脳の毒を出す食事

著者 :
制作 :    小田 真規子 
  • ダイヤモンド社
3.15
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本棚登録 : 182
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478110256

作品紹介・あらすじ

若返りと認知症治療の専門医・白澤卓二先生が提案する;脳の機能を上げる食事です。

著者いわく;20年前に「今後;認知症患者が爆発的に増加する」と言ったときに真剣に耳を貸してくれる人はいなかったそうです。しかしその予言はピタリと当たり;現在の認知症患者数は増加の一途。本書では長年多くの患者を診てわかったことを含め;最新医学で明らかになった認知症を予防・改善と;その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な「脳の毒を出す食事」を提案します。

いま認知症研究が急速に進んでおり;発症のメカニズムや治療法があきらかになってきました。たとえばアルツハイマー病を引き起こすアミロイドβが;口の中で歯周病菌のひとつであるジンジバリス菌によって産生され;血流にのって脳に運ばれて脳に蓄積するという論文が;世界で複数発表されています。

白澤先生が認知症の3大要因として挙げている「炎症」「栄養不足」「有害物質(毒)」の中から;本書ではこれまであまりスポットを浴びてこなかった「有害物質」の問題点に注目して;有害物質とは何か? いまある毒を出す食事とは? 体に毒を入れない食事法とは? 食事以外のことで毒を出す方法とは? と毒出しについて徹底的に解説します。食事以外の問題点;たとえば1980年代まで歯科治療に使われていた水銀を含む合成金属のアマルガムの有毒性;医薬品の添加物;制汗剤に含まれる有害金属などについても解説します。

巻頭には;実際の食事をビジュアルでわかるよう;人気料理家・小田真規子による「1日3食×7日間の献立例」をカラーで掲載しています。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルにインパクトありの白澤卓二さんによる健康本。脳に毒が溜まってしまう原因として炎症(感染など)・栄養不足・毒素(カビなど)の3つがあるが、溜まった毒を解毒したり、出来るだけ脳に毒を入れないようにするには食事を変えることが有効であり、本書は(脳の毒により)脳の不調や病気を避けるための食事法+すぐにできる習慣が解説される。食材やレシピがカラーで紹介されており、実践的な内容となっている。

  • 脳に入る毒をなるべく減らし、脳の毒を出す食事を食べるというシンプルなことを分かりやすく書いてある。レシピもあって、具体的だが、食事の量がかなり少く、しかも糖質が1日玄米50グラムだけとは驚きだ。実行していくのがなかなか難しい。

  • 脳に毒を入れる生活を今まで続けてた。
    この本を読んだことによって、少しは意識が変わるのだろうか。

  • 0 なんで読んだの?
    (1) 健康になりたいから。
    (2) 食べるものと控えるものとその理由を知りたい
    (3) 日々の食生活に落とし込める状態

    1 どんな本?
      脳に毒が入らないようにする本はあるが出す方法
     を紹介する本は初めてだと思う。キーポイントはタ
     イトルの通り毒を出す食事。コンセプトは人工的な
     ものは避ける事。

    2 構 成
      全4章構成で、「はじめに」で脳の毒は食事で減
     らせる、健康と長寿はセットでなければならない、
     と来て、脳の毒を出す暮らしはナチュラルな暮らし
     であると説いている。

    3 著者の問題提起
      現代は食事はもちろん、大気、大洋、大地に至る
     まで人工的な毒物で汚染が進む時代だ。様々な経路
     から我々の体内には毒が侵入している。認知症をは
     じめとする疾病の原因になっている。

    4 命題に至った理由
      血液脳関門と言うフィルターで脳は守られている
     と思われていたが近年の研究で脳から歯周病菌が発
     見された。毒を取り込まない取り組みだけでは無
     く、どうしても入ってしまう毒を体から出す取り組
     みが必要である事。

    5 著者の解
      脳に毒を入れない食事、脳から毒を出す食事、脳
     から毒を出す習慣で対策する。江戸時代ぐらいのナ
     チュラルな習慣が理想

    6 重要な語句
    (1) リコード法
       炎症、毒素、栄養失調の脅威に曝されるとアミ
      ロイドβが溜まり認知症になる。その3つの脅威に
      対処する事
    (2) 血液脳関門
       脳幹にあるフィルター。
    (3) ホモシステイン値
       脳の栄養不足や炎症が起こると上がる値。この
      値が高いと認知症になる。
    (4) 毒出し小皿
    (5) 自己覚醒
    (6) ロイテリ菌

