考える人のメモの技術 手を動かして答えを出す「万能の問題解決術」
- ダイヤモンド社 (2022年9月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478113028
作品紹介・あらすじ
答えのない時代、メモが最強の武器になる。コクヨの現役社員である「ノートのプロ」が明かす、メモで自分だけの答えを出す方法。
感想・レビュー・書評
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個人的には中盤までがヤマでした。ちょうど今年に入って測量野帳にメモを取り出したのでおすすめされててタイムリー。漫然とではなく考えながらメモを取ること、そのメモを定期的に見返すことを習慣にしようと決意しました。
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メモは必ず後日見直し、整理、そしてアウトプットしておくことが鉄則だ。最近はスマホのアプリで丸ごとホワイトボードを読み取り(スキャン)し、テキストにしてくれるので活用するともっと効率が上がる。よく使う単語・言葉などはデスクに貼り付けて置くもの良い。
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コクヨの社員の著者が同社で実践され商品開発に活かされているメモの技術についてそのノウハウを書いた一冊。
インプットとアウトプットの2つを上手に活かしてアイデアを出す技術を本書で学ぶことができました。
インプットメモでは気づきを書き、アウトプットメモを見て考えるということをメインにその中で目的となる基準を持ってメモを取ることや箇条書きにするなど見返しても理解できるようにメモすること、思考を前進させるメモや書くことで理解を明確にすることなど
実践的なメモのノウハウを知ることができました。
また、ルールで縛りすぎないことやアウトプットは書き殴りでもいいことなど無理をせずに継続できる方法や同社での事例に基づいてどのようにメモからアイデアを出しているかも知ることができました。
また本からの気づきの得方や8つ課題4つ打ち手やWHY→HOW法などの技術的な面も学ぶことができました。
メモを習慣化することでそこからアウトプットし自分の人生に活かしていくそんなメモの方法を学ぶことができた一冊でした。 -
[墨田区図書館]
ダイヤモンド社の記事(https://diamond.jp/articles/-/314833)を読んでいたら、『コクヨのシンプルノート術』『考える人のメモの技術』の2冊が紹介されていた。
本書はそのうちの1冊、『考える人のメモの技術』。
一時期、東大生のノートや仕事関連の、思考まとめ、記憶術、アイディア出しなどの書籍を読んだことがあるけど、その再来かな?上記の2冊に加えて筆者がメモ術を生理するのに役立ったという下記の4冊も読んでみようかな。
①『情報は一冊のノートにまとめなさい』…ノートは一元化、時系列で取ることで、知的生産のシステムになる
②『メモの魔力』…日常の出来事を、ファクト、抽象化、転用の3つでメモすることでアイデアに使えるノートができる
③『ゼロ秒思考』…毎日、1テーマ、1ページ、1分で頭に浮かぶことをメモする。それを10分やることで深く考えられるようになる
④『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』…方眼が思考のフレームになり、情報が整理されて正しい思考ができるようになる
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「コクヨ」から出ている『コクヨのシンプルノート術』も実質この方の本だったみたい?書かれている内容や説明はほぼまるかぶりだった。なので前半は同じことの繰り返しだなーと半ば退屈になりつつ読み流していたけれど、後半は、メモの技術、というよりも恐らくメモのおかげで?と言いたいのかもしれないけれど種々のアイデア商品の生まれ紹介のようになっていて、それらのネタ話的なものが面白かった。"メモの技術"としてではなく、単に知識本として読むのなら、この本の方が面白い。
ただ純粋に、とりあえず"メモの取り方"を学びたい、培いたい、と思う人にはシンプルノート術の方が筆者の勧めるメモ法が画一的にまとめられていていいかな? -
仕事で、特に手書きメモを書いている人にはおすすめする本です。
自分の中で無意識に行ったいた方法論を具体化してくれました。
特に面白かったのは、メモを取る際には「自分の感情」もセットで書くということです。
確かにメモの内容よりも、こっちの気付きのほうが得られることが多いかも知れませんね。
■何を学びたいのか?
効果的なメモを取る方法を知りたい
■それを学んで自分はどうなりたいのか?どのような成果、結果が欲しいのか?
- 自分の考えをまとめたい
- 日々の気づきを忘れない
- 自分の人生を決める毎日をすごしたい
■この本の問題提起は何か?
自分らしいアウトプットを出すためには?
■問題提起に対する解決策は何か?
