようになるのか?
    ・細く分ける、グループ分けする、問題から結論まで「→」でつなぐ

    【内容:アマゾンから転記】
    あなたのどんな問題も、「2つの行為」で答えは出せる。

    問題解決のための「論理思考」は、どうも、難解なことだと思われがちなようです。
    「フレームワークを学ぶこと」だとも、思われがちです。
    でも、そうではないのです。
    考え始めた地点から、答えにたどり着くまでの「道筋」を、自分でつくることです。
    正解のない問いにぶつかった時に、自分だけの答えを見出す方法です。
    「わける」と「つなぐ」という、たった2つの行為で。

    この本は、一度も勝てなかった女子高の弱小サッカーチームが、「わける」と「つなぐ」だけを駆使した「考える練習」で勝利するまでのストーリーをベースに進んでいきます。
    早い人なら、1時間半もあれば読み切れてしまうかもしれません。
    物事の本質を知るのに一番早い方法は、「体験すること」です。
    この短いストーリーを追体験することで、あなたの問題を解決する方法を、ぜひ、身につけてください。

    中学生でも、社会人1年目でも、もしあなたが働いていなくても、あなたの問題に悩むための論理思考の本質をつかめる、限りなくシンプルな論理思考の入門書です。

  • まさか論理的思考について説明された本で感動するとは思わなかった。

    論理的思考と聞いたとき、スタートゴールを関連性のある理由で繋いでいくイメージを持っていた。
    本書にある「つなぐ」というイメージはすでに持っていた訳だが、「わける」考え方が自分には不足しているのが明らかとなった。また、「論理的思考の様々な手法を知ってることではなく、結果としてそういった分析につながる思考力の方が大切である」ということに強く共感し、腑に落ちた。メタ認知的な考え方でスキルを考えた時の1つの本質だと感じた。
    今後は要素と比較の「わける」を実践していき、結果として論理的的思考がなされる思考力を養っていきたい。

    なお本書はストーリー仕立てで主人公達と共に「ちゃんと考える」を疑似体験できる1冊。ストーリーとしては青春時代ならではの熱心な取り組みとその結果が描かれており結末として、自分の中の様々な記憶な想いを刺激される内容となっている。

  • 第1章 考える=「わける」と「つなぐ」

    1 人生が楽しくなかった女子高生
      部活なんて、将来何の役にも立たない
      変わりたいけど、変われない
      自分の心に正直になると、人生が動き出す

    2 1回も勝てないサッカー部
      誰も「勝ちたい」と思っていない
      才能がないなら、考えるしかない

    3 「論理思考」のシンプルな本質
      サッカーとビジネスの2つの共通点
      「ちゃんと考える」の正体

    4 「数学が嫌いになった理由」を考える
      それは、いくつの要素にわけられるか?
      問題から結論までを「→」でつなぐ
      役割をわけて考える

    5 「勝ちたい」と本気で思ったなら

    第2章 「わける」とポイントが見える「つなぐ」と答えが出せる

    6 1日目 〜勝てない理由を考える〜
      できるだけ細かい要素にわける
      「同じグループ」にわける
      必要のないものを「考えない」と決める
      「やりたいこと」と「適していること」は違う
      わけると、スッキリする

    7 2日目 〜“ちゃんと考える”で本当に勝てるのか〜
      納得していない人間は、動けない
      わけた要素を「→」でつなぐ
      「→」とは、「接続詞」である

    8 3日目 〜私たちはどこで勝負するのか?〜
      わけて、つなぐ。わけて、つなぐ。
      勝ちにつながる「もう1つの要素」

    9 4日目 〜“気持ちの問題”の重要性を再考する〜
      人が動くとき、知識やスキルよりも大切なもの
      「抜け漏れがないか」をチェックする
      推定すると「その先」に進める
      「掛け算」にわける
      もっとも重視すべきものは何か?

    10 5日目 〜合理的なのはどっち?〜
      「結論」は、いくつにわけられるか?
      「直感的な数字」に置き換える
      数値なら「比較」できる

     補講 〜“わける”をわける
      「要素のわける」と「比較のわける」

    第3章 「考える」の先にある宝物

    11 秋晴れのキックオフ

    12 決着

    13 サンドロは何を教えたのか?
      フレームワークと「わける」と「つなぐ」
      「わけるとつなぐ」で将来を考える

  • 数学の専門家である著者が論理的思考のについて女子サッカー部の成長の物語を通して書かれた一冊。

    考えることを「わける」と「つなぐ」という二つの行為を主人公のアヤのサッカー部での物語を通して非常にわかりやすく書かれていてスラスラと読めて理解が捗りました。
    解決したいことを要素に分けて原因を特定し、そこから繋ぐことで答えを導くということを試合の展開やモチベーションなどを通じて何度も学ぶことができました。
    そして、ロジックツリーやPDCAサイクルといったフレームワークも突き詰めると本書での「わける」と「つなぐ」につながっていくということも知ることができました。

    本書での技術は仕事はもちろん人生においても使えるものであると感じ、自分の中で何か問題が発生した時本書で紹介されている「つなぐ」と「わける」を使って考えて解決に導いていこうと感じた一冊でした。

  • ビジネスフレームワークのロジックツリーやマトリクスを使うだけで、課題を解決するアイデアがストーリー仕立てで分かりやすく説明されている。

  • 巷間よくある思考の枠組みをわけるとつなぐという二元論で整理するというチャレンジは成功していると思うし、理屈としても正しいと思う。最もシンプルな、思考の枠組みのミニマムのようなものを体得できる。なのでこの手のきちんとした自己啓発本の中では有用なものといえるし、思考の枠組みはシンプルなだけに応用が効く。
    反面、小説仕立てになっておりその小説のクオリティーが鬼のように低い。いやこっちだってガキじゃないんだから小説のクオリティーがメインだなんて思ってないよ、冲方丁とか村上春樹みたいのは期待してないよ、それにしてももうちょっと頑張れるでしょ?という印象。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ビジネス数学教育家。
数学的なビジネスパーソンを育成する「ビジネス数学」を提唱し、延べ1万人以上を指導してきた社会人教育の専門家。
日本大学大学院総合基礎科学研究科修了。理学修士(数学)。
予備校講師から外資系企業の管理職などを経て研修講師として独立し、コンサルティングファームや教育機関に講座を提供。大手企業・プロ野球球団・トップアスリートなどの教育研修を手がけ、一部企業とはアドバイザリー契約を締結し人材開発のサポートを行っている。2018年には国内唯一のビジネス数学エグゼクティブインストラクター(公益財団法人日本数学検定協会認定)に就任。「ビジネス数学インストラクター制度」や「ビジネス教育大学」を設立し指導者育成に従事している。テレビ番組の監修やラジオ番組のニュースコメンテーターなどメディア出演も多数。
著作は国内累計25万部超。実用書のほか作家として小説も発表しており、多くのビジネスパーソンに読まれている。
BMコンサルティング株式会社 代表取締役

一般社団法人日本ビジネス数学協会 代表理事
ビジネス教育大学教授

「2022年 『説明がうまい人はやっている 「数学的」話し方トレーニング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

深沢真太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
アンデシュ・ハン...
リンダ グラット...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×