    7 重要な文
    (1) 体に毒を入れない→腎肝臓に負担少→解毒能力
      の維持
    (2) 江戸時代の生活ぐらいのナチュラルが理想
    (3) ひじきはヒ素でダメ。食わないが正解
    (4) 石鹸は固形
    (5) 農薬だけで無く医薬品も異物→薬も毒
    (6) タンパク質と糖質が結合して老化タンパク質に
      なる→毒 認知症の原因 血統以上も
    (7) 噛む事は脳のジョギング
    (8) ターメリックでBDNFが増える

    8 感 想
      とりあえず毒だし小皿を早く食べたいと言う気持
     ちになった。刺さった箇所は薬も毒。リコード法を
     深く知りたいと思った。図解というか写真でレシピ
     を学べるのがとても良い。人に勧めるなら糖質制
     限。取り組んでいるから。この本はのタイトルは
    「脳の毒」がいいと思う。

    9 TODO
     ・リコード法の書籍を探す。
     ・ルイボスティーとアボガドとグレープフルーツの 
      習慣化
     ・毒だし小皿を作って妻に説明
     ・ブラジルナッツの購入
     ・ロイテリ菌の購入
     ・ターメリックの購入
     ・レシピの挑戦。(美味しければ続くはず)
     
     

  • 色の濃い野菜を食べる

  • ブルーベリー太極拳

  • 軽度認知障害(MCI)や認知症患者が日本には1,100万人を超す勢いで増えており、高齢者(2022年度3,627万人)のおよそ3人に1人が脳に障害を持つ時代になった。脳に障害をきたすのは、著者のいうとおり、アミノイドβによって脳内のタウタンパク質が増えたことによる異常で、その原因は現代の利便性を求めすぎた結果からであるのは、周知の事実だ。
    食事をメインにした著書ではあるが、そのほか運動や生活下における気をつけることなども書かれており、さらっと読むには読みやすい著書だと感じた。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50246268

    現在、認知症患者数は増加の一途。その発症を避けるには、40代からの脳のケアが大切だと著者はいう。本書では世界最新の医学で明らかになった認知症予防・改善策と、その研究からわかった脳のパフォーマンスを上げるために必要な食事を提案します。(生命融合科学分野 大塚正人先生推薦)

  • ●所感文
    ・もはや糖質制限は食リテラシーに置いて、必須事項となっている。しかし、1日に15グラムというのはやはり少なすぎる。低GI食品の代表と言われている、そばやオートミールですら、1回の食事で15グラムは軽く超えてしまう。主食と言う概念を捨てて、食事を見直さなければならないなと思っている。

    <脳の毒を出す食事> 7つのルール
    1.1日1回「毒出し小皿」を食べる
    2.主食は「かさ増し玄米」に変える
    3.油脂と調味料を厳選する
    4.魚は小型から中型の天然物を選ぶ
    5.肉・加工品は産地と原料を精査する
    6.色の濃い野菜をたっぷり食べる
    7.よく噛んで食べる
    <はじめに>まとめ
    ◎脳の得は、食事を変えることで減らせる
    ◎長寿と健康は、必ずセットでなければならない
    <第2章>脳に毒を入れない食事
    ◎脳に毒を入れない施策とは?
    ★糖質制限の本当の実力
    →糖質を控える食事は、脳に毒をためないためにも有効である。
    →その量、1日15グラム
    ※人が1日に処理できる糖質の量である
    ※ 1日50グラムの玄米で18グラム
    ◎脳の得になる油
    →オメガ6…大豆油、コーン油
    →トランス脂肪酸…マーガリン、ショートニング
    ◎薬になる油
    →オメガ3…アマニ、えごま油
    →オメガ9…オリーブオイル/ごま油/なたね油
    →中鎖脂肪酸…ココナッツオイル/MCTオイル
    <第3章>脳の得を出す食事
    ◎カレーを食べよう
    →カレーに使われるターメリックに含まれている、クルクミンと言うポリフェノールが脳由来の神経栄養因子を増やすから
    ◎ターメリック×オメガ産の油が最強
    →鯖やイワシなどの魚をカレー粉で調理
    →サバ缶カレー
    ◎ターメリックの小瓶を持ち歩くのもいい!
    ◎小腹が減ったらナッツと果物
    1.糖質が少ない
    2. 30回以上を咀嚼できる
    3.加工されていない自然の食べ物
    <第4章>脳の毒を出す習慣
    ◎睡眠時間を確保するための考え方
    →夜にやり残した事は朝にやろう
    <終わりに>まとめ
    ★発展し過ぎた現代を健康に生き抜くには、江戸時代の暮らしが手本になる。

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著者プロフィール

順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。1958年神奈川県生まれ。千葉大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科修了、医学博士。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学など。日本抗加齢(アンチエイジング)医学会理事などを務める。

「2013年 『長寿県長野の秘密 白澤卓二が解き明かす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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