メモを書く習慣をもつこと
- 気づきのメモ(インプットメモ)
- 考えるメモ(アウトプットメモ)
■本を振り返って、面白かった箇所はどこか(へぇーって思ったこと)
- メモを取る際には、情報だけではなく、それをメモする際に自分がどう思ったのか感情もセットで書くと良い。内容が自分ごとになって定着するし、あとで見返したときに想起しやすい。
- 書くと考えるは分ける。書きながら考えると手が止まる▷多数経験あり
■具体的なアクションの仮説(行動)
- 自分の興味・関心・優先度の基準を定め、その基準に従ってメモを取る
- 気づきを加える
- 全て書き出して横に縦に思考を広げるメモを書く -
メモに対する意識と出てくるアイデアの質は反比例すると思っている。
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ちょうどサコッシュにメモ帳を入れて持ち歩き始めたところでこの本を見かけ、読んでみようと思った。ページ数はそれなりにあるものの、文章量は多くはないのでサラッと読み切れた。
メモを取る、といってもなにを書こう……と考えてしまうタイプだったので、メモのポイントとして固有名詞、量や金額などの数字、法則や専門用語、気の利いた言い回しという4つを挙げられていて、押さえておくとよい情報が絞り込めたと思う。
メモのことについて考え込んでいれば割と行き着くようなことも書いてあるので、若干拍子抜けはしたけど、得るものはあった。「メモの心得」というよりは「企画や問題解決のためのメモ」という方向性の印象で、後半にかけてそれが強くなる。 -
とにかくメモしようと思った
メモすることで考えが整理できる
そんなに難しいことは書いてないので実践しやすくて良かった -
文房具・オフィス家具メーカーコクヨの社員による本。
メモの取り方からその活かし方まで丁寧に書かれている。
まず最初に、現代において、情報をたくさん知っていることや論理的に考えることは重要としながら、それ以上に大切なことは、
考えるべきテーマに対して自分の経験や知見と照らし合わせながら、
”何かを感じとり、何かに気づき、
そこから思考を深く探求しながら、
オリジナリティのある視点を加えた自分の答えを出すこと”
だという。
この一説が本書の内容を要約した言葉といえる。
つまり、「メモの技術」というとどうしてもノウハウ的な方法論が中心と思われがちだが、もちろんそのような方法論を具体的に論じつつも、力点はそうして残したメモをどのように活かし、それに基づいて考えるかが説かれている。
これについて著者は、メモは、外から入ってきた他人の情報だけではなく、内なる自分の頭にある価値観や経験から来る考えを引っ張り出す役割を担っていると説明する。
つまり、メモとは「考える」ために必須の道具であり、その技術は自分を変え、世界の見方を変え、人を変える強力な思考の相棒である。
これが著者の考える「メモ」である。
これだけでも、私が本書を読む前に想像した内容とは大きく異なっていたが、確かにメモは手段であり、重要なのはそれに基づき自分自身がどう考えるかである。
では、「考える」とはどういうことか?
それについて著者は、
”ある「状況」に対して、自分の過去の知識や経験、価値観などが蓄積された「考え方」を使って、手に入れた情報を組み合わせたり、並べ替えたりしながら再構築する、つまり「編集」することによって、自分なりの「考え」にたどり着くという行為”という。
そして、深く物を考えられる人になるためには、インプットをアウトプットに変える変換装置をもっていることが大切。
本書で紹介されるメモのコツこそが、この変換装置なのである。
では具体的にどのように「メモ」するのか?
下記はあくまで著者が推奨する方法だが、必ずしもこれに拘泥する必要はないともいう。
まず、インプットメモとアウトプットメモという2つのメモを使う。
1.インプットメモ
①意義
・普段の気づきを書く
→自分の情報感度に引っかかる情報をすくい上げる
・そこからヒントを得て、アウトプットに使うヒントをストックする
・または、自分の考えをアップデートする
②使用するノート
・測量野帳
→持ち運びやすいサイズ
③メモの仕方
・見返すときのためにある程度キレイに書く
・タイトルと日付を書く
・箇条書き(15~27文字)で抜き書きする
・3割の余白をあける(テーマが変わるたびに1~2行あける)→後から気づいたことを書き足せる
2.アウトプットメモ
①意義
・創造的に考えるために書く
→取り組むべきテーマや問題に対して、前提条件やそれまで得ている情報を書き出し、自分の考えや知見をミックスしながら課題の本質は何かを探り、新たな考えを組み立てる
・自らの考えを見える化する作業
・メモしながら考える
②使用するノート
・キャンパスノートパッド(A4ヨコ)
→A4サイズなので情報を一覧できる、1ページ毎に切り離しができる
※A4サイズのコピーの裏紙でも可
③メモの仕方
・その場で考えたことをドンドン書き出すことが大事なので、字はなぐり書きで多少汚くてもOK
→思考のスピードに遅れないことが大事
・タイトルを書く(◆や◎などのマークを文頭に)
・ノート3分法(残業削減の打ち手を考える)
○左1/3に「現状」・・・考える上で必要な情報を箇条書き
(例)現状の残業時間、残業の削減目標数値、残業に対するアンケート結果、残業に対するヒアリングの主立った声など
○真ん中1/3「課題」・・・原因を整理し議題の本質を探す
→課題は、「10コ書いて3コ選ぶ」を繰り返す
(例)なぜ残業時間が増えているのか、主な原因は何かなど
○右1/3に「打ち手」・・・どうすれば課題は解決できるのか、具体的な打ち手は何か
→マーク&コネクト法で構造化
→キーワードを「○」やアンダーラインなどでマーキング、現状や課題などのキーワードなどと関係性を意識しながら矢印でつなぐ
→コンセプトの構造がメモの中から浮かび上がる
※大切なことは、課題や打ち手を考える前に現状を書き出すこと!
以上が具体的な方法論である。
これを見ても非常に構造的かつ体系的で分かりやすい。
ただ、残念だったのは、課題などで出てくる事例の多くが、文房具の開発に関することであったこと。
これは、メーカーの人であれば、作る物は違っても参考になることがあったと思うが、私の職種ではなかなか応用が難しい部分があった。
とはいえ、参考になる部分は多々あり、まずは測量野帳をかってインプットメモからはじめてみたいと思う。 -
最初は参考にならないかなと思いながら読んでたんだけど、読み進めていくうちに、役立つ情報が多くなり、勉強になった。
忘れないように定期的に見直したい。