- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478106150
感想・レビュー・書評
-
中日ドラゴンズの監督・GMを経験した落合博満氏の著書。こちらはGM退任後の2018年に発売されており、『采配』からGM経験が加わっている。
本著では以前の著書に比べ自身の経験や野球の話が多くなっているような感じがした。
タイトルこそ違うテーマに見えるが根本的に内容は一冊を通して一貫している。
落合氏の考えは基本的に自分のために最大限努力しやり抜くことが根底にあり、ほとんどこれを別の表現で伝えているに過ぎない。
また本著においては、データの使い方や部下への関わりなど少し時代にマッチしてない部分もやや見受けられた。
後半のテーマはやや屁理屈だったり小言だったりが多いように感じた。理屈が通ってるように感じるがあくまで結果から理屈を語っているので矛盾を感じることもしばしばあった。
しかし全体を通して考えると落合氏の野球観や仕事観はとても参考になる。私は落合氏の著書や講演が好きだ。
ただあくまでも一時代を築いた野球人としての考え方であり、全てが現代社会に通ずるかは別だと肝に銘じる必要があると感じた。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
采配の続編ということで決断と実行の大切さが書かれています。
野球も仕事もやるべきことをちゃんとやるということなんやと思います。
書かれていることは理にかなっていて仕事の参考になります。
野球好きな人やったら落合博満ファンでなくても面白く読めると思います。 -
私は、落合さんのことを完全に勘違いしていた。
「オレ流」や中日時代の猛練習などからてっきり、根性論と個人主義の人間だと思っていた。
しかし、この本では、落合さんの頭の中で展開されていた理屈が語られており、そのいずれもがかなり理屈っぽく考えられているのがわかる。
向上心旺盛で理屈っぽい落合博満の頭の中を少しのぞいてみることができる本だ。 -
采配が結構面白かったし聡明な方だなという印象が残っていたので、なんとなく読んでみた。読後感としては采配ほど印象に残ることもなかったけど、考え方はスッキリサッパリしててやはり面白い方だと思いました
-
他人にどう思われるかを気にすることなく、仕事や物事の本質を見極めて、自分の思うがままに決断、実行し続けることが大切。
-
極めて良書。著者の思考はかようにも、本質的で緻密(戦略的)な思考をする人と理解していなかった。
(失礼ながら三冠王、偏屈そうで前時代的な監督、解説者としか思っていなかった。)
本書は自己啓発本ではないし、説法でもない。著者の思考における具体と抽象の往復を言語化したものであり、大いに参考にできるものだ。 -
無死一・二塁の場面での先述論が面白かった
-
落合博満の主に監督時代の話。
もちろん野球の話がメインだが、どちらかというとマネジメント論的な感じだった。 -
読みなれた落合博満の本だが、結果にコミットするために何をすべきかに注力の重要性。
練習でも試合でも優れた人を見て盗む。
最後は体力と睡眠。
基本に戻る。
捕手のワンバウンドの練習の時はストライクも混ぜる。
遠くから選手を見て客観視する。 -
・「嫌われた監督」も気にはなるが、まずは本人の言葉からアプローチすべきだろうと思ってこちらから読んだ
・監督になった経緯などを述べられていて面白い
・ユニフォームに関する見解も面白い。確かにオリックスのポンタは可愛いけど、ユニフォームについてるとね…
・またどこかで監督やってくれないかなぁ、無理かなぁ。確かに今の時代の選手に落合さんが接する姿想像しづらいかもではあるけど。でも本人もまだやりたい気持ちはあるんじゃないのかな
・森繁さんのこと本当に信頼してたのが伝わってきた