世界のエリートが今一番入りたい大学ミネルバ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478105344

感想・レビュー・書評

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  • 今までになかった学校創造と実現。
    教育界のベンチャーとして、より良い形を提示することで超大手に戦いを挑んでいる、すごくカッコいいプロジェクトに感じた。

    自身の「こうあるべき」→高等教育の再創造を突き詰めて、徹底的に捨てて、純粋な必要なものを残して、実現させている。
    これを、思い付き(発想し)、できると信じ、実現に向けて大量の反対にあいながらも動き続け、絶対に逃してはいけないキーマンからの賛同を得て、実現させるって、本当に凄い。

    しかし、やはり、まだ世にない理想像って、識者であっても反対しまくるもんなんだなぁと悲しくもなった。笑
    自分は反対する側になりたくはないけど、なってしまったとしても、ピーターティールのようにその反対の理由を論理的明確に「ここが越えるべき壁だ」と言えるようにはしたい。

    クリティカル思考(主張の評価、示唆の分析、決断の優劣の判断)、クリエイティブ思考(発見の促進、問題解決、モノやサービスの創造)、効果的なコミュニケーション(効果的な言葉や表現を使う、非言語コミュニケーションの効果的な使用)、効果的なインタラクション(交渉、仲裁、説得、効果的な協業、倫理的行動も社会意識)、あと、ファー・トランスファー(ある分野における事象から抽出された有効な要件をまったく別の事象に応用する)という概念。
    これらは確かに社会に出てから、会社に入ってから学んでいる気がする。大学ではほとんど学んでない。
    そう考えると、確かに大学って何のためにあるんだろう。仕事には繋がっていないし。
    大学時代に身につけておければ、すごく選択肢が広がる。

    アクティブ・ラーニング・フォーラム。
    参加者全員が見えるから、怠けられない。発言も集中度合いも、すべてデータが取れる。日々のミーティングにも導入したいやつ。
    一方で学生寮でリアルの交流もするのも必要な側面だと思うし、それでバランスが取れてるのかなと思う。

    世界7都市を渡り歩く。現地に滞在しないとわからないことは絶対にある。Google mapで見てるだけじゃわからないそこでの生活を7種類味わえるのは素晴らしすぎる。

    今のミネルバ大学は、少人数で精鋭だけがいるからブランドが成り立っているけど、規模拡大していった先でもこれが維持向上できるかどうか。していってほしい!

    そして、ミネルバプロジェクトの経営とミネルバ大学の非営利運営の継続のための収益拡大もしていけるかどうか。
    こっちは、企業向けのコンサルや教材貸与や能力開発や人材紹介、他大学向けに横展開、中高教育向けに次の入学生を増やす事業など、いろんな方向性があるし、大丈夫そうな気がするけど。現ミネルバ大学のクオリティ担保のためにも、しっかり経営していってほしい!

  • ①直接的影響と②複合的影響を使う。例えば、新しい議題を通す時に、①はその議題の懸念事項は何か?②は、既に存在する規則と併用した時、発生する懸念点は何か?

    人が最も効率よく学習できる方法
    ①脳を通常より負荷をかけた状態で稼働させる
    ②繰り返し練習が行える環境
    ③能動的に参加する授業

    アクションプラン
    ・子供を平等な目で見て、長所を見つけてあげ応援してあげること。
    ・1、3年目研修の方法。事前に課題をあたて、能動的に取り組んでもらう研修を模索する。

  • ミネルバ大学の設立趣意、具体的なな内容、今後の課題が客観的に記載されていてとてもわかりやすかった!

    実践的な知恵を提供するプログラムとして、まず学び方を学ぶというコンセプト、完全オフラインでシステムを通じて教員が伴走する反転学習方式の授業などとてもわかりやすかった。

    ブルーオーシャン戦略になぞらえることで、ミネルバ大学が何を得て何を捨てたか整理されていた。

    ミネルバ大学の今後に期待したい!

  • ミネルバ大学の歩みを通じて、これまでの教育の在り方やオーセンティックな仕組みを変えるプロセスや思考法にまで読みながら考えを巡らせることが出来、気付きの多い一冊だった。ミネルバ大学の在り方を知らずしてこれからの教育は語れないんじゃないかと思うぐらいです。

  • 反転学習というやり方を取り入れてみようと思った

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB26597023

  • 学部生のための大学を目指すというのは素晴らしいビジョンだと思うが、そこを目指すためにファンディングも含めてやることも限られているため、教育ビジネスの難しさを感じた。

  • 世界の大学教育を変える可能性を秘めた新設大学の話。
    既存大学の課題を浮き彫りにし、目指すべきビジョンを示し、それに向かうための打ち手を順序立てて論理的に示しており、とても分かりやすい。
    実際に大学を立ち上げる際の戦略についても詳しく解説されており、マーケティング・経営戦略としても非常に興味深い本でした。

  • 大学関係者としてとても面白く読んだ。ミネルバはオンラインを使ったリベラルアーツスクールなのだと感じた。

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部卒、ケンブリッジ大学経営管理学修士(MBA)。大学卒業後、東レ、ブーズ・アンド・カンパニー(現PwC Strategy&)、住友スリーエム(現3Mジャパン)を経て、ミネルバ大学の日本連現在は日本連絡事務所代表を辞し、「Dream Project School」を立ち上げた。
著書に『世界のエリ-トが今一番入りたい大学ミネルバ』(ダイヤモンド社)。

「2019年 『最難関校 ミネルバ大学式思考習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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