ビジネスエリートになるための 教養としての投資

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478109915

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスの場面でも投資家目線での事業の評価は重要である。

    投資自体については、自身が主宰するファンドについて、バフェットを目指して、永久保有できる銘柄を厳選して購入する方針で運営しているとのこと。

    永久保有できるかどうかのポイントとしては、参入障壁を築けているか、という点が重要だということ。

    ここまでは、とても納得がいったし、参考になった。
    しかし、それ以降についてはあまり賛同できない。
    ・投資とは金儲けであり、企業を応援するために株を買うなんてもってのほか、とのこと。
    この点は、ある意味投資の価値観の問題なので、仕方ない点もありつつ、日本企業を徹底的にけなしている。日本で生活する

  • 資産を株に投資し、お金に働いてもらおう。でないと、私達はいつまでも労働者1.0のまま。
    著書のポイントは、シンプル。投資先の企業は「利益を出しているか」「高い参入障壁を築いているか」
    そのためには勉強必要。

    この考え方から著書の投資先は米国企業が主になる。アジアが今後伸びるからと言ってアジアの企業に投資するのは素人。儲かるのは、ウォルトディズニーという考えは、ハッとした。人口が増えるアジアの老若男女が興味持つと言ったら…?なるほど。
    学ぶところは多いし、一部考えを取り入れたいとは思うが、彼の投資家としての方針は「プロ」のものであるとも思う。
    著者は、配当は、企業が成長のための投資を先に株主に還元しているだけという。理解するけど、値上がりが期待できるとはいえ配当出さない、かつ、ベラボーに高いGAFAの株を個人レベルの投資家が何で買うのか?著書の言い分読んでも理解できない。
    また、参入障壁が低い外食産業に優待目的で株買うのも愚の骨頂というのも、人それぞれ。まあ、著書みたいなプロが配当目的でファンド組まないでしょう。

  • 貧困は遺伝する、まさにそうで正論だから読んでイラッとした。
    好きで貧乏な家庭で育ったわけじゃないのに、自分じゃどうにも出来ないところで決まってるなんて。

    けっこうな時間をかけてようやく読み終えた。
    個人的にはすごく読みづらい。専門用語がある、とかそれだけではなく文章自体が合わない。
    そしてこの手の本を読むと毎回思うのだけれど、お金持ちになるには株式に投資するべき、で配当は受け取らず再投資、
    そうしたらなにで現金を手にするわけ?
    生活費はどこから入るの?
    結局雇われでは限界があるので自分で事業をしなくてはならないわけで、その事業で食えて投資にも回せるだけの利益を上げないとお金持ちにはなれないわけでしょ?
    そこをはっきりと明示せず、株式に投資すればいい、だけ書かれても困る。

    そしてこの本はとにかく参入障壁の高いところに投資せよ、と。
    (この参入障壁という言葉も意味は分かるけど馴染みのない言葉だから出てくる度に思考がフリーズして、だから読みづらかった)
    短期的な売買で利益を確定させるのではなく、成長していく企業を見極めて、(そのために参入障壁がどうかを考える)そこに投資せよ。と。
    お金の本を何冊か読んだ後に読むと当たり前の考えだよなあ〜と感じる。が、実行できているかは別なのでとりあえずそういう考えがあることだけ頭に置いておこう。

  • ・本当に正しい答えは何か? 企業の本質的な存在意義は何か?それは「社会に付加価値をつけるため」に尽きると思います。資本主義は、そのように世の中に付加 価値を提供できる企業どうしを「神の見えざる手」によって競い合わせることで、より 効率的に機能させる近代最大の発明です。「利己」を追求するところに「利他」が生まれるという考え方です
    ・株式市場は、短期的には人気投票の場に過ぎないが、長期的に見れば「価値」の計測器として機能する
    ・売らずに済む会社を見つけるには、「構造的に強靭な企業」に投資しましょう。強靭な構造とは、「高い付加価値」、「高い参入障壁」、「長期潮流」
    ・投資を知らなければ、あなたは一生「奴隷」のままだ

  • もっと若いうちに読みたかった本。ビジネスマンは全員読んでおくべきかなと。個別株をやらなくても教養として身につけておきたい。
    労働者2.0にならなければ!

  • バフェット流の長期個別株投資の本。
    学生や社会人になったばかりの人など、まだ投資を行った事がない人向けの本。
    本質的な事が書かれているが、長期投資の本なので辛抱強く真似ができるかと言われれば難しい。
    投資に必要な具体的な知識は別途会計の本などを読んで学ぶ必要がある。

  • 筆者の投資に関する考えが割合として多い印象。
    6時限目のご自身の経験を元にした企業の見方やファンドマネージャーの話は新鮮でとてもおもしろかった。競争優位と付加価値と長期潮流の軸で強みがあるかを見ることが大事で、特に参入障壁を重視して評価することが多いという話だと理解した。

  • メールマガジン(ビジネスブックマラソン)で激推しされており、刀の森岡氏も絶賛とのことで購入。

    【ざっと内容】
    農林中金で活躍し、長期厳選投資を実際に進めている奥野氏による投資の考え方、投資先の企業を見極めるtipsが書かれた一冊。

    【こんな人にオススメ】
    ・株式投資に興味がある方

    【感想】
    ちょっと期待値高すぎたなという感じ。長期厳選投資のメリット、おすすめする理由、具体的な投資先候補など、役に立つことは確かに一定あったが、身の詰まった内容は後半1/3程度。多くが奥野氏の半生等が描かれており、読み飛ばしてしまう部分が多かった。
    奥野氏がオススメする投資法も個人で推し進めるにはやりきるための忍耐と調査力も必要で、実際に目の前の投資をワクワクさせてくれたりするわけでもなく、、、絶賛は言い過ぎなような印象。

  • やや文体が読みづらいなとか思ってしまったが、内容は新鮮なことも多く、読んでいて面白かった。

    特に新しいと思った意見や発見は以下。

    ・日本人が投資をしない理由
    →財閥解体によって、資本家マインドを持つ人が減ったため。
    ・どんな会社に投資するべきか?
    →構造的に強靭な企業
    ・高付加価値 ex ディズニー
    ・高い参入障壁 ex コカ・コーラ
    ・長期潮流 ex ×タバコ

    ・会社の参入障壁は、内部の人、競合、川上川下の会社に聞く
    ・AIが様々な分野に導入されていく中で一番の参入障壁を持つのは一次情報を握っている会社
    ・マーケティングにかけられる費用も参入障壁

  • 投資の利用について、基本が学べるかと。

    話し方(書き方)はクセがあるが、学びはあると思います。

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著者プロフィール

投資信託「おおぶね」ファンドマネージャー。農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC) 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。著書に『投資家の思考法』『教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』(いずれもダイヤモンド社)がある。

「2023年 『マンガでわかる お金を増やす思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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