- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478110997
作品紹介・あらすじ
採用してはすぐ退社。その繰り返しは会社に原因がある。必死に採用したにもかかわらず、入社後はおざなりな研修ですませ、育成は現場に丸投げでは社員の定着は望めない。入社初日に歓迎の意をしっかりと伝え、スムーズに社内の人間関係を構築していけば、社員は高いパフォーマンスを発揮する。
会計事務所や一般企業の経営支援、資産家の不動産コンサルティングなどを中心に業務を展開するアックスコンサルティングの代表が語る、強い組織を作る方法とは。
感想・レビュー・書評
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「従業員エンゲージメントには、ビジョンとオンボーディングが大事だよ」ってことが書いてある本。オンボーディングのやり方、振り返りの問いなどはとても参考になると思う。
問題はこれを企画する側の「人事部」や「人材開発部」の人たちがこれを実践するかどうかかな、と。特に人材開発部がある企業は比較的大企業(=伝統企業)であることが多いと想定される。
既存の人事部・人材開発部の人たちはこんなに丁寧なオンボーディングを経験していない人が多いはずなので、この新しい価値観にどれだけついていけるのかが疑問に思った。でも、すごく、大事。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
離職防止に効果的なのが、エンゲージメントの向上。
社内の人間関係が構築できれば、社員は高いパフォーマンスを発揮する。
強い組織を作る方法を伝授してくれます。
サンタクロースのミッションは、
荷物を運ぶことではない。
子どもに笑顔を与えることなのだ。 ー 203ページ
新卒社員は、1年に10パーセント以上の人が退職し、2年で20パーセント以上。3年で30パ ーセント以上の人が辞めています。
TVでは、転職サイトのコマーシャルが数多く流されていますが、転職市場は彼らにとって、最も儲かるビジネスなのです。一部の資料では転職者300万人、その経費はなんと1兆円以上かと思われるから桁外れの金額です。 ー 251ページ -
様々な場面で目にすることが多くなったが、微妙にニュアンスが違うなぁと感じてた「エンゲージメント」。本書では「個人と組織が一体となって、双方の成長に貢献し合う関係(p81)」と定義し、「従業員同士が強い絆で結ばれている状態」が「エンゲージメントカンパニー」だという。
要は、信頼関係、絆の構築なんだろう。
その他にもCHO(チーフ・ハピネス・オフィサー)や「WIIFM」、オンボーディング、タッチベースの重要性など、わかりやすい挿話とともに紹介されている。信頼関係を構築するための“自己晒し”は、ある程度実践してるつもり。 -
実践的でわかりやすい、しかも面白い。手元に置いておきたい一冊。
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202203
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自然界には、「成長しようとしている」か、「死んでいこうとしている」の2つの存在しかない。
会社にとって成長とは、常に何かにチャレンジしていくこと。 -
「こんなことを上の人が考えてくれていたらなぁ」と思いながら読んだ本。
ここに記載されている内容が当たり前になる日本になってほしい。 -
HR tech最前線。
製品紹介の宣伝に止まらない今時の人材管理ではなく人材開発の今に迫った良書。
ストーリー仕立ての組み立ては好きになれないタイプだが、それでも素直に話を聞くことができるつくりだった。
物語のうまさを感じる。
今まさにエンゲージメントと何か?組織が長くメンバーとともにやっていくにはどうすればいいか?
が、実践的な行動を伴って動ける内容。
巻末の要約も人に説明するのに使いやすい。
参考文献はないが、要素要素は心理学や科学で語られるあるあるの詰め合わせでもあるので納得感が高い。
1on1のフォーマットや人材開発を前提としたオンボーディングの見直しは今すぐ出来ることなので取り入れたい。